• トピックス
  • 企業家倶楽部
  • バックナンバー
  • 企業家チャンネル
  • 私の注目ニュース
  • 新商品コーナー

トピックス -企業家倶楽部

2015年04月24日

不動産業が奏でる3つのハーモニー/中央土地株式会社代表取締役 勝田忠緒

企業家倶楽部2011年10月号 私の信条


「不動産業の王道は賃貸だ」ー先代社長であった父の教えです。所有しているビルを自社ビルにし、余ったスペースは賃貸する。苦しい時も物件を手放さなければ、家賃収入で社員と家族を守ることができます。私は好況の時も不況の時もこの先代の教えを噛みしめながら、激動の不動産業界を乗り切って来ました。
 
  私は慶応大学を卒業後、アメリカの大学で経営学を学びました。先代の跡を継ぐため、34歳で中央土地に入社する前に三菱信託銀行、三井信託銀行など、いくつかの企業で働きました。この経験がとても役に立っています。1990年ごろのバブル当時、不動産が高騰し日本にも不動産王と呼ばれる人が沢山出現しました。所有している土地など不動産を売れば、大きな資金が手に入ります。得た資金を元手に新たに物件を購入するのですが、税法や建築基準法は時代と共に変わるので、気がつけば中身が何もなくなっていた、というパターンが多く、それで多くの不動産企業が倒産しました。私は外から日本の不動産バブルを見るようにしていましたので、バブル崩壊の波に飲み込まれずに済みました。
 
  日本とアメリカの大きな違いは国土の広さ。アメリカの不動産のビジネススタイルは、広大な土地にショッピングセンターやビルを建てて利益を得ます。土地よりも上物なんです。日本には昔から土地が一生の財産という考え方があります。日本は国土が狭く、宅地やビジネス用地が限られてしまっているのです。先代は、不動産はどんなに良い立地でも、好・不況に関わらず人が集まる場所でなければいけないと言っていました。日本で言うならば東京駅の駅前。中央土地は名前の通り、東京駅の八重洲口周辺にビル事業、そして、都内でも代表的な住宅地域である麻布、赤坂、芝周辺にマンション事業を展開しており、確固たる基盤となっています。

  不動産業には、3つのハーモニーがあると思います。ビルと人のハーモニー、住宅と人のハーモニー、そして人と人のハーモニー。その3つのスペースを創造し、クライアントに提供していきたい。人と、いいハーモニーを奏でられる関係を作っていくのが私の夢です。
 
 その夢実現のために東京・八重洲口にある本社ビルを、3、4年後に建て替える予定です。現在地上9階建てのビルを、地上15階、地下3階、建坪4,400坪です。オフィス部門だけでなく、ショッピングや食事も楽しめる空間を創りたい。この計画を練っている時、企業家としての愉しみを感じます。

  日本は今も土地本位制です。そして東京は世界の中でも全ての面においてまれに見るバランスのとれた数少ない文化都市であります。そして現在私が代表を務めております不動産のれん会は大手不動産業者とひと味ちがう地場に根づいた良質な不動産情報を提供している首都圏を中心とした不動産業の協業集団で52年の歴史を持ち、現在52社加盟しております。この会で文化都市東京へ向けた提案をしています。又、私の所属する日本橋ロータリークラブでは、「日本橋に青空を、日本橋川に魚を呼び戻そう」という活動に力を入れています。日本橋は街道の起点であり、日本の中心。今は高速道路が走っていて空を見ることが出来ません。日本橋に青空を取り戻し、日本橋川が魚の住むきれいな水辺になれば、家族がレジャーとして訪れる文化的な場所になります。日本橋川に川のヘドロをきれいにするEM菌団子を1万個5年間撒き続けましたらハゼなど小魚が戻ってまいりました。

  3月11日の東日本大震災はまさしく国難でした。国難ではあるけれど、ピンチをチャンスと考えることも大切です。町を一から作り上げるのであれば、若い建築家や都市設計の研究者などで知恵を出し合い、スマートシティといわれるような効率的な機能を持つ都市を作るといいのではないでしょうか。マイナーであった町をメジャーに押し上げるチャンスです。三陸など海産物の豊かな地域はサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフのような、世界中から人の訪れる海産物を中心とした観光都市に変わるのです。未来に希望の持てる復旧・復興を祈っています。



コメントをシェア

骨太対談
 
コンテンツメニュー
企業家賞
企業家倶楽部企業家大学
Page Top