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トピックス -ビッグベンチャー

2014年04月22日

木を見て森を見ず/コリア・レポート編集長 辺真一

企業家倶楽部2014年4月号 言いたい放題


 




 日本は隣国との間に外交問題を抱えています。例えば、中国人に対しては約80%の日本人が良い感情を持っていません。おそらく、2007年12月下旬から2008年1月にかけて発生した餃子事件に端を発して、黄砂や尖閣諸島問題などが原因でしょう。これについて私は、日本人が中国人に偏見を持っていると感じます。

 一方、中国人は日本人をどう見ているのでしょうか。例えば、東日本大震災の折、私はちょうど沖縄におりました。そこで、中国人観光客がいないことに気が付きました。彼らは、日本の空気を吸い、食事をしただけで、放射能汚染されると思っていたようです。これも偏見以外の何者でもありません。すなわち、お互いがそういう見方を持っているのです。「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、物事の一部だけを見ていると、狭義的にしか判断できません。こういう見方では、お互いがお互いを見誤ってしまいます。

 韓国に対してはどうでしょうか。韓国との間には従軍慰安婦問題があります。二国間で問題になっているうちはまだ理にかなっていますが、問題なのは二国間の問題を外に持ちだして日本を批判しているということです。

 具体的には、慰安婦の銅像をアメリカで建てたことが挙げられます。また、韓国のパク・クネ大統領は、アメリカ、中国、ヨーロッパを訪れた際、二国間の問題を第三国に伝えています。日本人が怒るのも当然ですし、私自身、止めるべきだと思っています。しかし、実は韓国はかつて日本がやっていたことを真似しているのです。

 それは、北朝鮮との拉致問題への対応を見れば明らかです。日本はアメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、モンゴルに行く度に首脳会談で拉致問題を持ち出しています。持ちだした理由は、北朝鮮を国際的に包囲するためだそうですが、これは韓国が慰安婦問題で日本に対して行なっている施策と同じであり、外国を利用して北朝鮮に圧力をかけていたことになります。すなわち韓国は、日本がしてきたことをそのまま実施しているのです。

 大抵の場合、自分たちと同じ論理を相手も駆使していて、また、その逆も然りです。それに多くの国民が気付いていません。私はこの状況を打開するには、お互いに隣人が嫌がることをしなければ良いと考えています。

 偏見でお互いを見ていると忘れてしまう事実があります。例えば、四川大地震のときに中国に真っ先に駆けつけて助けたのは日本です。もちろん同じように、阪神淡路大震災のときは、中国も韓国も日本を助けてくれました。「人間、困ったときは助け合う」。これが向こう三軒両隣良い関係です。

 日本も中国も韓国もそれを忘れて、領土、歴史認識で争っている。しかし、中国には黄砂、日本には原発問題があります。韓国とて、原発が1基でも事故を起こしたら、今度は立場が逆転します。北朝鮮でも、中国と北朝鮮の国境にある白頭山が噴火すれば大変なことになります。

 こうした天災や人災が発生したときに、向こう三軒両隣は共同で対処できることが重要です。多様性のある考えをお互いが理解し、困ったときは助け合うことこそが、これから必要になってくる未来志向の関係ではないでしょうか。



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