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第7回企業家賞
ソフトバンク孫正義社長が企業家大勝を受賞!
 第7回企業家賞受賞者

企業家ネットワークが主催する第七回企業家賞(二〇〇五年)の記念講演会と授賞式が六月十日、東京・赤坂の東京全日空ホテルで行われた。  

企業家大賞に輝いたのはソフトバンク社長孫正義氏。企業家賞にはディスコ会長関家憲一氏、しまむら会長藤原秀次郎氏、レックス・ホールディングス社長西山知義氏、ゴルフダイジェスト・オンライン社長石坂信也氏、サイバーエージェント社長藤田晋氏が選ばれ、審査委員長を務めるセコムの飯田亮取締役最高顧問が賞状と記念品を手渡した。

記念講演会では、藤原秀次郎会長と孫正義社長が講演。当日は雨にも関わらず、本誌読者をはじめとして、企業家ネットワーク会員、企業家大学OB、報道関係者ら約四百人が出席、大変な盛況となった。引き続き、関係者で行われたパーティーでは、日本を代表するベンチャー経営者が一堂に会する一大イベントとなった。

東京全日空ホテル三十七階の「シリウス」を会場として開催された記念パーティーは、日経BP社特別参与(前会長)の吉村久夫氏の挨拶で幕を開けた。続いて乾杯の音頭は企業家賞の審査委員も務めたファーストリテイリングの柳井正会長。今回の受賞者であるしまむらの藤原会長やソフトバンクの孫社長への賞賛も含めた挨拶に合わせて、一同乾杯。会場はしばし、なごやかな歓談に入った。その後、ホリプロ取締役ファウンダーの堀威夫氏、前大分県知事の平松守彦氏、フューチャーシステムコンサルティングの金丸恭文社長、ニトリの似鳥昭雄社長、トッキの津上健一社長、ジオ・サーチの冨田洋会長、トレンドマイクロの大三川彰彦日本代表が挨拶。最後を飾ったアサヒビールの中條高徳名誉顧問は「今日はすべての人が素敵だったが、特に記念講演での孫さんの『退却を知る』という言葉はまさに価値あるものだった」と評した。そして中締めは日経BP社執行役員で審査委員でもある高橋銀次郎氏による恒例の”津波の拍手”。一本指から二本指、三本指……と指を増やしながら津波のように高まっていき、最後は盛大に会場に鳴り響く拍手。こうして今年の企業家賞を締めくくるパーティーも盛況のうちに幕を閉じた。

記念講演会スピーチ
「デジタル情報革命の未来!」ソフトバンク 孫正義社長
「デイリーファッション革命、しまむらの挑戦」しまむら 藤原秀次郎会長
企業家大賞
ソフトバンク社長 孫正義氏

人々は、革命によって社会を変えてきました。十八世紀までは、農作物を作る人口が多い国が競争力を持っていましたが、十九世紀には産業革命が起こり、…スピーチを読む 受賞者の過去の記事
企業家賞
オンリーワン切削技術革新賞
ディスコ会長 関家憲一氏
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企業家賞
デイリーファッション市場創造賞
しまむら会長 藤原秀次郎氏
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受賞者の過去の記事
企業家賞
食ビジネス開拓賞
レックス・ホールディングス社長 西山知義氏
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企業家賞
ゴルフビジネス革新賞
ゴルフダイジェスト・オンライン社長 石坂信也氏
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企業家賞
ネット広告市場創造賞
サイバーエージェント社長 藤田 晋氏
受賞者の過去の記事
審査委員会 講評

飯田 亮 審査委員長
第七回となる今年も極めて優れた企業家を表彰することができました。もちろん私の独断でなく、審査委員の皆さんの総意です。この六人の顔ぶれを見れば「満場一致だろうな」と、ご納得いただけるでしょう。私が講評というのもおこがましいが、役割なので一言ずつ述べさせていただきます。

まず大賞を受賞されたソフトバンクの孫 正義さん。もう説明するまでもありません。IT産業のドンですよ、この人は。孫さんを知ったのは創業間もない頃ですが、当時は体が弱かった。でも今は食欲も旺盛で、女性に関してはわからないが、おいしいものはプロ野球だって食べちゃう(笑)。ブロードバンドも日本屈指のものを作り上げ、日本社会に大きく貢献しています。これからも「ドンドンドン」と、ますます発展していくことでしょう。

