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トピックス -企業家倶楽部

2017年05月23日

目標達成する為に必要なこと/APIコンサルタンツ代表取締役社長 松本 洋

企業家倶楽部2017年6月号 敏腕コンサルタントが斬る! vol.3




1 問題の原因は、何処にあるのか

 社員から次のような話を聞いた事は無いでしょうか。「小さな間違いだったのですが、先方がたまたまうるさい課長だったのでクレームがきただけです」、「取引先の景気が良くないので注文が減ってしまいました」、「クレーム処理に追われているので新規開発はできません」、「人が足りないから売り上げは伸ばせません」

 どれも他人のせいにしています。

 自分のせいではなくて他人のせいであり、しょうがないというわけです。この「他責」の考え方に問題の原因が隠れています。言うまでもなく、他人のせいという発想からは決して成長は望めません。確かに、すべての問題が従業員の問題とは言い切れませんが、もしクレームをつけた課長と普段から信頼関係ができていたら、それほどの問題にはならなかったかもしれません。取引先の状況をもっと早くつかんでいたら、他の企業に売り込みをかけることができたかもしれません。出荷前に品質管理の徹底をしていれば、クレームの発生を減らして新規開発ができたかもしれません。無理、無駄、ムラのある仕事のやり方を改善できれば、現状の人数でも売り上げを伸ばせたかもしれません。現状を疑い、データを収集分析し、正しい価値基準を再構築し、自らの頭で判断する姿勢が大切です。



2 ゼロベースで物事を捉える

 組織力と業績を上げ、個人の仕事の質を高めるには、自責の思考が必要です。この場合の自責とは、自分を責めて悲しい気持ちになることではなく、問題を解決し、発生を未然に防ぐ責任は自分にあるのだと考えて行動する態度です。

「他責」で考えがちな現象に対して「自責」の視点を持ち込むと、自分にできたはずのことが驚くほど鮮明に見えてきます。そして自分が貢献できる解決策も見えてきます。従業員には、こうした自責の思考を徹底する必要があります。もし従業員に自責の思考が根付かないとしたら、それは社長や管理職の責任です。なぜなら、従業員をマネジメントするのは管理職の役目だからです。管理者自身が、「なぜ従業員は自分の期待通りに働かないのか」と、自責の思考で考えてみてはどうでしょう。



3 管理職の仕事とは?

 1つは、目標に向けて部下を動かすために、現状とのギャップを測り、それを埋めるような施策を考えることです。つまり、自分の部署の数値目標を全員に知らしめて、その目標について、説得力のある理由を部下に説明し、納得してもらうことが必要です。また数値目標に対して現在の達成値がどれくらいか資料を見ずに答えられ、そのギャップを埋めることができなければなりません。

 2つ目は従業員を成長させることです。上司が放任していたために失敗をしてしまうような事は避けなければなりません。失敗を糧に成長することもありますが、成長の道筋は上司が描くべきです。マネジメントとは何らかの目標達成するために必要な要素を分析して、そのための施策を、従業員を介して行うことです。更に、その人の現状の能力をそのまま使うのではなく、アドバイスをして能力を引き出していくことなのです。部下が問題を起こしたとき、原因を究明し、再発を防止することが大切で、最終的には自分で考えて組織のために行動できるよう成長させることです。仕事に「正解」はありません。現場で迅速に最適な判断を下すためには、従業員が自律し、臨機応変に行動できれば、業績は劇的に改善します。

■ P r o f i l e

松本 洋(まつもと・ひろし)

APIコンサルタンツ代表取締役社長。1951年生まれ。東京大学法学部卒。日本鋼管(現JFE スチール)入社後、米国コロンビア大学MBA及びLLM(法学修士)取得。倒産寸前の子会社、米ナショナル・スチールに上席副社長(COO)として赴任し、経営再建に成功。KVHテレコムを始め4社の起業に成功。ベネッセコーポレーションを含む数社の社外取締役を歴任。



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