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トピックス -企業家倶楽部

2014年07月11日

会員サービスを強化しナンバーワンを加速する/パーク24社長 西川光一

企業家倶楽部2014年8月号 次世代の企業家





問 駐車場というとタイムズを思い浮かべますが、駐車場業界の現状についてお聞かせ下さい。

西川 先代が1971年に創業、91年に日本初の24時間無人時間貸駐車場タイムズを開始、最近は駐車場=時間貸駐車場やコインパーキングと言われるほど当たり前になってきました。まだ数が不足していますので、不動産会社がサイドビジネスとして参入するケースが多いです。当社は快適なクルマ社会の実現を目指していますので、規模の拡大は進めますが、駐車場をベースとして付随するサービスを提供していきたいと考えています。



カーシェアで若者のクルマ体験を促進

問 カーシェアリングについてはどうですか。どのぐらい台数をお持ちですか。

西川 台数としては8500台ですが、10月までには1万台にしたいと考えています。世界一といわれるアメリカのジップカーが1万台ですから、この秋には台数では当社が世界一になります。

問 10年後はどのぐらいの数を考えていますか。

西川 社内的には2万から3万台ぐらいかなと。会員制度を導入していますが、稼働率も上がってきています。

問 会員はどのぐらいおられるのですか。

西川 34 万人です。

問 会員はどんな方々が多いのですか。

西川 30代から40代の方々が多いですが、最近は20代以下の方が増えています。また、自家用車をお持ちの方も、家のクルマは大きすぎるとか、左ハンドルで使いにくいとかでご利用いただいています。

問 最近は若者のクルマ離れが話題になっていますね。

西川 調査データによると20代と40?60代ではクルマに対するイメージが違います。40?60代にとってクルマは快適、便利、趣味といったイメージですが、20代にとっては経済的負担が重いというのが一番にきます。但しクルマの所有意欲はどちらも7割と変わらない。

問 若者は所有意欲はあるが、クルマまでお金が回らないということですね。

西川 そういう意味ではカーシェアリングで、若い方々がクルマに触れる機会をつくるということも大切ではないかと。


カーシェアで若者のクルマ体験を促進

圧倒的な駐車場不足に対応

問 御社のシェアはどのぐらいですか。

西川 時間貸駐車場では40%ぐらいですが、我々はシェアをあまり意識しておりません。圧倒的に数が不足していますので、シェアを議論しても意味がない。

問 どのぐらい不足しているのですか。

西川 違法駐車の数から推定すると三大都市圏だけでも2300万台が不足していると言われています。日本のクルマの登録台数は7600万台、内、当社の駐車場に入る大きさでは5000万台といわれています。その内2割が稼動したとしても駐車場は1000?1500万台が必要となる。

問 御社の駐車台数はどのぐらいですか。

西川 タイムズだけで45万3000台ですがまだまだ不足しています。需給ギャップがこれほど大きい業種も少ないと思います。行政もいろいろ整備はしているが、行政が手がけると仕事が大かがりになる。例えば半径1キロ圏内に300台の駐車スペースが必要となれば、真ん中に大型のものをつくる。当社なら10台止められる駐車場を30箇所につくります。

問 自動車会社はクルマを売るだけでなく、駐車場のことを考えて販売して欲しいものです。

西川 当然、車庫はクルマの台数あるのですが、移動先の駐車場まではあまり考えておられないかもしれません。しかし移動しないとクルマの役割は果たせません。

問 今はスマホで空いている駐車場を検索できるなど便利になっていますね。

西川 10年前と比べたら大変便利になっているとは思いますがまだまだですね。創業者の西川は道路とクルマと駐車場が三位一体にならないと、快適なクルマ社会の実現はできないとよく言っていました。行政とメーカーと駐車場とが連携しないとできないですね。当時は当社の規模は小さかったので相手にされなかった。しかし今はいろいろご相談いただけるようになりました。

問 快適なクルマ社会に向けて御社の果たす役割は大きいですね。

西川 近い将来、スマートフォンをクルマに設置して活用するとか、ETCの活用の多様化など、ITの進化でますます快適になると思います。

問 これだけ成長をし続けていますが、課題は何ですか。

西川 昨年からブランドの統一に取り組んでいます。駐車場、カーシェアリング、レンタカー、ロードサービスをタイムズブランドに統合することです。会員はタイムズ500万人、カーシェアリング34万人いますが、ポイントでは共通化を始めたところです。今後、会員周りのサービスの強化に力を入れていきます。

問 ポイントについてはどこかと提携をお考えですか。

西川 当社としては全方位外交のスタンスをとっています。一本に絞るとお客様に迷惑をかけることになりますので。



10年後100万台を目指す

問 海外展開についてお聞かせ下さい。

西川 8年前に韓国と台湾に進出、今は韓国に1万9000台、台湾に8500台保有しています。台湾・韓国では拡大していきますがそれ以外の国での展開は考えていません。国内だけで2ケタ成長できる市場がありますので。タイムズ駐車場自体が日本固有のビジネスモデルだと考えています。無人の駐車場というのは利用者のモラルに依存することが大きいので、すぐ世界展開できるということではありません。

問 10年後の未来はどう考えておられますか。

西川 10年後の2024年には、駐車場としては100万台を目指します。駐車場だけでなく、カーシェアリング、レンタカーなどのモビリティ事業の強化、会員サービスの強化に努めていきたい。将来は本格的なカークラブを立ち上げたいですね。日本にはまだないですが、利用者本位のカークラブを創ってみたい。

問 20年後の夢をお聞かせ下さい。

西川 先代から社長を引き継いで10年になりますが、あっという間でした。20年後は次の社長が頑張ってくれていると思います。創業者にとって会社=身体の一部ですが、私は自分の会社という意識はあまりありません。預かっているという感覚です。但しこの会社に対する想いはありますから、いろんな形で関わって成長を見届けたいと思います。




西川 光一(にしかわ・こういち)

1964年東京生まれ。89年、株式会社アマダ入社、93年11月パーク24に入社し情報開発部長に就任。94年1月取締役、98年1月常務取締役、00年11 月タイムズサービス株式会社代表取締役、04年1月パーク24代表取締役社長、現在に至る。

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