• トピックス
  • 企業家倶楽部
  • バックナンバー
  • 企業家チャンネル
  • 私の注目ニュース
  • 新商品コーナー

トピックス -企業家倶楽部

2008年12月27日

特集第4部 スタートトゥデイを支えるスタッフ

自由に自然に楽しく前澤とともに歩む幹部集団


スタートトゥデイを訪れると、スタッフの誰もが自然な笑顔で挨拶をしてくれる。本来当たり前であるべきこのことにまず驚く。その親しみや すく軽やかな雰囲気は前澤を支える幹部スタッフもまったく同じだ。前澤とは高校時代からのつき合いの創造開発本部長、急成長を支え続けるマーケティング本 部長、上場に向けて参加したCFO、幹部中紅一点のEC事業本部長、社長直下の部署を統括する想像戦略室室長。個性豊かな彼らをつなぐ想いと、それぞれが 挑むミッションを聞いた。

(文中敬称略)



取締役 創造開発本部 本部長  山田 潤

高校時代のスケボーバンド仲間は今も盟友


取締役 創造開発本部 本部長  山田 潤


「おーい、潤!」

 佐川急便のドライバーとして配送作業中の山田潤に、併走する車から声が飛んだ。久しぶりに会う前澤だった。高校時代、スケートボードを通じて知り 合った1歳上の前澤とは、バンドを組んだこともある。高校卒業後、音楽関係職を目指して専門学校に進んだ山田であったが、音楽の道は厳しく、佐川急便に就 職。一方、前澤は当時CDのカタログ販売を手がけ、個人事業から会社組織への転換を考えていた時期。山田曰く「奇跡の再会」を機に前澤から「一緒にやろう よ」と声をかけられたとき、山田に迷いはなかった。

 山田が入社した98年当時、自宅で業務を行なっていたスタートトゥデイのスタッフはわずか4人。山田は今では前澤に次ぐ古参である。「好きな音楽を、好きと言ってくれる人達に届ける」という使命の下、経理以外の業務を何から何までこなした。

「輸入CDやレコードの税関手続きをして、荷物の重みでライトバンをウィリーさせながら帰ってきたり(笑)、ファックスや電話で注文を受けて、『こんなのも入りましたよ』なんて紹介したり。とにかく仕事が楽しかったですね」

 だが、もちろん辛い時期もあった。前澤と山田がバンドでメジャーデビュー後、会社を空けることが多くなった2000年、トップ2人の不在で社内が混乱し、スタッフが大量に辞めたときだ。前澤はそれを機にバンドを休止し、ビジネスに専念することを決意する。

「そんなときも前澤はどしっと構えて、打開しました。自らシステムの専門書を買ってきて勉強し、自分の力でシステムを作り上げた。独学だけどシステ ムエンジニア(SE)的センスがあるし、数字にも強い。一を聞いて十を知る頭の回転には、本当にいつも『頭がいいな』と思いますね」

 そんな前澤のSE的感覚や知識は、今の山田の業務にとって的確なアドバイスとなる。山田は00年に取締役、07年に創造開発本部長に就任。創造開 発本部とは文字通り「クリエイティブ」で、各サイトのデザイン設計や社内制作物の創作を手がけるデザイン部と、新規サービスの開発、物流、売上管理などの 基幹システムの構築を行なうシステム部の2つの部に分かれる。

「僕はデザイン、システムどちらの経験も専門知識もないから、各現場は部長であるディレクターを信頼して任せています。前澤はシステムの細かい部分 まで知っているから、『サイトのあの部分の作り、どう?』『こうしたら?』など、的確にフォローしてもらっています。僕は部署間のやりとりを含めた調整 役。特に情報の共有は重要だし、問題が起きたとき双方の言い分を汲み取って中和することも大切ですね」

 そんな前澤と山田には今も友達的感覚もある。サーフィンの大会で優勝するほどの腕前の持ち主である山田が、昨年の前澤の誕生日にプレゼントしたのはサーフボード。一方、前澤からはゴルフクラブをもらった。

