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トピックス -企業家倶楽部

2017年04月28日

地球の歴史の一部となる/現代アーティスト 小松美羽

企業家倶楽部2017年6月号 アートは言葉である vol.4





 最近こんな質問をされた。

「芸術家というのは絵が売れなくても、貧乏をしながら描き生きていくのが美徳であり、マーケットという世界に勝負をしていくのはどうなんでしょう?」

 その質問を聞いて、なるほどそういうイメージは確かにあるので意図は理解する。そもそもその美徳という考え方は、過去を振り返った時に作家の作品が死後でも生前でも世に知られた時の結果の解釈にしか過ぎないと思う。近年評価が高まってきている「具体美術」のキャンバスを見て欲しい。

 1950年代から今へ、そして未来へと繋がるこの画家達の紡ぐ絵には、前へ前へと、新しいことを行動する感動と衝撃に身を焦がした形跡しかなく、生きて描く軌跡のきらめきに満ち溢れている。だからこそ、具体は今後さらにコレクター(収集家)の心を揺さぶっていくだろう。

 本気の本気には、アーティストを気取ってしか武装できないような考えなんて天から見た地上の話にしかすぎない。そもそも、どの職業もそうだと思うのだが、こういう生き方が美徳だとかそのものの形にハマって優越感を得ている時点で、きっとその先はないだろう。

 そう思うから、私は「アーティストっぽくないよね」と言われる事がありがたい。だって、それを言われる時点で、誰かの模範であるからだ。だからこそ、芸術家がマーケットに乗るのはおかしいということがおかしいのだ。

 例えばあなたは画家で、海外のアートフェアに出品するとしよう。アートフェアは基本ギャラリー単位の出店のため、特に人気のある海外アートフェアには出られるギャラリーも限定されている。芸術家本人では出品ができないからこそ、ギャラリーから出品のオファーが来たということは、あなたが掴んだ世界に向けてのアタックチャンスだ。

 ここでは、コレクターやキュレーター(学芸員)などといった美術に関心のある人がたくさん集まってくる。さらにギャラリーとの連携で新たな道が見えてくることがある。そこには、本気でアートをこの世に出していくギャラリストの存在が大きく、彼らが我々をマーケットに乗せるために本気になってくれるからこそ、芸術家は自由に描きながら発表の場が世界にどんどん広がっていく。

 ただ、ここに足を踏み込む事ができる芸術家は一握りだろう。けれど、あなたはどこを目指しますか?という単純な話で、目指す方向のスタンスによって生き方も描く姿勢も変わってくる。無数のチャンスを逃しているのは常に自分であり、掴むのも自分次第だ。

 私は、世界に挑戦していく画家である一人だ。だからこそ今の現象がある。絵を描く事でお金をいただけるということは、その恵みを生かしてどう自分が良い経験をするのか、さらに進化し描くことへの投資にすぎない。そして、地球の歴史の一部となり、魂の輝きの連鎖を起こしたい。

 それからさらに純粋になっていく、深く深く。我々の行動現象によってマーケットと向き合う意味は変わってくるのである。

 先日、香港で開かれたアートフェアに出品させていただき、たくさんの経験をした。連載記事を書くに至り、尊い学びの中からメラメラと魂を燃やし、さらに加速し描きながら、その片割れでこの記事を打ち込ませていただいている。感謝。

 そして、また新たな覚醒進化達成が始まる。



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