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トピックス -企業家倶楽部

2016年11月11日

新連載/60年の風雪に耐えた「日本精神」の輝き/臥龍

企業家倶楽部2016年12月号 伸びる企業家は歴史や偉人に学ぶ vol.1


「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったのは、ドイツの鉄血宰相ビスマルクです。経験からだけ学ぶには、人生は短すぎます。歴史は未来を生きるためのテキストです。

 事業は人なり、究極は人間学です。10点モデルに学べば、満点でも10点まりです。同じ学ぶのであれば、偉人という100点モデルから学ぶべきです。小物・偽物・流行り物の情報が氾濫する現代、本物は自ら求めていかないと手に入りません。100点モデルに学べば、半分の時点でも50点は取れます。

 最近の歴史では、「311」という悲しい天災がありました。一番多くの義援金を贈っていただいた国は、どこでしょうか。災害発生からの1ヵ月間で、韓国16億円、アメリカ90億円、そして台湾から180億円でした。国民一人当たりでみると、台湾780円、アメリカ3円、実に260倍、ダントツ過ぎます。仮に台湾に何かあったとき、日本人は一人780円、出せるでしょうか。この世界一の親日は、どこから来ているのでしょうか。

 日清戦争に勝利した後の1895年から太平洋戦争敗戦まで50年間、台湾を植民地にしていた時代がありました。このとき、現地で活躍した多くの日本人が、社会人としての素晴らしいお手本を見せました。その姿は、今も「日本精神」という言葉で伝えられています。

 
 25年前、台湾での宴席で、年配の台湾人が若い台湾人に、「君は最近、日本精神が身に着いてきたな」と声を掛け、若い台湾人が「多謝!(ありがとうございます!)」と答える場面に触れた臥龍は、現地の通訳に「あれは、武士道精神みたいなものですか?」と尋ねました。通訳は、少し憮然とした面持ちで、こう答えました。「臥龍先生は、ご存じないのですか。日本精神とは、高い志を持って、自分にできることを見つけ、無我夢中でそれに打ち込み、周りに喜びを惜しみなく与えることが出来る人。社会人としての完成形を、日本精神というのです」。聞いた瞬間、臥龍は少し顔が赤くなりました。内心、“今の日本に来て欲しくないな。日本精神は絶滅していると、台湾の人をガッカリさせる”と、思ってしまいました。

 高名な歴史学者アーノルド・J・トインビーは、世界の歴史を俯瞰し、滅んでいった民族の特徴を3つ挙げています。1.理想を失った民族は滅びる。2.すべての価値を物やお金に置き換えて、心の価値を見失った民族は滅びる。3.自国の歴史を忘れた民族は滅びる。聞いて、どう思われましたか?臥龍は、ぞっとしました。戦後71年、物やお金の高度成長の陰で、日本は滅びの道を下っているのではないか。そう思えたのです。

 日本人から日本精神が抜けていくと、「理想・心の価値・歴史観」を失った「日本人もどき」が生まれます。「日本人もどき」では、日本国内はもとより、グローバルビジネスの世界で尊敬されることはないでしょう。

 これからの29年間は、戦後71年をかけて失っていった「日本精神」を倍速で取り返す時代、そして戦後100年目には、日本人と日本精神が一体化した「真・日本人」が多数を占めることで、世界から尊敬される国となることが、臥龍の理想です。

 では、この一体化はどこから進むのでしょうか。臥龍は、志ある事業家からその再生は始まると見ています。事業家の心得は、「全ての因は我に在り」、自分が変われば事業が変わり、事業が変われば未来が変わる、です。だからこそ、歴史というテキスト、偉人という100点モデルを得ることのメリットは大きいのです。この連載では、その魅力を、分かり易くお伝えします。



Profile

臥龍(がりゅう:wolong ウォロン)こと角田識之(すみだのりゆき Sumida Noriyuki)

APRA(エープラ)議長&一般社団法人「志授業」推進協議会・理事長

「坂の上の雲」の故郷、愛媛県・松山市生まれ。23歳のときに「竜馬がゆく」を読み、「世界の海援隊」を創ることを志す。人の幸福を主軸とする「人本主義思想」の素晴らしさを経営の場で実証推進する和僑(日本)と華僑(台湾・上海)合同の勉強会「APRA(エープラ)」を設立し、日本全国そしてアジア太平洋各国を東奔西走中。最近では、一般社団法人「志授業」推進協議会の理事長として、小中学生の大志確立を支援する「志授業」の普及、民族肯定観を上げるための「歴史・偉人」の講話にも注力中。詳細は「志授業」でご検索ください。



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