「前澤とは一度、千葉・片貝の海にサーフィンをしに行きました。『難しいよ?』なんて言いながら楽しんでいたみたいです。前澤はゴルフがうまいんで すよ。僕はゴルフにあまりいいイメージがなかったけれど、行けばけっこう楽しい。そんなふうに未だにお互いの好きなものを教え合ったりしてますね」

 また昔から前澤をよく知る山田から見ても、前澤は高校時代と基本的にまったく変わっていないという。

「前澤は昔から人の気持ちを汲み取るのがうまかった。それは今でも同じで、しかも自事にも生かされています。誰かがボソッと言ったことを汲み取って、アイディアにする力は抜群ですよ」

 そう言って山田は日焼けした顔をほころばせる。そんな山田が大切にする「好きなもの」――それは楽しく働くこと、そしてもちろん、サーフィンだ。



取締役 マーケティング本部 本部長 前原正宏

ギブ&テイクのできる人を育てていきたい


取締役 マーケティング本部 本部長 前原正宏


前原正宏にとって、前澤のバンド「SWITCHSTYLE」は入社前から好きなバンドの一つだった。だからこそ印刷会社の営業マンからの転身を考え たとき、前澤の経営姿勢が知りたかった。会社を経営するバンドマンはいるが、ほとんどが趣味の延長だからだ。そこで面接のとき前澤に率直に尋ねた。

「社長はミュージシャンですか?それともビジネスマンですか?」。すると前澤はきっぱりと答えた。「ちゃんと会社としてやっていく」。

 かくして01年3月に入社した前原だが、当時のスタートトゥデイはスタッフが一気に退職した直後で、残ったのは前澤や自分を含めてわずか3人。そ のうちの一人で現在創造開発本部長である山田潤から仕事を与えられ、黙黙とこなす日々が始まった。仕入れたCDやレコードが届くとレビューコメントを書 き、画像などをサイトにアップする。当時はオンラインとカタログ誌を並行運営していたため、2カ月に一度発行するカタログを制作し、封筒に入れて、車で郵 便局に運ぶ。さらに電話で注文を受けたらパソコンへ打ち込む。すべてアナログの手作業だ。そのうちにオンライン化が進み、さらにアパレルの販売も始まっ た。

「『洋服も好きだろ?』『はい』という前澤との会話でアパレルの仕事も手がけました。好きなこと、新しいことがどんどんできるのは楽しかったですね。自分で言うのも変ですが、水を得た魚みたいだったと思います」

 そう語る前原が持つ?前澤友作観“は経営者としても人間としても変わらない。常識にとらわれず、常に変化し続けるすごさだ。かつてはネットで洋服 を売ることはハードルが高く、一般常識的にはありえないことだった。「確かにそうだ。でも、それができたら便利だ。自分達自身、それがあったらいいと思 う」。そんな率直な思いから、スタートトゥデイは突き進んできた。それを実現できたのは、やはりトップである前澤が決してあきらめずに、必ずやり遂げると いう思いを貫いたからだと、前原は考える。

「前澤が上場のときに明言した『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』という企業理念だって、誰もが心の中で思ってはいても、固定観念が邪魔する ものでしょう。でも、それをまっすぐに見つめるのが前澤です。その理念を実現するために考えることも、またすごい。たとえば僕が幹部会などで何かを提案し たとしても、前澤は同じライン上でさらにすごいことを考えているんです。『そう来たか!』と感心することが毎回のようにありますよ」 

 スタッフわずか4人の時代から想像もつかない勢いで大きく成長したスタートトゥデイで、前原は今、マーケティング本部長を務める。サイト内外のプ ロモーション活動や顧客分析、広報活動を行なうプロモーション部と、広告事業や新規サービスの運営・管理を行なうメディア部を統括する部門である。現在抱 えるさまざまなミッションの中で、最も注力すべきは人の育成だ。スタートトゥデイのスタッフ達は年も若く、社会人経験も少ない。仲よく楽しく自由に働く社 風は素晴らしいが、それで終わってはいけないという危機感もある。

