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トピックス -企業家倶楽部

2014年12月12日

秋の陣始まる!経営は戦争だ

企業家倶楽部2014年12月号 視点論点


 10月になった。秋の陣! 皆様、夏休みは取られただろうか。私は少し遅目の夏休みを取り、娘の所に行き、久しぶりに孫たちに会ってきた。一番上の孫は企業家ネットワークを立ち上げた年に生まれたため、もう20歳になる。月日の経つのは速い。

 さて、秋の陣。久し振りに闘争心が沸き立つ、ある会社の営業総決起大会を見学した。そこの社長は開口一番「3カ年ビジョンをつくれない統括支店長はポストを降りろ! 会社の方針を共有できない社員はこの会社を去れ!」と叱咤激励していた。

 2日目は支店長たちの8月の営業報告と9月の目標数字が発表された。大体は「○○支店8月の売り上げ△△億円」など威勢の良い報告が多いが、中には業績の悪い支店もある。

 そういう時の社長は鬼の形相となる。それまで仏の顔で各支店長の報告を聞いていたのがキッと目を見開き、「お前、9月の目標は見込みがあって、言っているのか。ホラ吹くんじゃ、ないぞ」と容赦なく叱責するのだ。

 この日は若い記者と一緒に取材したのだが、「鳥肌が立ちました」と横の私にそっと耳打ちをした。若い記者は鳥肌が立った程度だが、成績の振るわなかった支店長はわずか数十秒の報告が数十分の長い時間に感じたことだろう。

 この営業総決起大会は年に1回、8月末に営業幹部約400人を集めて開いているのだが、朝8時45分からの開会予定なのにすでに8時に全員揃っており、社長が席に着いた途端、開会される。従って、定刻より20、30分早く始まるのは当たり前だということ。この会社の強みは一糸乱れない統率力にあると思った。

 私が日経時代に記者をやっていた時、ある会社の社長が私にこう言ったことを昨日のように鮮明に憶えている。「企業経営とは形を変えた戦争だ。もし、ライバルに負けたら倒産し、かわいい社員たちは路頭に迷う。何としても戦いに勝たねばならない。私にとって、経営とは戦争なんです」

 確かに現代の経営は戦国時代のように命のやり取りはないが、ライバルに負ければ社員だけでなく、その家族も路頭に迷うことになる。ある意味、戦国時代と変わりのない壮絶な戦いを繰り広げているといっても過言ではないのだ。

 ソフトバンクの孫正義社長は株主総会や決算発表会では優しい仏の顔をしているが、部課長に見せる顔は違っているだろう。同社の部課長が孫社長の前で報告するのを“被爆”という言い回しで表現する。孫社長が部課長たちに矢継早に鋭い質問をしているのが目に浮かぶようだ。

 “被爆”と言えば、ジェイアイエヌの田中仁社長が初めてファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に会ったとき、「御社の企業理念は? 株価が50円(現在、ジェイアイエヌの株価は2700円)というのは投資家に退場しなさい、と言われているようなものだ」と質問され、しどろもどろになり、会社を早退して自宅に帰ったとき、奥さんから「どうしたの。顔色が悪い」と言われたとか。

「あの時は正に柳井さんから“被爆”したようなショックを受け、翌年4900円一律のメガネを売り、業績拡大につながる転機になりました」と田中社長は述懐した。

 話を元に戻そう。営業総決起大会を開催した会社は気合だけの会社ではない。営業マンがお客に胸を張って自慢できる商品を持っている。しかも絶えず商品開発にまい進している。

 さらに、ブランド戦略にも熱心だ。テレビや新聞に広告を出し、営業マンを援護している。闘う心、優秀な商品力、ブランド戦略、最後に豊かな財務体質の四拍子がそろって、初めて戦いに挑むことが出来るのだ。

 今年は9月1日に関東大震災があって91年目の年だそうだ。今年は8月に広島市で豪雨があり、80名近い人が亡くなった。9月27日に御嶽山が噴火、現在も不明者の捜索が続いている。10 月に入っても大型の台風が連続して日本に上陸している。近年、天候異変による災害が多くなっているように感じる。以前は竜巻など日本では起きないと思っていたのが、最近ではひんぱんに起こっている。油断しないように秋の陣に臨んでほしい。(T)



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