トピックス -企業家倶楽部

2010年10月27日

仕事の会話には数字を入れる/ニトリ代表取締役社長 似鳥昭雄

企業家倶楽部2010年12月号 私の信条





 商売を始めてから、即断・即決・即行を心がけています。自分は出来が悪いと思っていましたが、チャンスだと感じたらすぐに実行する行動力には自信があったのです。ビジネスに限らずとも、思い付いたことを実行するのとしないのとでは天と地の差があります。非常に難しいことですが、そこで成功するかどうかの道が分かれます。

 私の人生のテーマは「悔いのない人生」です。やらずに後悔するくらいなら、やってみて失敗した方が断然良い。むしろ失敗をたくさんして、それを糧に成長してやろうという発想をずっと持っています。繰り返しになりますが、そのモチベーションになるのが、ロマンです。

 ロマンを持っていると何歳になっても人生の密度が変わらず濃いのです。ニトリの社員には80歳までの年間計画を書かせています。四半期ごとに具体的な目標を決め、それを必ず達成するよう努力してもらうのです。

 ニトリでは週ごとに決算があり、社員にはそれを観察・分析して毎週提出してもらっています。観察は問題を発見すること、分析は問題の原因などの仮説を立てることです。従来と同じ方法では解決できないことが多いですし、基本は現状否定の姿勢で臨んでいます。環境は常に変化していますから、過去の成功は忘れ、新しい方法に切り替えていかなくてはいけません。

 問題を解決するためには、問題を数字と状態で具体的に捉えることが必要です。だから社員には、「仕事では数字のない会話をしないように」と言っています。また「頑張る」という言葉も使いません。「頑張る」なら、具体的に何をどう頑張るのかを示してもらわなくては言われた方も納得できません。

 今年、新卒を300名採用しました。新卒採用ホームページへのアクセス数が12万人を越え、試験に進んだのが2万人です。その中から選んだ300人ですから優秀な人材が集まっています。ただ新入社員が成長するかどうかは入社後の教育で変わってきますから、時間とお金とエネルギーをかけて教育していきます。

 我々が求める人材は、素直な人です。選り好みをしたって、20年と少しの人生で一体何が分かるのでしょうか。まずは様々なことを素直に吸収していって欲しいと思います。もう一つ重視するのは、成功するまで諦めない執念深さです。様々なことを学び、失敗を恐れず、前向きに乗り超えていける人はどんどん伸びていきます。

 ニトリの社風を表す言葉に「3C主義」があります。1つ目は変化(Change)です。現状否定を基本にどんどん変化し、成長しようという意味です。2つ目は挑戦(Challenge)です。不可能に思える前人未踏のことに挑戦し、成功を目指します。3つ目は競争(Competition)です。これは国際競争の話です。我々は世界一を目標にしていますが、社員にも何かで一番になれと言っています。エリアで一番、日本で一番、世界で一番。少しずつ一番を増やしていけば、世界一だって達成できるはずです。我々はまず国内をしっかり押さえ、その次に欧米、アジアへと展開していきたいと考えています。



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