トピックス -企業家倶楽部

2012年06月04日

300円均一のオシャレ雑貨

企業家倶楽部2011年10月号 ビジネストレンド





「この色かわいい!」「このデザイン超かわいい!」「安いよね!」の声があちこちから聞こえてくる。シャンデリアがきらめくピンクと白の店内には、 インテリア雑貨やキッチンアイテム、バスグッズ、アクセサリーが溢れかえり、5000点を数えるカラフルでキュートな商品が所狭しと並んでいる。ここは Cou Cou(クゥクゥ)代官山店、まさに女性のための「小さなテーマパーク」である。「ピンクのイメージカラーをはじめ、オープン当初からコンセプトは一貫し ています。我々のターゲットは女性“のみ”です。女性が手軽に買え、嗜好品が混ざった価格帯で最もマッチするのが300円なのでしょう」

   同店舗 を運営するビルジャンの田中茂本部長はそう話す。第1号店でもある代官山店がスタートしたのは2005年11月。そこから僅か6年間で34店舗まで拡大、 売上は21億円に達している。店舗を含めるとスタッフ数は200名強だが、平均年齢は25歳程で、女性が99%を占めている。

 20代、30代の 主婦を中心に、幅広い層の女性達から人気を集めているため、出店依頼も増えている。同社の平均的な店舗面積は40坪、大型店でも80坪ほどだが、最大とな るMaison de CouCou イオン浦和美園SC店は230坪を誇っている。同店舗内には、ピンクのグランドピアノ、ベンチ、子供が走り回れるキッズスペース、バスタブやキッチンまで ある。

 「クゥクゥで生活空間を全部埋めたらこんな夢のような空間になるよ、というのを提案しています」




   今でこそ街で見かける均一価格ショップだが、同業態を先駆けてスタートさせたのが3COINS(スリーコインズ)である。13坪のスリーコインズ1号店が大阪府梅田で立ち上がった1994年当時、100円ショップすらなかった。

 スリーコインズが全国展開する転換点となったのが2000年。東南アジアを中心に自社商品の企画・生産を始めると同時に、店舗の内装をグリーンと 白で統一した。同年は16店舗、売上7億円だったが、体制を整えると出店を急速に伸ばし、04年には42店舗、売30億円を越え、2010年には63店 舗、売上89億円まで拡大した。スリーコインズを運営するパル第4事業部の杉本哲夫部長はこう語る。

 「今期は売上100億円を越えるでしょう。まずは国内で出店数を伸ばして、200から300億円まで狙っていきたいです」

 スリーコインズの店頭は約2週間ごと、取り扱う商品は1カ月半でほぼ入れ替わる。アイテム数は1店舗当たり1600から2000点で、スニーカーやスリッポンまで揃っている。これらの仕入れを担うのが、客層と同じ20代の女性バイヤーたちだ。

 「我々の母体であるパルはアパレル業なため、常に最新トレンド情報が入ってきます。次はこれが流行るぞ、と感じたら社内で展示会を開いたり、衣料チームの商品会議に雑貨チームが加わります。毎週入荷する新商品には必ず流行を取り入れています」

 300円雑貨の客層は100円ショップとは競合していない。むしろ、無印良品やPLAZA(プラザ)、Francfranc(フランフラン)など に集まる消費者との相乗効果が最も出てくるという。女性にとって、300円は絶妙な価格設定だ。千円札1枚で3つ買えて、お釣りまでもらえる。クゥクゥや スリーコインズへ足を運べば「えっ、これが300円!」という驚きに、いつでも巡り合える。



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