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2015年09月04日

【第17回企業家賞】審査委員長講評/エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄

企業家倶楽部2015年10月号 第17回企業家賞 

企業家賞審査委員長 エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄 氏

会社概要、プロフィール等は掲載当時のものです。


 

 


企業家賞審査委員長 エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄 氏


 今年の企業家賞も素晴らしい企業を選ぶことができました。今回は特にバランスの取れた会社が顔をそろえたと思います。

 まず「日本のモノづくり技術革新賞」として大賞を受賞されたのは島精機製作所の島正博社長。素晴らしい技術系の会社です。日本の大部分の繊維機械メーカーが世界で負ける中、島精機はシェア6割。これは簡単なことではありません。素晴らしい技術力、創造力の賜物です。私が投資しているモンゴル一のカシミアの工場にも島精機の機械があります。

 次に「仕組み経営革新賞」として特別賞に輝いた良品計画の松井忠三前会長。本来、企業家賞はベンチャー、オーナー経営者のための賞です。しかしオーナーではなくとも、それと同じような活躍をした人も表彰しようと考え、17年の歴史の中で初めての授賞となりました。素晴らしい経営力を示されたことを称える賞です。

 そして企業家賞は4人の経営者に贈られました。審査委員の一橋大学イノベーション研究センター・米倉誠一郎先生の言葉を借りれば、「たこ焼屋に葬儀屋、中古品屋、それにIT企業」(笑)。これは本当に、よくバランスが取れていると思います。

 まず「築地銀だこ」を全国に出店し、海外にも進出しているホットランドの佐瀬守男代表。「大衆和食文化創造賞」を受賞されました。たこ焼という日本の伝統的な食べ物で世界へ出る。実に素晴らしい活躍です。

 次に「葬祭ビジネス革命賞」のティア、冨安徳久社長。従来、料金やシステムが不明瞭だった葬祭業界を、ガラス張りの経営で分かりやすくしようと挑戦したことが評価されました。超高齢化社会を迎える日本で、これからも地方から全国に向けて展開し、成長していくことでしょう。

「循環型社会創出賞」で受賞したトレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長。不用になったものを単に捨てるのではなく、リユースして有効的に使う。そんな循環型社会を構築するため、真摯に取り組んだ姿勢が素晴らしいと思います。世のためになりながら、きちんと利益も出し、上場も果たしています。こちらも、それまで分かりづらかったリユースビジネスを店舗とインターネットで利用しやすくし、成長を遂げました。

 そして「C2C市場革新賞」のエニグモ、須田将啓代表。今流行りのネットビジネスで急成長しました。世界の逸品を安心安全に買うことができるというユニークなビジネスモデルで、世界展開の可能性も大いにあります。

 以上すべての企業が上場を果たし、15億円前後の利益を出しています。全国展開、海外進出を視野に入れる企業、すでにそれを果たした企業ばかりですが、経営のやり方次第で世界を目指せます。

 17年の歴史の中で企業家賞を受賞された、ソフトバンクの孫さん、ユニクロの柳井さん、日本電産の永守さんら錚々たる経営者は続々と日本全国、そして世界へ打って出ています。

 今回の受賞者も全国で、世界で活躍をしており、これからも発展を続けることでしょう。徳永卓三会長がいつもおっしゃるように、志高く、世の中のためになる事業を展開し、世界ブランドを目指しながら、きちんと売上も出す。そんな立派な企業家ばかりです。

 今回、企業家賞を受賞した方々はさらに世界で活躍し、次はぜひ大賞を目指して益々がんばって欲しいと思います。



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