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| 注目企業 ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ |
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| 日本企業の中国・アジア進出の架け橋へ |
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| [2008-09-03 18:26:17] |
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ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ
代表取締役兼最高経営責任者
森辺一樹(もりべ かずき)
中国・アジア進出をもっと簡単に
ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ(以下SDI)は日本企業の中国・アジア市場進出のサポートをするベンチャー企業だ。主な事業内容は顧客にとって不透明な市場を可視化する調査事業である。「日本企業は商品に自信があるのか、商品の枠だけを持って行き、失敗するケースが多い。海外に合った商品につくり直す欧米に比べ、リサーチやマーケティング力が圧倒的に弱い」と代表取締役兼最高経営責任者の森辺一樹は語る。この日本企業の弱さをSDIがビジネスチャンスと捉えた。
車や電化製品などの日本製品は質が高く、十分な事前準備をしなくても海外で通用する。しかし、サービス業などの非製造業の場合は商品が目で見えるものではないため苦労している企業が多い。「海外進出した非製造業企業の4割が撤退している」と森辺は言う。
SDIの強みは何と言っても海外ネットワークによる現地の情報だ。例えば中国に進出していたドーナツ会社の売り上げが振るわず相談を受けた。そこで中国人の味の嗜好を調査した。そこでわかったことは中国人はドーナツを食べながらかき氷やパスタも食べたいと考える人が多いことだ。メニューにかき氷、パスタなど複数の商品を加えた結果、約2年で黒字に好転し店舗数を5店舗まで増やした。
また中国に結婚相談所業の参入を検討していた会社の依頼で調査したところ、中国では軍が管理しており参入しても勝てないことがわかった。そこでインターネットを活用した結婚相談所事業を提案した。「日本ではインターネット上で出会うことは出会い系として評判が芳しくないが、中国ではインターネット上で出会うことは最先端でロマンチックに受け止める若者が多い」と森辺は言う。レポートを受けたクライアントは現地にいなければ知りえない情報の質に驚く。「これまでは日本の大手商社は調査を下請け業者に丸投げし、下請け業者がさらに下請け業者に丸投げする構造のため、現地の生の情報が得にくい」と森辺は言う。SDIの場合、直接依頼を受けて調査するため企業側からみてもコストが安い。企業は国民性や文化の違いを加味して市場調査しなければならない。「我々は日本企業の中国・アジアでのリサーチをメインとした販売支援事業のサービスを提供しています。例えていうならば、暗い海に我々が先に頭から飛び込み底が浅くて頭をぶつけて痛い経験をし、お客様には足から飛びこんでくださいと助言する仕事です」と森辺は笑顔で話す。
海外ビジネスの必要不可欠な企業へ
森辺は1974年生まれで33歳。父の仕事の関係で13歳からシンガポールに住み、国際色豊かなインターナショナルスクールに通った。そこで多種多様な人々と出会い、企業のグローバリゼーションに興味をもつ。学校の図書館で経営誌「フォーブス」を見た時が起業の原点だった。「小遣いが5000円の時にフォーブスに載っている世界のミリオネア達の所得は衝撃的だった」と語る。森辺はその時から企業家になることを心に誓った。
森辺は2002年に中国にある日系企業を訪問した時に「こんな有名企業がこんなことも知らないのか」と調べる能力がいかに重要か実感し、3年間勤めた大手メーカーを退職して100万円を元手に香港で友人4人と起業した。その後2007年に本社を日本に移して事業を本格化。現在、森部を含む社員全員が3、4カ国語を操る。グローバルな企業を目指す森辺の意気込みが垣間見られる。
中小企業こそ海外に
SDIの強みは約320社の海外の調査会社と提携していることだ。そして提携会社に調査を丸投げするのではなく、日本から調査員が出向き現地の調査会社と一緒に調査設計をする。日本の大手ではできないSDIならではの細かな調査ができる。
最近では「インド新聞」という日本語で読めるインドニュースサイトを運営している株式会社ムロドーと提携し、インドビジネス情報の配信サービスを開始した。同国の調査受注拡大を狙う。また海外情報口コミサイト「G2G」をオープンしてオリックス自動車の地域SNSサイト「こみっCiao!」と連携するなど更なるネットワーク構築に余念はない。海外ビジネスのファーストムーバー(先制企業)としての地位の確立を目指している。
現在のクライアントは約350社で初年度08年の売上高は1億円。経常損益は赤字だったが09年3月期の売上高は3億円で経常利益の黒字化の見込み。今のところ第1四半期で売上高は1億円に達する。「今後数年で売上高を50億円にする」と意欲をみせる。「今のクライアントの97%は上場企業だが、本当は中小企業の支援に力を入れたい。日本の市場は飽和状態なので、中小企業こそ海外に出るべきだ。1億人の市場(日本)で勝てなくても13億人の市場(中国)で勝てばいい」と力強く語る。少子化や先が見えない景気の影響で国内市場は縮小していく。中小企業が生き延びるのは海外進出こそが唯一の道ではないだろうか。
同年代のイチローやかつて出会ったことのある中国最大手の企業間電子商取引サイト「アリババ・ドットコム」を運営しているアリババのジャック・マーの活躍をみると悔しいと話す。たまに疲れた時にジャック・マーの名刺を見て「自分だって」と奮起し、仕事に取り掛かることもしばしば。33歳の負けず嫌いな社長の今後が楽しみである。
【会社概要】
社 名 ● ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ
本 社 ● 〒105 0014 東京都港区芝3 144 NB三田ビル6F
設 立 ● 2007年3月15日(2002年7月12日に前身となるSDI香港法人を設立)
資本金 ● 1億5,375万円
電 話 ● 03 6400 4711
従業員数 ● 30名(海外子会社含む)
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