トピックス -ビッグベンチャー

2019年09月13日

ZOZOがヤフーの傘下に

前澤社長退任、会見に孫社長が登場


「ヤフーはZOZOに、TOB(株式公開買い付け)を実施、子会社化、前澤社長は退任」のニュースに、12日は朝から騒然となった。発行済株式の50.1%を目指し、買収額は4007億円。ZOZO創業者の前澤友作社長は保有する36.76%の株式を売却し、同社の経営から退く。後任には同社の澤田宏太郎氏が昇格する。




「社長を退任することについては悩みに悩んだが苦渋の決断だった」と夕方行われた記者会見で涙を見せた前澤社長。「今後のZOZOの成長のためには、超ワンマン社長の自分が去った方が、一人ひとりの力を結集し、健全な成長ができると判断した」と退任の理由を語った。

「社長を辞めたいと思ってヤフーに頼んだのか、それともヤフーからの買収意向があったから退任したのか、どちらが先か?」と、記者会見に駆けつけた記者たちが憶測する中、サプライズとして、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が壇上に現れた。

   なんと前澤社長とお揃いのTシャツとチノパンといういでたちに会場は沸いた。「社長を辞めて一から新しいことをしたい、月にも行きたい」という前澤社長の相談に、「ならばヤフーでなんとかしよう」と孫社長が答え、今回の買収話が進んだとの孫社長の話に会場はある意味納得した。




「争いごとは嫌い、楽しく仕事をしたい」というのが前澤社長のモットーだ。元々ミュージシャンの前澤氏が21年前、通販サイト「ゾゾタウン」を立ち上げた。若者向けのファッションサイト「ゾゾタウン」は、前澤氏のアイデアと時代の波に乗り、大きく成長を遂げた。2007年には株式上場、前澤社長は時代の寵児としてもてはやされた。

   たぶん前澤氏本人もこんなに大きくなるとは思っていなかったろう。百数十億円の絵画を買い、自家用ジェット機に乗り、女優と浮名を流し、月に行くと宣言……など、好きなことを実現してきた。

   サイトの運営展開だけなら良かったが、数年前からPB商品に参入、無料配布した「ゾゾスーツ」をもとにした商品がとん挫し……。ある著名な経営者が「サイト運営だけならいいが自分で製造するのは難しい……やめた方がいいと思いますよ」と語っていたが、その通りとなった。

   株価も下がり、多くの株主からすると「いつになったら戻るのか、もっと社長業に専念してもらいたい」というのが本音であろう。ここが我慢のしどころ。もう少し踏ん張って……というのが普通の社長だが、前澤氏はそうではない。

「もともとこんなに大きくなるつもりは無かったし、充分楽しかったし、もういいか!」というところであろう。「あとは孫さんに任せた」という事態となった。



次の夢は宇宙と新規事業

   次にやりたいこととして前澤氏は二つを挙げた。

   一つは宇宙への関わりである。2023年には月に行くと宣言し、既に訓練に入っているというが、その前に一度宇宙に行くと語る。

   もう一つは新しい事業である。異色のベンチャーとして、もうひと旗あげたいという。不便で困っていることの解消など、人の役に立つ事業をしたいとのことだ。

   いずれにしても、前澤氏はまだ43歳、新しい分野でもうひと花咲かせてもらいたいものだ。そしてヤンチャな姿をみせてもらいたい。



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