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トピックス -企業家倶楽部

2015年07月05日

企業家賞受賞者に共通するのはチャレンジ精神

企業家倶楽部2015年8月号 視点論点


 今年の企業家賞が決まった。大賞は和歌山県の編物機械メーカーの島精機製作所。売上が500億円、経常利益が85億円のグローバル企業。永守前審査委員長の時から注目されていたが、その時は円高で業績はもう一つだった。同社は編物も部品もすべて自前で作っているそうだ。

 島正博社長は78歳だが、今も現役社長として活躍している。7月13日の授賞式にも出席し、30~40分の講演もやっていただけるとのことなので、楽しみにしている。

 企業家賞はホットランドの佐瀬守男社長、ティアの冨安徳久社長、トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長、エニグモの須田将啓社長の4人。4人を順に紹介しよう。

 ホットランドの佐瀬守男社長は「銀だこ」で有名になった。たこ焼のほか、たい焼なども手がけ、2014年2月期の売上高は274億円、経常利益21億円を計上した。現場でたこ焼やたい焼を実演販売するのが人気の秘密だ。最近では、こうした実演販売が外食産業で流行しているようだ。佐瀬社長は東日本大震災の時には、本社を群馬県から震災地へ移した。

 ティアの冨安徳久社長は持ち前の明るさで葬儀ビジネスを暗いイメージから一変させた。明朗会計で葬儀費用を大幅に引き下げたことも評価された。2014年9月期の売上高は95億円、経常利益9億円強を計上した。着実に業績を伸ばしている。愛知県が発祥の地だが、関東、関西にも進出している。首都圏での拡大がカギを握るであろう。

 トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長は家電、アパレルなどの中古品市場で業績を伸ばしている期待の星。今年1月の企業家ネットワークの勉強会に講師としてお招きした。2015年2月期の売上高107億円と毎年10億づつ伸ばし、経常利益も10億円弱になった。今後は地盤の首都圏から全国ブランドになるのが課題だ。

 エニグモの須田将啓社長はインターネットの会社。海外で売れている洋服を購入し、日本のお客(会員)に売るという購買代理のシステムで急成長している。エニグモは両方から手数料をいただく仕組みだ。2015年1月期の売上高は23 億円だが、経常利益は12億円。

 今年は特別賞として、良品計画の松井忠三前会長を選ばさせてもらった。松井前会長は創業経営者ではないが、良品計画が2001年8月中間期に38億円の赤字に陥った時、社長に就任した。1年後に見事、V字回復を果たし、その後、順調に業績を伸ばしている。

 2015年2月期の売上高は2602億円、経常利益266億円を予定している。当時の松井社長は在庫品を支店長の目の前で焼却、荒療治を実行した。そうした点を高く評価し、今回松井前会長に特別賞を授与することになった。

 良品計画は国内400店舗、海外300店舗、合わせて700店舗を展開するグローバル企業だ。松井前会長が上梓した『無印良品は、仕組みが9割』(角川書店刊)はベストセラーになっている。

 受賞者に共通するのはチャレンジ精神であろう。常人なら出来ないことを不屈の精神でやり遂げるのである。必ずやるという意志力が大事だと思う。

 ソフトバンクが壮大なビジョンを掲げた時、実現の証拠は何かと記者団から質問があった。孫社長は「社長の私がそうしたいと言うのだから間違いない」と答えた。

 ビジョンを日本語で言えば志である。吉田松陰も「志定まれば、気また盛んなり」と言っている。何事も志が大事である。そして、どうせ志を持つなら、大きい方がいい。いわゆる大ボラというやつである。

 今回、企業家賞を受賞した人は大ボラ吹きとは言わないが、大きな夢を持っていた。受賞を機会にさらに大きな夢に挑戦してほしい。7月13日(月)の企業家賞授与式をご期待あれ。(T)



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