次はディスコの関家憲一さん。この方とも近しくさせていただいています。切ったり削ったり磨いたりで、これだけの企業を作り上げるのはすごいことです。才覚もさることながら、彼は大変なジェントルマン。とても企業家とは思えない(笑)。企業家というものはどこかに毒を持っているものです。ユニクロの柳井さんを見ればわかるでしょう(笑)。でも関家さんにはその毒がないんですね。とにかく紳士的であり、優秀な企業家です。

そして、しまむらの藤原秀次郎さん。私は泥棒を捕まえる商売なので、小売業のことはよくわからないが、いい会社と聞いています。柳井さんに聞いたら、何しろ小売業の原則に忠実だという。それで売上は三千三百億円、営業利益は二百三十六億円。これはすごいことです。商品を納めている業者も「いい物はすぐ買ってくれる。だから、しまむらにはいい商品を納めたい」と言うそうですね。こういう会社はますます伸びる。大変優秀な会社です。

さて、ここまではある程度年配の方々ですが、この他の三人は若い。三十代です。その中では一番年齢が高いのがレックス・ホールディングスの西山知義さん。レックスといってもわからないかもしれないが、「牛角」といえば「あ、そうか」と皆さん、わかるでしょう。BSE問題にもめげず、乗り切ったすごい経営者です。創業は一九八七年、ごく最近にできた会社です。私なんか四十三年もたってる(笑)。これだけ若く、短い間に「牛角」という焼肉のチェーンを作り、自分の思ったとおりの計画を進めてきました。BSE騒動も乗り切り、エーエム・ピーエム、成城石井も買収しました。もともとデザインを重視した経営をしてこられましたが、これを見ると、西山さんがこの先どういうデザインを描いているから想像できると思います。とにかくバイタリティのある企業家です。

次はゴルフダイジェスト・オンラインの石坂信也さん。石坂さんという名を聞くと、私などは彼のおじいちゃんの石坂泰三さんを真っ先に思い浮かべます。石坂泰三さんは私がご指導を受け、お世話になった一番最初の大物です。初めてお会いした時、石坂さんは「俺達はもう”アオバン(アウト・オブ・バーン)”だから、お前達みたいな若いのが一生懸命やってくれ」とおっしゃいました。そこで私も一生懸命やってきたわけです。その石坂さんの孫がゴルフの企業を作ったと聞いて、「ゴルフで飯が食えるのか」と思ったものです。私はゴルフで損ばかりしてますからね。ゴルフって金がかかるでしょう?でも彼はそのゴルフで儲けている。「これは太い話だ。相当ビジネスの腕と頭がいいんだろう」と思っていました。これから他にもどんどん伸びる有望な会社でしょう。

そして最後は一番若いサイバーエージェントの藤田晋さん。一九七三年生まれだから三十二歳です。若くして成功し、売上は二百六十七億円です。立派な会社だけど、何の会社かわからないので聞いてみたら、ネット広告だという。でも、それだけで終わる人じゃありません。三十二歳で成功してそれで終わってしまったら、人生時間が余ってしょうがない(笑)。話を聞いてみると、ネット広告を入り口にしたマルチメディアやコンテンツビジネスなどについて精力的に話してくれました。孫さんが先頭切ってやって、IT事業ができてきた。藤田さんは新しい発想と信念で、ますますそれを大きくしていっているわけです。これからも大いに期待の持てる会社です。

受賞コメント

ソフトバンク社長 孫 正義氏
本日はありがとうございます。飯田審査委員長には創業間もないの頃から悩みがあるとをすぐに電話をかけて相談し、アドバイスをいただいて、何度も勇気づけられてきました。その方からこのような表彰状をいただくのは私にとっては本当に感慨深く、嬉しいことです。私はまだまだ未熟で、私の癖としては大ボラを吹くことがあるので、先程の講演も九割ほど割り引いていただいた方が普通に聞こえるかもしれません。でも、これからもますますがんばっていきます

