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トピックス -企業家倶楽部

2013年08月27日

原点に立ち返る/ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長CEO 藤原洋

企業家倶楽部2013年10月号 私の信条





株主資本主義という言葉があります。株主が第一に優先だという考え方は以前からありますが、それは、当たり前の話ではないでしょうか。あえて株主と言い過ぎてミスリードしているのではないでしょうか。社会で問題が起こっているのも、行き過ぎた、あるいは誤解された株主資本主義だからだと思います。

 そこで企業家としては原点に立ち返って、まず顧客の幸せを第一に考えるべきです。お客さんが自分たちの製品やサービスを買ってくれるから、社員は給料をもらえるわけです。社長がポケットマネーで給料を払っているのではありません。ですから、顧客の幸せを最初に考えるべきです。ベンチャー企業の原点は顧客志向です。




 2番目は社員を幸せにすることです。端的に言うと、給料が高いことですが、給料だけではありません。やはり達成感が大事で、社員一人ひとりが達成感を求められる職場かどうかが経営のカギだと思います。

 3番目は社会です。自分たちの企業活動の結果、社会を幸せにしているかどうか。この3つが出来て初めて株主を幸せにできます。これは優先順位ではなく、順番です。顧客を大事にしている会社、社員を大事にしている会社、そして社会性のあることをしている会社が継続的に成長し、発展しています。株主はその結果として幸せになれるのです。企業の価値は、顧客や社員に愛されているかどうか、さらに社会に必要とされているかどうかにあるのではないでしょうか。

 原点に立ち返るきっかけになったのは、日本の長期低迷と、その間何度も続いた政権交代です。安倍政権の政策が良いというよりも、日本国民が持続可能な変化を求めている時代になったと私は思います。そこで、持続可能であるということがどういうことか考えたときに、原点に返るのが一番だ、という発想です。

 また、今は日本の中だけを見るのではなく、世界を見る時代です。日本が中国や韓国と対立している社会の中で、EUの存在は重要です。なぜEUができたのかその歴史を見るべきです。フランスとドイツが、隣国同士が争うことがどれだけ無意味なことかを経験的に知り、EUを作って苦労しながらも前へ進んでいます。国家間の競争の時代から、国際協調の時代に変わっているのだとEUを見て思います。

 国益とは、相手の国の利益を減らして、自分の利益を増やすということではなく、協調力です。競争は国家ではなく企業がする。その環境を作るのが国の役割です。ですからベンチャー企業はこれから、多国籍企業であるべきです。

 アジアはこれからだと思いますが、ヨーロッパが戦争の歴史を経験値として活かしているのを学ぶべきです。国家間競争の時代は終わりました。今後は国際協調の時代です。EUは国家間の競争ではなく、国際協調の時代を切り開いたわけですから、アジアもそれに学ぶべきだと日本がリーダーシップを取ってもいいのではないでしょうか。

 若い経営者の皆さんには、先入観にとらわれず、自分の信条を貫きなさいと言いたいです。企業経営者になろうという夢を持ったら、途中で諦めずに貫くべきです。失敗を恐れる必要はありません。私も失敗をしましたが、失敗を悔やむのではなく、経験値として生かすことを考えたほうがいいですね。失敗というのは、次の成功、成長のための経験値だと思います。新しいことは誰でも失敗します。だから、失敗を恐れずに、挑戦を続けて欲しいと思います。



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