「達成感や成功体験の積み重ねによって自信を持たせながら、育てていくことが大事だと思います。そのためには僕自身が成長し、まず自ら率先して行動 してみせなければなりません。そうやってスタートトゥデイが求める『自分のことだけを考えるのでなくギブ&テイクのできる人』を育てていきたいですね」

 その前原に「好きなもの」を聞いてみた。答えは漫画「あしたのジョー」。「ジョーが最後に真っ白な灰になるように、僕も常に人生を駆け抜けていきたい。いつもそう願っています。」



取締役 経営管理本部 本部長 澤孝旨

財務のプロは会社の“防波堤”


取締役 経営管理本部 本部長 澤孝旨


2007年12月、スタートトゥデイ、東証マザーズに上場。この上場に向けて参加したのが金融・財務のプロ、澤孝旨である。富士銀行、NTTデー タ経営研究所、みずほ証券に勤務した澤は、いずれは実業でCFO(最高財務責任者)を務めることを目標としていた。06年2月から常勤監査役として参画 した澤の目に、スタートトゥデイというベンチャー企業はどのように映ったのだろうか。

「会社としては若く、学校かサークルみたいに和気藹々。その一方で、ECや物流の仕組みは他社にないほど際立ってでき上がっていました」

 一方、前澤の第一印象は?アーティスト“。だが彼は、組織と数字がきちんと見られる?経営者“でもあった。

「在庫の回転率や利益率、株価の話など数字に強く、計算が早い。かつアーティストとしての感性があり、嫌味なく伝わる力強いメッセージ性も持っている。すごいな、と思いました」

 そんな前澤に率いられ、ECは完璧にでき上がってはいたが、上場の仕組み作りはまだまだの状態。そんな中、澤は社内の仕組み作りに取り組み、前澤と、より多くの人へ、スタートトゥデイからのメッセージを発信していくために上場を目指した。

「上場当日、前澤は率直に喜びを表していました。あんな笑顔は今まで見たことがありません。もちろん僕も感慨深く、本当に嬉しかったですね」

 上場から半年後の08年6月、澤は取締役経営管理本部長に就任した。社内環境の整備や福利厚生の運営、法務を行なう総務と、財務や経理、IRを担当する財務経理を擁する部署だ。澤はこの経営管理本部を会社の“防波堤”と表現する。

「若いベンチャーは管理体制が弱くなりがち。だから内部統制をはかり、周囲を取り巻くリスクから守る一方で、当社自身が間違いを起こさないための防波堤になることが必要です。管理部門の強化と、前澤とともに会社の一層の成長を考えることに注力しています」

 上場後にCFOとなった澤にとって、仕事はさらに面白さを増した。CFOとして企業価値を向上させるための業務に取り組み、機関投資家へのIR 活動も行う。重い責任を上回るほどのやりがいとダイナミズムを感じる。上場後、株主をはじめ社外の人と多く接するようになったが、そんなときも前澤の自然 体な態度に感じ入るという。

「前澤はどんなときでも、どんな人の前でもナチュラルで無理をしない。決算説明会で100人もの投資家を前にしても、東証の社長と会っても、緊張しない。少なくとも緊張していないように見えるんです。だから相手もなごんで、心を開いてくれるんでしょうね」

 澤が考えるスタートトゥデイの財務の強みは現状、EC事業がきちんと運営されていればそれほど大きな投資をしなくても順調にキャッシュが積み上 がる仕組みができ上がっていること。財務担当にとっては胃が痛くならない珍しい状態だ。キャッシュが潤沢であることはもちろん強みだが、それがまた当社に とっては悩みでもあると澤は語る。

「当社のEC事業では、前述の通り既にある程度仕組みが出来上がっているので大規模な投資は必要ないが、それは裏返せば、より一層の企業価値向上に 向けて効率的にキャッシュを使えていない状態ですね。もっとうまく使っていかないと。お陰様で投資家様からは、ビジネスモデルや業績面を高く評価していた だいていますが、その分『さらに成長を』という期待も大きいですね」

 財務のプロ、会社の防波堤として業務に打ち込む澤が、プライベートでこよなく愛する「好きなもの」は、車。幼い頃、ミニカーに夢中になって以来の車好きで、ドライブも趣味である。

