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トピックス -企業家倶楽部

2014年12月27日

日本に起業のエコシステムを/VOYAGE GROUP代表取締役社長兼CEO 宇佐美進典

企業家倶楽部2014年12月号 言いたい放題


 昔に比べ、就職先に「ベンチャー企業」を選ぶ学生も多くなってきた印象を受けます。私は96年に初めて就職しましたが、当時ベンチャー企業へ就職を決めていた同期は、ごく僅かでした。

   当時は今のようにインターネットで企業の情報収集が出来たわけではなく、大学3年の冬になると求人情報が掲載された雑誌をかき集め、就職活動をしていました。故に、名の通っていない企業は掲載情報が少ないことから不安が多く、家族の同意を得られないという面もあり、人が集まりにくかったのです。

   しかし最近、インターンシップに来ている学生たちや、今年の新卒採用者に話を聞くと、ベンチャーへの就職もごく一般的な選択の一つになりつつあると感じます。




   私が会社を立ち上げた99年当時は、ITベンチャーも、それを支援するキャピタリストも非常に少なかったのを覚えています。シリコンバレーのような環境が整っていなかったのです。それに比べて15年経った現在では、一種のエコシステムが出来つつあります。特に、IT技術を持った人の流動が活発になっていると言えるでしょう。

   我々VOAGE GROUPでも、「BOAT」というスタートアップ支援のプロジェクトを行っています。これは「インターネット領域で起業したい」「成功させたい」という熱い想い・ビジョンを持った学生・若手起業家に弊社オフィススペースのシェアはもちろん、施設の提供、経営面や技術面での相談、勉強会の開催などを行っており、新たなサービスを生み出さんとするITベンチャーを世の中に送り出しています。

   社内でも経験を積んだクルー(社員達の呼称)が独立し、新たにサービスを立ち上げることは珍しくありません。無論、経験を積んだクルーには会社に残って欲しいと思うのが普通ですが、現職に縛りつける様な真似はしたくないと私は考えています。むしろ居続けたいと思ってくれるような魅力的な社風を如何にして作り出すか試行錯誤することが大切です。

   VOYAGEでは、毎年6月に社内でのクルー同士のコミュニケーションをより密にするため全員参加の運動会を開催したりしています。このイベントは、その日限りの催しではなく、入社したときからずっと同じチームで固定です。本番に向けて何週間も前から各チームごとに作戦会議や練習に励んでおり、会当日には、皆自信にあふれた顔で集まってきます。同期同士の横の繋がりだけではなく、社全体の縦の繋がりを大切にしたVOYAGEならではのイベントです。

   クルーだけではなく、インターンシップにも様々な取り組みを行っています。例えば、無人島で1泊2日のキャンプや、1週間で新規事業を企画してプレゼンを発表したり、一流のエンジニアがプログラミングを3週間みっちり教えこんだうえで、最後にはインターン自ら1つプログラムを完成させるプランなど、期間や業種に異なる多種多様なプログラムを用意してあります。

   もちろん、インターンシップを実施している期間というのは全体の仕事の効率としては低下します。しかし、それは些細な事です。彼らと時間をかけて話し合ったり、仕事をすることによって、我々も優れた人材を発掘することもあり、インターンにも大きな学びがある。WIN -WINの関係が築けるのです。

   今、インターンシップというのは社会で一般的になりつつありますが、あくまで学生の就業経験に重点を置いたプログラムがもっと広がっていくとよいと私は考えます。学生時代に良い経験値を積んだ彼らが、新たなサービスや仕組みを生み出し、より日本のエコシステムを深めていってくれるでしょう。

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