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トピックス -ビッグベンチャー

2014年05月15日

中古パソコンのリユースを軸に「活業」で社会貢献/ブロードリンク社長 榊彰一

企業家倶楽部2014年6月号 注目企業


 大手生保の営業マンから中古パソコン販売業を起業、今やパソコンのリユース最大手に躍進したブロードリンク。社長の榊彰一は根っからのナニワの商売人。人々のニーズがあるところに商売のタネありと、御用聞き事業で成長路線をまい進する。リユースを極め、活業で地球規模で社会貢献したいと熱く語る榊社長に成功の秘訣を伺った。(文中敬称略)




問 ブロードリンクとしてはどのような事業を展開しておられるのですか。

榊 事業ドメインは企業から排出される中古パソコンの回収、データ消去、リユースを中心に、オフィスから排出される家具も含めて、トータルオフィスリユースシステムを展開しています。

問 リサイクル・リユース事業については、家電製品や衣類などがありますが、企業の中古パソコンに特化しているということですね。強みはどこにありますか。

榊 弊社のお客様は企業や行政関連で、裁判所や県庁・市役所なども当社のお客様ですが、 強みはデータの消去です。テクニカルセンターを全国4か所に設置、完全にデータを消去しています。各社様のデータは企業秘密そのものですから、完全消去が重要です。弊社では専用車で回収、運搬しています。安心してお任せいただける仕組みをつくっており、当社の最大の強みとなっています。

問 今やパソコンは企業活動でなくてはならない必需品となっているので、需要も大きいと思います。市場はどのぐらいですか。

榊 今、日本で1年間に排出される中古PCは企業、家庭含めて年間1000万台と言われています。その内300万台がリユースされていますが、当社はその中の昨年で70万台を取り扱っており、今年は100万台に拡大、シェア圧倒的1位を目指しています。

問 今、売上げはどのぐらいですか。

榊 12月決算ですが連結で35ー36億円です。



崖っぷちを体験しなければ頑張れない

問 よく中古パソコン販売に目をつけましたね。

榊 私は元々理科系で数学が得意な人間です。大学はバイオ関係をやろうと農学部に入りました。しかしバナナの熟成の実験で失敗、自分には向かないと諦め、大手生保に就職しました。しかし、独立志向が強かったので6年間務めた生保を辞めて独立しました。2000年に29歳の時、(有)イーリンクシステムズを立ち上げ、システム開発の仕事を始めました。資金繰りには苦労しました。さまざまな消費者金融にもお世話になりました。

問 当時の消費者金融の利息は高かったと思いますが、よく耐えましたね。

榊 利息27%はきつかった。借金800万円を超えたときはどうなるかと思いました。絶対諦めないという意地だけで頑張った。人間は崖っぷちを経験しないと頑張れない。ハングリー精神がないと駄目、オアシスにいたら頑張れないですよ。



10個中9個は失敗

問 中古パソコンの販売を思いついたのはどういうきっかけですか。

榊 2002年ごろ中小企業を廻って御用聞きをしていると、中古パソコンでいいから持ってきてという要望をいただくようになりました。一般向けに中古パソコンのニーズがあるかどうか実験するために、まずは甲子園球場の駐車場のフリーマーケットで売りました。しかし一台しか売れなかった。次は大阪難波駅の改札口の前で販売したところ、中高年の方々に飛ぶように売れました。中高年の人たちがもっと集まる場所はどこかと考え、スーパーで販売することを思いつきました。

問 中古パソコンのニーズがあることを確信したのですね。

榊 当時いいパソコンは30万円ぐらいでした。しかし高機能は要らないからもっと安いものでいいという初心者向けのニーズもあった。4?5万円弱で売ったら売れました。若い人は家電専門店に行きますが、中高年にはスーパーの方が馴染みやすい。そこでスーパーのトップを落とそうと考え、イトーヨーカ堂に交渉しOKをもらいました。ヨーカ堂が取れると他のスーパーもOKです。初心者や、中高年向けにスーパーで中古パソコンを販売していきました。仕事は10個中9個は失敗すると思っています。小さな失敗を繰り返すことで学ぶのです。



中古パソコンのリユース市場を創造 

榊 売れれば売れるほど仕入代がかさむので、中古パソコン流通の元になろうと決め、7年前から直接企業から仕入れることを思いつきました。

問 企業から直接仕入れるとなると、データのセキュリティが大切になるということですね。

榊 そこが当社の強みです。データの消去、セキュリティには回収のところから万全を期しています。今は大手企業の4500社が当社のお客様です。

問 中古パソコンのリユースの需要に応えているということですね、中古自動車販売の「ガリバー」のような存在といえますね。

榊 その通りです。中古パソコンの物流サービス業です。今はマイクロソフトと中古パソコンにOSを入れて販売してもいいというライセンスを取り付けています。リユース・リサイクル協会の役員も務めてましたが、そこで100項目にわたるチェック項目など、ガイドラインをつくっています。

問 海外展開についてはどうですか。

榊 今、ロサンゼルスとアトランタに事務所がありまして、中古パソコンのリユースを手掛けています。アトランタではテレビのリユースもやっています。このビジネスモデルは海外でも通用すると思いますので、今後は東南アジア、アフリカなどへの展開も考えています。



「活業」で社会貢献

問 オフィスのリフォームも手掛けているとのことですが、今後の抱負をお聞かせ下さい。

榊 2年前からオフィスのリフォームも手掛けており、ライセンスも取得しています。パソコンを買い替える時は不要になった家具の処分など、オフィスのリフォームニーズも同時に発生することが多い。そこでこうしたニーズに応えていこうと。大手の2?3分の1の価格で実施しています。

問 御社に頼めばワンストップショッピングでニーズに応えてくれるということですね。

榊 本社オフィスはホテルのフロント風、カフェ風などさまざまな仕様に創り、ショールームとしての機能も果たしています。わが社にオーダーいただければさまざまなニーズにお応えするワンストップショッピングを実現しています。企業から排出されるものをリユースする、活かすことをテーマに、いわゆる「活業」として絶対必要とされる企業になりたいと考えています。

問 活業とは面白い発想ですね。

榊 キーワードは「活かす」「リユース」「コストダウン」「セキュリティ」「B2B」「社会貢献」です。この事業モデルは地球規模でニーズがあると考えています。3年後は売上げ100億円を目指します。



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