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トピックス -企業家倶楽部

2015年04月17日

【カルチュアコンビニエンスクラブ特集】情報楽園 TSUTAYA最前線を行く

企業家倶楽部1996年7月号 特集第6部

東香里店 「お客様の目線で」が貫かれるアットホームな楽園


 大阪のベッドタウンとして発展する香里園。緑の樹々が目に眩しい閑静な住宅地に昨年の大晦日、TSUTAYA東香里店がオープンして半年、既に地域一番店として地域の人々に愛されている。東香里店は増田が提唱するマルチパッケージストアのモデル店としての役割を果たす。一歩店内に入る。ゆったりとした空間にホッと心が和む。機能的に陳列された書棚は女性でも手が届く高さで、圧迫感が微塵もない。床は今人気のフローリング。磨き抜かれた床を子供達が走り回る。絵本コーナーでは肩を並べて絵本を楽しむ親子連れが微笑ましい。インターネットカフェでは親子連れがインターネットに夢中。寛ぎスタイルの熟年男性がコーヒーを飲みながら、ヘッドホンでCDを楽しむ姿もある。傍らでは親子三人総出でゲームに興じている。なんともいえない楽しげな風景が印象的だ。

 二階のレンタルコーナーには幅広いジャンルが充実。ビデオは話題の新刊、007シリーズ“ゴールデンアイ”がズラリと並び、加えて過去人気の高い007シリーズが一緒に並んでいる。こうしたキメ細かな演出もTSUTAYA本部の企画によるものという。さすが企画会社と感心させられる。

 この東香里店の店舗開発に当たって増田から「駐車スペースを一回り大きくとって欲しい」との注文があった。住宅地という場所がら家族連れ、奥様族が多い。駐車しづらくては店への足が遠のいてしまうとの配慮からであった。こうした随所に見られるきめ細かな配慮がお客との信頼の絆を更に深めている。

 「この東香里店はこれからのTSUTAYAを象徴するものなんです。本、ビデオ、CD、パソコン全てが揃っていて、誰でもが安心して楽しめる。そして必要なものがその場で手に入る。この店にくることがお酒落で楽しくて仕方がない……。そんな生活提案をする場なのです」と語る若き店長、木村元昭の目が輝く。

 「僕のような人間がこんな責任ある仕事を任せてもらっていいのかな、と思うほど増田は仕事を任せてくれるんです」と語る木村の声が更にはずむ。

 増田が提唱する楽園づくりを具現化するモデル店舗東香里店を半年間で成功に導いた自信をちらりとのぞかせる。常にワンランク上の高い目標にチャレンジさせ、達成することでさらに能力を引き出す。いかにも増田らしい人材教育といえる。

 今後の抱負はとの問いに「お客様がどうしたら喜んで下さるか、このことだけを常に考えています」と語る木村の目が優しく輝く。常にお客の目線で考える、まさに店作りの原点がここには脈々と息づいている。



西院店  切り札はパソコンスクール ネットワーク事業の第一歩

「TSUTAYAネットワーク事業を成功をさせるには、まずはなんとしてもこの西院店を成功させたい」と語るPC事業部事業部長の吉村毅。固い決意がひしひしと伝わってくる。

 京都の中心、河原町から阪急電車で七分、西院駅の側に四月二十六日TSUTAYA最新の直営店、西院店がオープンした。この店の切り札はこの六月スタートしたばかりのパソコンスクール。増田が提唱する情報流通革命のネットワーク事業を推進するモデル店である。「郊外駅前タイプとして位置付けられるこの西院店はここに住む地域住民のほか、通勤・通学の会員も多く、幅広い会員層に支持され、既に会員は一万人を超えています」と答える吉村の目が自信に満ちあふれている。

 店内でまず目につくのはパソコン及びパソコン関連のスペースだ。メディアカフェでは、お茶を飲みながら、インターネットを始めさまざまなメディアを自由に体験することができる。お客にとって“敷居の高くない店作り”に気を使ったという吉村、パソコンを身近に感じて親しんで貰いたいという気遣いが随所に見られる。

 特にこの六月一日からスタートしたパソコンスクールは申込みが殺到し、ウェイティングにも応じ切れないほどだという。土曜の夕方六時からのパソコンスクールをのぞいてみる。インストラクターの声に耳を傾け、画面を熱心に見つめる女子大生、どの顔も好奇心で生き生き輝いている。スクールというよりは隣のお姉さんが教えてくれるといった気さくな雰囲気が、パソコンを一層身近なものにしている。心憎いばかりの配慮である。

 階下のメディアカフェではジュースを片手にセーラー服姿の女子高生がインターネットに喚声を挙げている。

 今後はTSUTAYAとPC会員一人ひとりをネットワークで結び、自宅で居ながらにして、新作案内や在庫の検索は勿論、イベントの案内や本の予約もできるようになるという。

 「パソコンが家庭に入ることでお客様とTSUTAYAとの精神的距離がグンと近くなるんです。将来は会員同士をネットワークで結び、互いにコミュニケーションできるようにしたい」と吉村。新規事業に賭ける意気込みがひしひしと伝わってくる。ここでも増田の提唱する情報流通革命が着々と具現化されている。

 東香里店、西院店どちらも根底に貫かれているのは、“お客様を楽しくさせたい”という顧客第一主義であった。“人を大切にする”増田の心がきちんと受け継がれ、店の隅々にまで行き渡っている。どちらの店舗もお客を思うTSUTAYAの思いと、TSUTAYAに期待するお客の思いが共鳴し、共に協奏曲を奏でる、そんな温かい雰囲気が印象的であった。そこには現場を束ねる吉村、木村以下若きスタッフの熱意が基本にあればこそである。増田の生き方に共感し、それぞれの現場で最前線を守る実行部隊がいる。共に夢を語り、夢に向かってひた走る若きリーダーたちがいる。

 TSUTAYAの強さの秘密は最前線を守る層の厚い実行部隊にあると確信した。



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