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トピックス -企業家倶楽部

2013年08月19日

堅固な企業文化を持ち夢見る未来企業になれ/ダイナ・サーチ代表 石塚しのぶ

企業家倶楽部2013年8月号 著者に聞く





問 この著書を書かれた理由をお聞かせ下さい。

石塚 企業が堅固な企業文化を築くことの重要性を訴えたいと考え、執筆しました。

 これまでの経営理論では、経済合理性が最優先されてきました。しかし、真に顧客を満足させるためには、企業は現場へ権限を委譲し、働く社員の感性、創造性、柔軟性などを解き放ち、顧客の「個」に対応する環境を整えねばなりません。

 そこで必要となるのが、従来のマニュアルに替わる企業文化です。その基盤となる会社の社会的存在意義や価値観を全社で共有することで、会社の全構成員が「個」の力をフルに発揮可能な体制を実現するのです。




問 企業文化を持つ会社の特長は何でしょう。

石塚 堅固な企業文化を持つ会社は危機に強い。業績の停滞期には優秀な人材ほど離脱しやすいものですが、企業文化が有名な会社では、会社が窮地に立たされた時にこそ、社員が自主的に給与凍結を申し出てレイオフを食い止めた逸話が多くあります。

 また、価値観が統一されている会社ほど変化に敏速に対応できます。ピラミッド型の組織では上層部の意思決定が段階的に末端まで降りていくため、対応に遅延が生じます。しかし企業文化を持つ会社の場合、「共通の価値観」に基づいて現場で意思決定が行われるのです。

問 企業文化を醸成していく上で最も大切なことは何ですか。

石塚 会社の社会的な存在意義と価値観を明確に定め、そのプロセスにできるだけ多くの社員を巻き込むことです。経営陣のみ努力しても、社員の心からの共感と賛同がなければ企業文化はできません。

問 これからの時代、リーダーにはどのような資質が求められますか。

石塚 リーダーには人間性、情熱、謙虚さという3つの資質が必要です。多くの経営者と話してきましたが、優れたリーダーは自分の考えや気持ちをありのままに表現します。社員と共に笑い、悩みを包み隠さず、間違いは潔く認める。そうした姿勢に人望が集まるのです。

問 残念ながら、現在の日本では「仕事=嫌なこと」という価値観が一般的です。

石塚 普通の人は皆、起きている時間の大半で仕事をしています。ならば、仕事においても「本当の自分」を発揮し、仕事を通して「人生の喜び」を得る人生の方がよほど幸せではないでしょうか。仕事という言葉の定義を変え、より幸せな世の中作りに貢献することがリーダーの務めです。

 そして、個々人が「より良く生きたい、働きたい」という切なる願望を抱いて行動すること。未来企業はそこから始まります。




『未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~』

石塚しのぶ 著

リフレ出版(1500円+税)

未来企業とは何か。企業文化はなぜ必要で、どのように醸成していけばよいのか。アメリカで数多くの企業を取材してきた筆者が、様々なケーススタディを通して、これからの企業の在り方を説く。



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