トピックス -企業家倶楽部

2016年03月04日

2016年は企業家精神とグローバル化とネット化で勝負!!

企業家倶楽部2016年4月号 視点論点


 ソフトバンクグループの代表取締役副社長に就任したニケシュ・アローラ(47)は1989年21歳の時に渡米し、92年に投資会社に就職した。しかし、7年後に買ったばかりの家と妻子を残し、今度はドイツに渡る。ドイツテレコム、グーグルを経て、2015年6月、ソフトバンクグループの副社長に就き、孫正義社長の後継者となった。

 孫社長の御眼鏡にかなったというか、グローバル企業をめざすソフトバンクグループとして打って付けの人材といえるだろう。何より企業家精神がある。

 アローラの口癖は「リスクを取れ」――。いい言葉ではないか。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が言っていた。「1000億円の売上げを達成したからといって、もう天下を取った気になる人がいる。売上げ1兆円にならなければ、安心できない」と。

 それまではリスクを取って、攻めまくってほしい。富士山も高いと思うが、世界にはもっと高い山々が沢山ある。どんどん世界に出てほしい。 そこで、2番目はグローバル化だ。確かに日本は人口減少国になった。日本にとどまっている以上、急成長は望めないだろう。

 もう40年以上前になるだろうか。あるアメリカのベンチャー企業家に聞いたことがある。「まだ、あなたの会社は生まれたばかり。世界戦略を考えるのは早すぎませんか」。その時、ベンチャー企業の社長は「決して早くありません。企業は国内だけでなく、海外もめざすべきです。生まれたての企業も世界戦略を立てるのは当たり前のことです」。これがアメリカ企業か、と私は思った。

 柳井会長兼社長も「これからは、グローバル化とネット化だ」と断言する。そういう訳で、ファーストリテイリングは懸命にグローバル化とネット化を進めている。2015年末、ユニクロの店舗数は国内841店、海外864店と海外店が多くなった。海外進出16年目で海外店舗が多くなる(第35 回ベンチャー三国志より)。

 国内店舗の売上げは前年並みだが、海外店舗が大きく伸びて、2015年8月期の連結売上げは前年比21.6%増の1兆6817億円、営業利益は同26.1%増の1644億円と相変わらず急成長を続けている。

 海外事業が大きく伸びているのだ。中国が387店、韓国が155店、シンガポールなど東南アジアが102店、北米が42店となっている。そういえば、2015年に企業家ネットワークでシンガポールに行って来たのだが、ショッピングモールにユニクロ店が数多くあった。柳井会長兼社長は「グローバル化しない企業は経営をしていない」とまで言う。

 3番目はネット化である。インターネットの大波はすべてのビジネスを飲み込んでしまうだろう。小売業は半分はネットで買われる時代になると思う。つい先日もおもちゃのトイザらスのニューヨーク旗艦店が閉店するというニュースが流れていた。トイザらス店がネットの販売に押されて、やって行けなくなったからだ。

 アメリカで起きたことは早晩日本で起こるだろう。柳井会長兼社長は「5年後にネットでの売上高を30~50%にする」と断言している。約1兆円のネット企業が生まれる訳だ。

 ネットの影響を最も受けるのは情報系だ。新聞・テレビなどのジャーナリズムや銀行・証券などの金融会社はネット化の影響をもろに受けるだろう。新聞やテレビは旧媒体に頼っている限り、なくなると思う。

 対策としては、ネットテレビを急ぎ、雑誌などもネット雑誌にならなければならない。ソフトバンクでは紙を一切使わない。

 テレビもインターネット放送に切り換わる。動画はすべてインターネット放送になるだろう。その日が来るのは近いと思う。



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