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| 【Web2.0対談】田坂広志氏×兼元謙任氏 |
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| Web2.0革命の本質はボランタリー経済の復活 |
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| [2007-01-10 11:47:33.0] |
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●Web2.0革命の本質はボランタリー経済の復活
インターネットの新潮流「Web2.0」は、ボランタリー経済の復活である。インターネットの未来を鋭く予見してきたシンクタンク・ソフィアバンクの田坂広志代表と、Q&Aサイトで利用者の圧倒的支持を得ているオウケイウェイヴの兼元謙任社長は、Web2.0革命の本質を、昔ながらの日本的精神である「社会貢献」や「互助」「利他」だと説く。
●シンクタンク・ソフィアバンク代表 田坂広志氏 × ●オウケイウェイヴ代表取締役社長 兼元謙任氏
●インターネット革命は知の流通革命
問 田坂さんは現在、オウケイウェイヴの社外取締役でもあります。お二人はどのようなご縁でお知りあいになったのでしょうか。
田坂 数年前、起業家を育成するNPO法人ETICの社会起業家コンテストで初めてお会いしました。その時、兼元さんは、起業前にホームレスの時代を経験したと話してくれました。それが、非常に印象的でしたね。
兼元 そのイベントの後に、田坂さんのオフィスにお伺いしました。田坂さんは数多くの著書を執筆されていますが、そのとき何冊かの書籍をいただいたのです。田坂さんの本の中には、私の想いに通じることが書かれていて、とても感銘を受けました。
田坂 オウケイウェイヴのビジネスは、質問回答サイトを設け、多くの人々が集まって知識や智恵の交換を行う「ナレッジ・コミュニティ」の運営です。かねて私は、インターネット革命の本質は、誰でも容易に知識や智恵を入手できるようになる「知の流通革命」だと述べてきましたが、オウケイウェイヴが、その革命を担う企業であると感じたのです。
人類の歴史を顧みるならば、これまでの社会では、マスメディアが発達しても、大切な知識や智恵は限られた人々にしか共有されませんでした。しかし、インターネット革命によって、社会における知識や智恵の流通のプロセスが根本的に変わったのです。
●世界中の誰もが知識と智恵を容易に手に入れられる時代
田坂 しかし、インターネット革命の初期に起こった「知の流通革命」は、まだ、様々な知識が公開されているウェブサイトを「ネットサーフィン」をして探索するという極めて非効率的なものでした。ところが、「検索エンジン」の登場によって、その知識探索の効率が飛躍的に向上したわけです。けれども、そこにもまだ限界があった。そう感じていた時期に、兼元さんと出会ったのです。オウケ イウェイヴの質問回答サイト(Q&Aサイト)は、「誰かが質問を投げかけると、他の誰かが回答してくれる」という、「検索エンジン」とはまったく違った「知の共有」の方法を生み出していたのです。
そうしたことから、兼元さんとは「世界中の誰もが知識と智恵を自由に手に入れられる時代を創る」という理念とビジョンを共有したのですが、当時、兼元さんは、このビジネスで悪戦苦闘されていましたね。
兼元 当時、Q&Aサイトはなかなか理解されない状況でした。社内でも本当に理解されているのは一部分だけで、社内や家庭、お客様からは理解されないことが多く、へとへとになっていた時でした。しかし、田坂さんは何年も前から私たちの未来を見据えていらっしゃったのです。私は嬉しくなって、涙がボロボロ出てきました。やっとご理解をいただける方に巡り会えたと思えたのです。自分のしていることは間違っていなかったと確信が持てました。最近では、「Web2.0」という言葉が浸透したおかげで、Q&Aの仕組みも理解されるようになってきました。
●世界一の助け合いの場を提供したい
問 オウケイウェイヴの企業理念「世界一の助け合いの場を提供し、世界規模で知識資産を流通させる」について詳しくお聞かせください。
兼元 ホームレス時代を体験して感じたことは、「助け合いの場を提供したい」と世界中の人たちが思わなければ、この世の中はよくならないということでした。人間は複雑なシステムを構築したり、最先端の科学で様々なものを生み出しているにも関わらず、戦争一つ止めることができません。その裏には自分さえよければそれでいいという考え方が見え隠れしています。
世界の頭脳が結集する国連の方たちがいくら討議しても「人を殺してはいけない。戦争はダメだ」という一言すら言えません。自分たちを守るためなら「人殺しもよし」とするのは変えていかねばなりません。
そういう世界を変えるには、助け合いの気持ちをお互いのコミュニケーションの中で育てていくしかありません。その一つの手段としてインターネットは適しており、オウケイウェイヴのQ&Aサイトを通じて互助の精神を持った人々の集まりを作るしかないと考えています。
人はとても孤独で、自分しか自身を感じることができません。しかし他者との関係やコミュニケーションが自分の内面に働きかけるという面もあり、自分自身を成長させるには、他人を鏡にして自分を鍛えていくしかありません。それはつまり「人のために何かをする」という行為が自分自身を改善していく行為になるのです。
アルビン・トフラーは『第三の波』の中で、第一の波が「力」、第二の波が「お金」、第三の波「情報」、そして第四の波は「心」だと述べています。この心こそが世の中を変えていく上で最も重要なものです。
インターネットは包丁と一緒で、いくら発展しようとも、使い方を間違えれば、人の心を殺してしまいます。やはり心が綺麗でなくてはいけません。その手助けをぜひやりたいというのが私の根底にあります。
その想いとビジネスモデルをどう融合させていくかがこれまでの課題でしたが、おかげさまで2006年6月に名古屋証券取引所セントレックスに株式公開ができ、成長性があると認めていただきました。やっとスタートラインに立てたと思っています。
田坂 世界における戦争や貧困の問題を解決するには、世界中の人々の心の在り方が変わらなければならない。そのことは、多くの人人が感じていることです。しかし、これまでは、人々の心を操作することなく、その在り方を変えていく方法がありませんでした。しかし、インターネットは、我々の心の在り方を自然に良い方向に進化させていく可能性を持っています。
例えば、電子メールで世界中に広がった「世界がもし100人の村だったら」というメッセージは、我々の意識に非常に大きな影響を与えました。地球は小さなかけがえのない惑星だという意識は、普通の生活では実感しにくい。けれども、今ではブラジルの友達とチャットができる。アフリカの子供の映像が動画共有サイトで世界中に共有される。インターネットの普及にともなって、我々のグローバルな意識はますます深まっていくでしょう。
この続きは 「企業家倶楽部」2007年1・2月合併号で!
オウケイウェイヴ兼元謙任社長の特別講演会は こちら!で!
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