ディスコ会長 関家憲一氏
本日はどうもありがとうございます。私も六十八歳、石坂泰三さんの言葉を借りれば” アオバン”のクチです。ぼつぼつ四年前に社長の座を渡し、事業活動から静かに去ろうかと思っていたところへ嬉しい受賞でした。賞というのはいただくのはいつも嬉しいものですが、これが人生最後の賞になるかもしれません。飯田審査委員長が「切る、削る、磨く」とおっしゃったように、ディスコは元は工業用グラインダーの会社です。私は二代目ですが、入社した時は年商一億二千万円の中小企業でした。運もあって二十五年前に薄い刃物を開発でき、それが半導体の加工の道具となりました。それがレーザーによる切断装置をやっつけて、世界で使ってもらえる技術になったのです。開発、マーケティングも同時に進めてきましたが、経営環境を作ることが私の一つの役割。企業家と言えるかどうかと思う私ですが、ある規模になった企業が永遠に続いていくためには土台作りの企業文化が重要です。あらゆる価値観分析やベースの土壌作りをしていき、それが着実に完成すれば、創業社風は永遠のものとなるのでしょう。

しまむら会長 藤原秀次郎氏
本日は本当にありがとうございます。(先ほどの講演に付け足して)もう一つしまむらの特徴を言いますと、女性が多い会社ということと、定時社員(パート)が非常に多いということですが、基本的にそういう区別はまったくない会社です。末端の社員も含めて、社員にとっていい会社ををめざそうということでやってきたつもりです。これからもそういう会社であり続けたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

レックス・ホールディングス社長 西山知義氏
身に余る賞をいただき、感激、そして恐縮しています。日頃から飯田審査委員長にはお世話になっています。私は二十一歳の時、不動産業として創業しました。当時の売上は1カ月で四十万円だったことを覚えています。社員や先輩方による教えを受けてがんばってきた結果、このように表彰していただけることを感謝します。私の会社では年に五回、社員やアルバイトを表彰しているので、いつもは表彰する側で、私が表彰される機会はありませんでした。こうして表彰していただくのは初心に戻って嬉しいことです。これからももっともっとみなさんにほめてもらえるような会社を作っていきたいと思います。

ゴルフダイジェスト・オンライン社長 石坂信也氏
本日はこのような賞をいただいて嬉しく思います。日頃、社員やゴルフ場を表彰する立場なので、逆に表彰していただくのは嬉しく、また緊張しています。ゴルフでビジネスをしている会社だというとびっくりされますが、決して毎日ゴルフをしているわけではありません(笑)。ゴルフビジネスを改革して、もっと楽しく面白くしたいとがんばっています。会社をつくって五年が過ぎましたが、会社も経営者も未熟で、学ぶべきことがまだたくさんあります。今後もがんばっていきたいと思います。私が表彰されたということは、ゴルフ好きの審査員がそろっていらしたのではないかと思いますが、この栄誉に恥じない会社にしていきたいと思います。

サイバーエージェント社長 藤田 晋氏
本日はありがとうございます。僕も社員のやる気を高めるために毎月、または半年に一度、表彰をして勇気づけています。でも、こうして自分が表彰されてみると、いつかは、今度は大賞を取ってやろうという気持ちになりますね。(笑)このように表彰していただくのは二度目で、一度目はイケイケのネットバブルの絶頂期でした。そのバブルが崩壊し、非常に辛い時期もありました。その時のことは本に書いたんですが、これがけっこう売れてるんです(笑)。その頃のことを思い出すと、がんばってきてよかったなと思います。今期は売上高四百億円を超えますが、それも自分達だけでなく、日本でブロードバンドがいち早く普及したおかげです。特に孫さんのADSLのおかげでネット広告の効果が上がり、eコマースが伸びます。そうした諸先輩への感謝も忘れず、がんばっていきたいと思います。

参加申し込み
企業家賞に関するお問い合わせ
電話、ファックスでのお問い合わせ・ご質問も受け付けております。
企業家賞事務局
info@kigyoka.com
TEL: 03-5817-3402
FAX: 03-5817-3403
企業家賞とは
この賞は年間を通し、その年顕著な活躍をしたベンチャー経営者に贈る。現在の成績はもとより、これまでの実績、将来性、社会貢献度、特にこれからの日本社会を支える若い人たちに夢を与える企業活動を高く評価。ビジネスを通して新しい文化を創造している経営者を表彰することで、日本経済の活性化に貢献しようとするものである。受賞者の条件は、(1)社会貢献的要素の高い経営システムを構築している企業家、(2)既成概念にとらわれず果敢にチャレンジしている企業家、(3)斬新な発想を持ち、創造力あふれる21世紀型のベンチャー企業家、(4)オンリーワンの独創的技術を開発しているベンチャー企業家 ---である。
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