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トピックス -企業家倶楽部

2015年04月24日

60点でもすぐやるチャレンジ精神/ドクターシーラボ取締役会長 城野親徳

企業家倶楽部2010年6月号 私の信条





「60点主義」。60点でも挑戦する精神で仕事に臨む会社であることが私の信条です。一見失敗が増えると思われますが、それは第2の信条「日々改善」で努力をしています。

 日本では大企業病の典型、失敗をしないことがいいという完璧主義の文化が創られてしまいました。完璧さを追い求めるあまり、タイミングを逃してしまう企業は少なくありません。60点でも積極的に挑戦し日々柔軟に改善しながら、失敗を恐れず、その失敗が学びになることを経験するのです。60点でスタートしても、ゴールは100点を目指すことが重要です。

 今ドクターシーラボで一番売れているのは「アクアコラーゲンゲル」です。この商品は化粧水や乳液などの5つの効果を持つ基礎化粧品です。98年から販売し、現在総売上個数は1500万個に上ります。しかし病院の院内処方で発売した当初は、匂いや使用感の悪さなど、まさに60点での見切り発車でした。何千回の試行錯誤を経た今でもアクアコラーゲンゲルの出来は80点ほどだと感じています。もっとよくなると思います。お客様からの「どこがよかったか」よりも「どこが悪かったか」の意見の方が非常に参考になります。会社のトップが常に学ばないと、会社の成長もそこで止まってしまいます。

 技術は真似されやすいものです。真似できないこととはチャレンジする気持ちやその会社の個性です。社員個々のチャレンジ精神を常に磨きあげ強くすることで、今後もっと大きな成長を遂げていこうと考えています。しかし60点主義を常に言い続けないと、70点、80点とハードルが上がって、やがて大企業病に陥ってしまいます。

 大企業病の指標は、例えば売上高は伸びているが利益率が落ちていたり、部署間のいざこざが増えたりなど様々です。わが社ではある2つの部署が上手く連携を取れていなければ、大胆に一つの部署にしてしまいます。普通の会社だと商品の企画があり、商品が出来たらそれをマーケティング部が育てていきます。しかし「商品=子供」です。子供が生まれ、生まれた瞬間知らない人に渡って、その人がきちんと育てられるわけがありません。話し合いながら育てていかないと駄目です。このように普通の会社ではありえない、少し型破りな方法で会社を活性化してきました。

 また、私がよく言っているのは「ブームは乗らずに創れ」。ブームに乗ろうとしたときにはもう遅いのです。例えば美白に効く新成分も知名度がないか売れないのではなく、我々がその知名度を高め、他社が追いかけてくるまでになれば成功です。アクアコラーゲンゲルも発売から数年後たくさんの類似品が出ましたが、最終的に「やっぱり本物はドクターシーラボだよね」となればいいのです。

 私は会社を興す前に様々な場所で仕事をしてきて、60点でもやろうと言う人が少ないことに非常にジレンマを感じました。だから社長になったらどんどん挑戦して、もたもたしていると置いていくくらいの会社を作ろうと思いました。

 これから5年、10年であらゆる業界が技術も含め、がらっと変わります。60点でも挑戦しなければ大企業でも生き残れない時代になります。大昔に恐竜が絶滅したように、日本の大企業が絶滅する
可能性もなくはありません。大企業はどうしても総合企業化してしまいがちですが、今のお客様は何かに特化した才能や商品を持つ企業を支持する傾向があります。わが社でもスポーツクラブの展開や他社の買収などいろいろ考えましたが、結果的にやらなくてよかったと思います。本業に絞りきり専念したことがこれまでの成長を支えてきたのです。



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