編集部こぼれ話

2013年08月30日

仕事が趣味です

 

 

   先月9日に開催された企業家賞授賞式。今年から新たな試みとして、受賞者がパネラーとなって討論するシンポジウムが行われることとなった。

「JINS PC」などのヒット商品でメガネ市場に革新をもたらしているジェイアイエヌの田中仁社長が、他の受賞者に質問を投げかける。
「私は特に趣味が無いのですが、他の皆さんは何か趣味をお持ちですか」

 人体に負担を与えないがん治療を開発しているテラの矢崎雄一郎社長がそれに答える。
「最近、キックボクシングを始めました。体を動かすと脳が活性化して良いアイデアが浮かんだりするんですよね」
 なるほど。しかし、最終的な目的はあくまで仕事に良い影響を与えんがため。趣味とはいえ、仕事に結びついていることに変わりは無い。

「私は温泉めぐりですね」
   スーパーホテルの山本梁介会長は年長者らしい回答。ただ、よく考えると展開している事業はホテル運営であり、しかも天然温泉を売りにしている店舗もある以上、これも立派に仕事と言えよう。

「私もあまり趣味はありません。でも、食べ歩きは好きです」
   トリドールの粟田貴也社長が物腰柔らかに答える。讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を全国に約750店展開する同社の代表として、食べることは仕事のようなものだ。

 アルバイト求人サイト「ジョブセンス」を運営するリブセンスの村上太一社長にも休日という概念は存在しないらしい。
「土日も幹部社員と会議などをすることが多いですね。強いて言えば、趣味は(ネット)サーフィンでしょうか」
 趣味と言っても、サイト運営を収益源とするIT企業のトップがネットサーフィンをしない方がおかしいではないか。

  ミドリムシから取れる油で飛行機を飛ばすと意気込むユーグレナの出雲充社長は、仕事を趣味としている点で最も顕著であった。
「私の趣味はミドリムシです」
   大真面目に答えたその回答があまりにストレート過ぎて、会場からも笑い声が漏れるほど。

   経営者とは往々にしてこうした生き物らしい。自らの事業に対して人生の全てを懸けられるほどの情熱が無ければ、大きく飛躍は望めないのだろう。



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