「いつかは妻の実家のある長野あたりで田舎暮らしをしたいですね。コーヒーも好きだから喫茶店でもやりながら、車をいじって。それが個人的な夢です」



取締役 EC事業本部 本部長 大石亜紀子

EC本部長はおしゃれでキュートな一児の母


取締役 EC事業本部 本部長 大石亜紀子


「地元の海浜幕張」+「アパレル」。その二つのキーワードで転職先を探したところ、ヒットしたのは1件のみ。それが派遣で営業事務の仕事をしていた 大石亜紀子とスタートトゥデイの最初の出会いである。電話をしてみると当時、スタッフの募集は行なわれていなかったが、面接で意気込みを伝え、3カ月待っ た末、02年5月に入社を果たした。

「ちょうどアパレルのレディースショップ立ち上げの時期でした。ショップのコンセプトやサイトのイメージ作りから、店長兼バイヤーとしてのショップ運営、さらに商品管理など、自分の責任の下にどんどん仕事を任せてもらえることにやりがいを感じましたね」

 それまでは特に担当分けもなく、全員であらゆる業務を行なっていたスタートトゥデイに、組織作りのビジョンが生まれたのは大石入社の半年後のこと である。現在の組織図の原型ができ、大石は現・想像戦略室長の武藤貴宣のサブとして営業を担当する。そして04年後半から武藤とともにZOZOTOWNの 構築に着手し、立ち上げた。

「ZOZOTOWNで扱う商品、ブランドの基準は、『自分達が好きかどうか』。さらに『お客様が何を求めているか』。だから価格競争はせずに、しっ かりと売っていく。ただし予想以上に売れてしまい、お客様への供給やこちらの作業が追いつかないこともあります。そこでバイイングの精度を高め、もっと積 極的に買付けを行いながら、SOLD OUTを目指すことが必要。お客様の利便性のため、最近では、売り切れのアイテムの再入荷予定がある場合に、メール でお知らせする『再入荷お知らせメール機能』も導入しました」

 そう語る大石は07年6月に取締役、7月にはEC事業本部長に就任した。ちょうど取締役を命じられた頃に妊娠がわかったが、産前産後の休暇をはさんでガムシャラに仕事に打ち込んだ。そのとき出産した長女は今、9カ月になる。

 その大石が率いるEC事業本部では自社ショップの商品買付けや店舗管理を行なうストア企画開発部、サイトに出品しているテナントショップの管理と 運営コンサルティングを行なうストア運営管理部、お客様サポートや、在庫管理・商品発送・検品など物流を担うフルフィルメント部という部がある。大石によ ればシステム、物流などすべて自分達による手作りが強みだ。

「物流は一般的に雇用が難しいのですが、私たちの物流倉庫『ZOZOBASE』を見学に来た方は驚いて帰りますよ。スタッフは平均約25歳と若いし、挨拶も元気で明るいから。私達の自慢です」

 ところで今、スタートトゥデイには「原点に返ろう」という合言葉がある。組織が大きくなり、上場を果たした今、日々の業務や人のポジション、サイ トの作り方、ブランドの捉え方など、すべてをお客様の視点で見つめ、お客様に商品を届けるという原点の目的をきちんと達成しようということだ。

「原点に返るといっても、前澤自身は初めて会った頃とあまり変わっていません。ただ先入観や固定概念を取っ払ったモノの考え方にはいつも『やられた!』と驚かされます。0にも100にもなれ、白にも黒にもなれる自由さ、柔軟さがあるんです」

 会社では主力事業であるECの本部長として活躍する大石だが、一見するとおしゃれが好きな若くて可愛らしい女性。そして自宅に帰れば母親としての顔を持つ。その大石の「好きなもの」はアメリカの子供向け長寿TV番組「セサミストリート」だ。

