トピックス -企業家倶楽部

2015年11月13日

100年後の日本?

企業家倶楽部2015年12月号 視点論点


100年後の日本はどうなっているだろうか。

 私が突拍子もないことを考えたのには訳がある。2008年7月、アリババのジャック・マーCEOが「アリババは102年続く会社でありたい」と強調した。要するに10年や20年で消えてなくなる企業にはなりたくないと語った。


 そんな訳で、100年後の日本を考えてみた。


 100年後の日本を考えるのであれば、まず100年前の日本を考えてみよう。100年前といえば、1915年、大正4年になる。関東大震災が大正12年9月1日だが、8年後にそのような震災が起こるとは夢にも思っていなかっただろう。大正4年というと、中国の袁世凱政府に21カ条の要求を突きつけた、ともある。世情がさわがしくなってきた。

 一方、大正ロマンと言われたように、モダンな雰囲気もあった。街にはモボ(モダン・ボーイ)やモガ(モダンガール)が闊歩し、欧州の近代的な風が吹き込んだ時期でもあった。

 まさか、日本が昭和の時代になり、日中戦争から太平洋戦争へと走りだし、昭和20年8月15日の敗戦を迎えるなど夢想だにしなかったことだろう。

 100年後の日本はどうなっているだろうか。まだ、米中冷戦が続いているのだろうか。それとも両国は衰退し、新しい大国が生まれているだろうか。新しい大国はインド、ブラジル、インドネシアだろうか。あるいは、われわれが聞いたことがない国が台頭し、覇を競っているだろうか。

 もしかすると、その前に核戦争が起こり、人類は滅亡しているかも知れない。「神のみぞ知る」である。今、核保有国はアメリカ、ロシア、中国など9カ国にのぼり、イランも持とうとしている。軽量化が進めば、テロリストに核が渡ることも考えられる。われわれは「恐怖の均衡」の中で生きているのだ。




少し脅かし過ぎたが、話を元に戻すと、これまでも、これからも、大国は人口大国である。人口が経済規模を決め、経済大国が大国の条件だ。「2番でもいいではありませんか」と言った政治家がいたが、世界一を目指さないと、全国ブランドにもならない。

 そんな訳で、100年後も世界のリーダーとなるためには、ある程度の人口が必要だ。私は日頃、アフリカに10億人の日本を作ろうと提唱している。

 また夢のような話をしていると笑われていると思うが、なぜアフリカかと言うと、100年後はアフリカ大陸が世界の中心になるような気がするからだ。今アフリカ大陸には、北アメリカより1.2倍ほど広い国土に56カ国10億人が住んでいるが、このアフリカに日本の友好国(人口10億人)をつくるのだ。そのためには日本人が少なくとも1000万人くらいは滞在しないといけない。

 そして、アフリカに日本文化を根付かせるのだ。今、アフリカでは中国の進出が目覚ましい。別に中国と競争するわけではないが、日中両国が仲良く、時にはどちらがアフリカのためになるのか競うのもいいかも知れない。

 アフリカのどこに根付くか。タンザニアなんかどうだろう。同国は沿岸部は暑いが、中央部と高原地帯は乾燥していて、年々気温の上昇している日本より住みやすいかも知れない。同国の面積は日本の2.5倍、人口は日本の3分の1だそうだ。同国と友好条約を結び、アフリカにもう一つの日本を作るのだ。

 アフリカも日本の文化、技術、医療、国づくりのノウハウなどは喉から手が出るほど欲しいだろう。

 ついでにわが社の100年後も考えてみてはどうだろう。中長期計画で10年、あるいはソフトバンクのように30年計画を考えている企業はあるが、100年計画はないと思う。

 もちろん社員は全部入れ替わる。どんな組織形態になるだろうか。朝はA社に、午後からB社に、そして夜はC社に勤めているかもしれない。ある人は1時間だけ仕事し、あとの時間は遊びにあてる人もいるかもしれない。時には、100年後を夢想してみるのも一興かと思う。(T)



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