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トピックス -企業家倶楽部

2015年02月27日

モンゴルから世界へ発信/ユニメディア代表取締役社長 末田真

企業家倶楽部2015年1/2月号 言いたい放題


我々は2013年6月、モンゴルへ進出し僅か1年半でモンゴル国内トップクラスのIT企業へと成長しました。人材には日本での就業経験があるエリート層を中心に集めており、40人ほどの規模でありながら現地のエンジニア界隈では名の通った企業になっています。

 我々は何故、日本企業の多く進出している中国やタイ、ベトナムではなく、あえてモンゴルに進出したのか。いや、むしろモンゴルでなければならなかったのです。

 ユニメディアは2001年に創業し今年で13年目になります。これまでシステム開発の大部分をパートナー企業に外注しており、マーケティング部門や経営に特化してビジネスを運営していました。しかし、インターネットビジネスは絶えず環境が変わります。外注ではなく社内に技術を蓄積し内製化していかなければ、近い将来、ネットの環境変化に対応できないと考えはじめました。

 しかし、いざ人材を確保しようと日本国内を見渡してみるとエンジニアは高い人件費がかかり、資金力のある企業が優良な人材を囲ってしまっている現状があったのです。そこで、海外進出をしようと決めました。

 進出にあたって3年ほどかけフィリピン、タイ、シンガポールなど東南アジアを中心に各国を視察しました。しかし、どの国も心に響くものがありません。時間にルーズで遊んでいる人が多く、仕事に対する意識が低い印象を受けたのです。そこで、気候の暖かい東南ではなく、寒い北に視点を向けました。

 何故、寒い国に注目したかというと至って単純な理由です。例えばロシアは技術や政治でイノベーションを起こしている国ですが、気候の暖かいインドは人口が多いにもかかわらず革新が起きていない。ゲームやモバイル業界でもフィンランドは有名な企業としてノキアやSupercellが挙げられますが、スペインからは出ていない。新しいことを始めるなら寒い国でないといけないと本能的に感じたのです。加えて日本に協力的、つまり親日国であることを条件にし、改めて海外を選定しました。結果、残った国がモンゴルだったのです。13年の年始にモンゴル進出を決め、半年後には駐在員事務所を構えました。

 進出にあたって明確に決めていたのが人件費を「コスト削減と言わない」ということです。給与相場の違いもあるので日本のエンジニアと同じ額の給料は払えませんが、現地トップの企業を創るために、トップランクの人員を集め現地トップレベルの給料水準を払おうと決めていました。安く買い叩こうという魂胆で進出してくる企業は長くは持ちません。また言語の壁や国民性の違いから思い切った進出をしない企業は多いですが、本当に大切にすべき事柄は他にあると私は考えます。それは「志」です。採用するとき「2年以内にモンゴルでトップの会社になろう」「モンゴルから世界に発信しよう」と呼びかけて人を集めました。明確なビジョンを同じ仲間として共有し、気概を持って仕事に望めば国は違えど熱意に応え、協力者も集まってくれます。海外進出だからといって、現地の人の幸せを願う視点を疎かにしてはいけません。

 モンゴルは国家としてITに関心はあるものの、未だ鉱山資源の採掘に力を入れている背景があります。しかし、この年末年始にはモンゴルの一流大学2箇所にユニメディアの研究ラボが開設されます。

 ここから未来のITを生み出す若者を育成する他、モンゴルにITの風を吹かせ世界に発信していく下地を作り上げていきたいと思います。



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