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| 会社を永続させるためには?【経営共創基盤CEO 冨山和彦氏(元・産業再生機構COO)】 |
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| 「著者に聞く」
『会社は頭から腐る?再生の修羅場で見た日本企業の課題』
冨山 和彦
ダイヤモンド社(1500円+税)
経営共創基盤CEO(元・産業再生機構COO)
冨山和彦氏 |
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| [2008-02-22 16:55:18.0] |
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過大な債務を背負い経営が立ち行かなくなった企業を支援してきた産業再生機構。03年4月の設立後41社を支援、07年3月にその役目を終え解散した。そのCOOとして再生の修羅場に身を起き、時に人間の弱さも見た著者が得た見解は、「会社は頭から腐る」すなわち経営者の重要性だった。「会社を永続させたい」と願う創業経営者必読の一冊である。
挫折し人間を知れ
問 産業再生機構で企業再生に携わる中、様々な経営者を見てきたと思います。支援を受けた会社の経営者にはどんな特徴があったのでしょうか。
冨山 皆さんとても優秀でよい方なのですが、正直言って、経営者になった時点で敵も作る覚悟をしていなかった方が多いと感じました。育ちもよく、挫折に直面せず社内で出世した結果、経営者となり、急に重い責任を負わされてしまった。改善に努めればいい、安定した時代ならそれでよかったんです。しかし今は変化が激しい時代。改善ではなく改革が必要な中、求められるのは覚悟を決めた本当の経営者なのです。
問 本物の経営者になるのに必要なこととは。
冨山 2つあります。第1に挫折です。若いうちに、「本当に自分は食っていけるのか」というところまで追い込まれ、お金を稼ぐことの現実的な大変さを経験しておくことです。一流大学から一流企業に入ると、会社名を見て多くの人が会ってくれます。大学を卒業してから10年くらいは、社会性を身に付けるためにそれもいいでしょう。しかしそれを続けるのが果たしていいものなのか。30代になったら一度自分のやりたいことやできることを考え、リスクを取って「脱藩」することをお勧めします。
問 冨山社長は華々しい経歴をお持ちですが、脱藩の経験は。
冨山 色々思いがあって、就職時に脱藩しました。私は東京大学出身で、周りは皆弁護士や官僚になる人がとても多かった。そういった道に進むのがどうしても嫌で、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社したのです。BCGは今でこそ有名な会社ですが、当時はまさに無名の極み。結核の予防接種であるBCGと間違われ「BCGは薬を扱っている会社ですか」と聞かれたことすらありました。 決められたコースを外れると日本社会は大変です。まずアポが取れなくなる。アパート一つ借りるにしても大変で、「上場企業の社員でないと貸せません」なんて言われたりもしました。しかしそんな経験から、世の中への免疫ができるのだと思います。
問 本物の経営者になるのに、第2に必要なものとは。
冨山 人間を知ることです。私はバブル崩壊後に自分の会社を潰しかけたこと、加えて産業再生機構で再生の修羅場を経験したことで、人間の生き様や経営者の責任の重さを実感しました。「どんな動機付けで人が動くか」など人間を知ることは、経営にとって本当に大切です。例えば、不祥事を防ぐルールを作る時。「何でも書類に残す」というルールを作れば、「書類にアリバイを残せばいい」と業務に手を抜く社員がでるかもしれません。書類は必ずしも不祥事を引き止めることができないのです。経営者がそんな人間的な感覚を理解していないと、意味不明なルールを作るなどして、結果的に企業を破滅に追いやってしまいます。経営者こそ厳しい人間関係を経験し、人間を実感として知っておく必要があるのです。
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