• トピックス
  • 企業家倶楽部
  • バックナンバー
  • 企業家チャンネル
  • 私の注目ニュース
  • 新商品コーナー

トピックス -企業家倶楽部

2017年01月10日

ライフスタイル型「KOE HOUSE」で世界を目指す/ストライプインターナショナル社長 石川康晴

企業家倶楽部2017年1/2月号 緊急レポート





 2016年11月15日夕刻、東京・自由が丘。学園通りの一角には、多くの人が詰めかけていた。ストライプインターナショナル(以下ストライプ)が、ライフスタイル型新業態「KOEHOUSE(コエ・ハウス)」をオープンするのだ。翌日16日のオープンに先がけ、関係者や報道陣向けに内覧会が行われていた。

 その賑わいを満足そうな笑顔で見つめる蝶ネクタイの男の姿があった。彼こそがこの「KOE HOUSE」の仕掛人、ストライプ社長の石川康晴氏である。

「この店の成功なくしてグローバル展開はできない。コンペティターはZARA」と明言した石川社長。世界でZARAやH&Mと戦うための戦略ブランドKOEの新業態がようやく完成したのだ。石川社長の気合が入るのも無理はない。

 グローバル戦略ブランドKOEとしては、これまでアパレル中心だったが、これにライフスタイル型の新業態「KOE HOUSE」を揃え、世界に打って出ようというのだ。海外展開は20年を予定しているが、そのためにもこの「KOE HOUSE」自由が丘店をなんとしても成功させねばならない。



家族丸ごと「KOE」に

「KOE」は「アースミュージック&エコロジー」で知られるストライプのグローバル戦略ブランドである。14年、岡山や新潟などの中堅都市でスタート。首都圏では埼玉県のららぽーとやイオンのレイクタウンなどに出店しているが、東京23区内には今回が初めての店舗となる。それだけにこの店にかける意気込みは尋常ではない。立地、顧客ターゲットなど、何度も検証を重ね、満を持しての「KOE HOUSE」自由が丘店出店なのだ。

「この店のコンセプトは“家”。二子玉川や武蔵小杉など自由が丘周辺の街に住み、ナチュラルなライフスタイルを好み、トレンド性のある家族やカップルをターゲットにした。そうした家族の着るものや、食べるものを丸ごと『KOE』にしたい、それが『KOE HOUSE』」と力強く語る石川社長。そしてオーガニックを普及させるため、いかに通常商品と同じ価格で提供できるかに取り組んでいきたいと語った。


家族丸ごと「KOE」に

コンセプトは「家」

 石川社長が渾身の力を込めた「KOE HOUSE」のコンセプトは「家」である。それではどんな店なのか紹介しよう。木をふんだんに使った4層の路面店は見るからに、「家」を思わせる。今回はビル1棟を新築したというから力の入れようが伺える。設計は代官山の人気スポット蔦屋書店をデザインしたクライン・ダイサム・アーキテクツが担当。自分の家のようにくつろげる場所をイメージしたという。

 中に足を踏み入れると、木の温もりが優しい、居心地の良い空間が広がる。フロアごとにテーマを設け、これまでに無い店づくりとなっている。

 1階には有機野菜を中心に使用した体と環境に優しいサラダショップ「KOEgreen」を併設。イートイン席ではオリジナルサラダはもとより、ビーガンやマクロビにも対応したメニューや、サンドイッチやスープなどのオリジナルメニューを味わうことができる。

 更に1階には食に関する生活雑貨を揃え、間伐材を使ったオリジナル食器や、自然素材を使った壁飾りなども取り扱う。2階は「心地よく楽しむ女性のエコクローゼット」をテーマにしたウィメンズフロア。デザインや着心地にもこだわったという同店限定ライン「BASIC&」、ニューヨーク発「LAND byLAND」プロデュースのキャンドルやボディケア商品も揃う。3階のキッズフロアは「人とつながる、地球とつながるキッズエコライフ」をテーマに、キッズアパレル、フェアトレードやオーガニック素材にこだわったおもちゃや日用品などが並ぶ。

 そして地下1階は「語りたくなるこだわりの雑貨&メンズフロア」をテーマに、メンズアパレルを充実。メンズ用のスキンケア商品やスポーツウエア、DIYグッズも販売する。どのフロアもナチュラルで、エコな生活を楽しむライフスタイルが提案されており、ここに居るだけで楽しめる。


コンセプトは「家」




世界中にエコフレンドリーな商品・暮らしを

 オーガニックが普及していない日本で完全なオーガニック商品を出すと、ユーザーも疲れてしまう。そこでスタイリッシュな商品もミックスし、食品は90パーセント以上、アパレルは50パーセント程度をオーガニックにする。そして、バイオマス食器への受容性などはここで検証したい考えだ。

「この『KOE HOUSE』自由が丘店は年間売上げ3億円を目指す。17年には都心に500坪クラスの『KOE HOUSE』旗艦店をオープン。その成功を持って海外に展開したい」と石川社長は語る。

 海外1号店はニューヨークをイメージ。たびたび訪れるニューヨークでは、「五番街よりブルックリン地区がいいのでは」などと夢が膨らんでいるこのライフスタイル型新業態「KOE HOUSE」がどこまで支持されるかは未知数だ。しかしナチュラルなライフスタイルの提案は今のZARAには無いし、ましてユニクロの持つコンセプトとも異なる。

「90年代や00年代前半はラグジュアリーが人気だったが、今はナチュラルな週末を過ごすことこそがラグジュアリー」と自説に自信をみせる。

 オーガニックやナチュラルライフは日本よりも欧米での理解が進んでいる。着るものから食べ物まで丸ごと「KOE」を打ち出した新業態は欧米での展開に向いていると言える。ニューヨーク、パリ、ロンドンだけでなく、世界中にエコフレンドリーな商品・暮らしをKOEの価格で提供したいという石川社長の夢はまだ始まったばかりだ。

「16年の株式上場予定を遅らせてもM&Aを先行させたかった」と、強気の戦略を打ち出す石川社長。17年春頃には大型M&Aを予定しているという。同社は16年3月、社名をクロスカンパニーからストライプインターナショナルへと変更し、成長ステージを駆け上がる。この「KOE HOUSE」の成功が世界に打って出る試金石とも言えよう。今ひとつ元気の無いアパレル業界からライフスタイル業へと舵を切る石川社長の未来に期待したい。



  • DEGITAL DATA SOLUTION
コメントをシェア

2017年度 第19回企業家賞
骨太対談
DEGITAL DATA SOLUTION
 
コンテンツメニュー
企業家賞
企業家倶楽部企業家大学
Page Top