「娘と一緒に見ています。真っ赤で元気なモンスター、エルモが好き」

 そう答えて、にっこり笑う大石はやはり可愛い、スタートトゥデイならではのEC本部長なのである。



取締役 想像戦略室 室長 武藤貴宣

社長直下の部署のトップとしてみんなの「自事」を支える


取締役 想像戦略室 室長 武藤貴宣


スタートトゥデイには「人事」はない。「人自」ならある。人事(ひとごと)ではなく、人のことも自分のこととして考えられるようにと願って名づけら れた部署である。そしてスタートトゥデイではスタッフ全員、「仕事(仕えること)」はしていない。「自事」を行なっている。自由に想像と創造ができる環境 で、自分にとって自然に働いているから、「自事」なのだ。

 そんな人自部の採用活動や社内環境などの考案、また秘書業務、新規事業の企画立案を統括するのが想像戦略室。社長直下にあるその部署のトップが武藤貴宣である。新卒採用は07年が第一期で5名、08年が20名。その採用スタイルはユニークだ。

「採用面接では順番を決めるために、まずダーツを投げてもらいましたからね(笑)。マニュアル通り面接仕様の受け答えをする学生には『ふだんってどうなの?』『彼女いるの?』なんて聞くんです。素の顔を知りたいですからね」

 さらに新卒者向けの就職セミナーも好評だ。前澤自ら上場した理由や働くことの意味を問いかけ、「働くことって辛くないんだよ、楽しいんだよ」と訴えて、ざっくばらんにトークする。

「前澤個人の会社から、スタッフやお客様が増えて、みんなの会社になっていった10年間の過程を『さよなら、僕のスタートトゥデイ』というムービー にして見せたときは、3?4割の学生が泣いていました。『涙が出ました』『衝撃を受けた』『幸せな時間でした』という声がたくさん返ってきましたよ」

 一方、新規事業では、別会社としてBtoBのコンサルティング業務が動き出している。これはブランドの自社サイトの支援事業で、主力のEC事業で あるZOZOTOWN運営で構築したノウハウを生かしてアパレル業界の底上げを目指すもの。また社内では、2年前から半年に一度行われる新規事業エント リー制度が設けられ、スタッフは直接前澤にプレゼンを行う機会がある。

 もともと実家も親戚もアパレルの仕事をしていたという武藤は以前、アパレル業界の経理周辺の基幹システムを販売する企業に勤務していた。そこでス タートトゥデイの売り上げデータや、元気な成長企業という評価を知ったことが、02年の入社へとつながった。またスタートトゥデイのブレイクポイントと なったユナイテッドアローズ(UA)との縁も、武藤の妻がUAに勤め、靴作りを行なっていたことから生まれた。

「UAの重松理代表とのランチミーティングで話を持ちかけたところ、興味を持っていただき、一人で来社してくださったんです。当日は先生の家庭訪問 を受けるような状態で、みんなで大掃除しましたよ(笑)。そこで会社の取り組みや雰囲気にフィーリングが合うものを感じてもらえたんでしょうね」

 その武藤と妻の結婚式には前澤と山田潤も出席した。前澤は緊張しながらも、メモを見つつ人生初の結婚式でのスピーチ。山田もガタガタふるえながら乾杯の音頭を取った。武藤は敬愛を込めて、こんなふうに前澤を語る。

「前澤はいい意味で自虐的。たとえ傷ついてでも、何でも自分で率先してやる。しかも自然にね。だから誰も不満も文句も言えないし、ついていかざるを得ないんです」

 そう語る武藤の今後の夢は、まずスタートトゥデイを企業理念の達成できる会社にすること。また個人的には健康でゴルフを楽しみ、親孝行をするこ と。「親孝行」という言葉に感心すると、「え、でもお世話になったんだから、普通でしょ?」。そんなふうにさらりと感動させながらも、「好きなもの」は 「寝ること」とひと言。入社した頃はどんなに忙しくても必ず定時の午後7時に退社し、7時25分の電車に乗っていたため「725」と呼ばれていた男は、今 も自然体の余裕に満ちている。



  • DEGITAL DATA SOLUTION
コメントをシェア

骨太対談
DEGITAL DATA SOLUTION
 
コンテンツメニュー
企業家賞
企業家倶楽部企業家大学
Page Top