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トピックス -企業家倶楽部

2017年06月02日

食で世界の人々をおもてなし「セカイカフェ」

企業家倶楽部2017年6月号 ビジネストレンド





 日本を訪れる観光客が2000万人を超え、観光大国として期待される日本。銀座や新宿、秋葉原はもとより、東京の観光名所、浅草やスカイツリーなどは常に外国人観光客で賑わっている。世界中の人々が訪れる日本だが、実は外食での対応は遅れている面がある。ムスリム(イスラム教徒)に対応するハラールフードや、ビーガン(絶対菜食主義者)の人々のための食事である。




外国人観光客で賑わう東京・浅草。雷門近くにムスリムの客がくつろいでいるカフェがある。「セカイカフェ」ASAKUSA。日本SI研究所が2014年から、外国人観光客が食で困らないようにと、ハラールフードのほか、ビーガンメニューやアレルギー対策メニューを提供している。ここでは肉や甲殻類、卵やそばなどのアレルギーと宗教戒律に対応し、看板やメニューに表記。食べられるものが一目で分かるように工夫している。


 ハラールフードとは、イスラム教徒でも食べられる食のことで、中東やインドネシア、マレーシアなどイスラム教徒が多い国では当たり前だが、日本ではまだ対応している外食店が少ない。

 昨今、日本の食品メーカーや外食店が東南アジア諸国に進出するに当たり、ハラール問題に直面。ようやくハラールフードに対応して、認証を受ける企業が増加し始めた。しかし、インバウンドへの対応はまだまだ遅れているのが実態だ。




 せっかく日本を訪れても食べるものが無いのでは楽しさも半減してしまうが、それを考えるとこの「セカイカフェ」の存在は大きい。何でも食べる日本人にとっては、なかなか理解しにくいが、かの国の人々にとっては重要な問題と言える。

 では、ハラールフードやビーガンとはどんな食事なのか。「セカイカフェ」浅草店のメニューを見てみよう。人気は「浅草バーガー」だ。雷門ビーフ100%、風神(ベジタブル)、雷神(フィレオフィッシュ)と3種を用意。ピザメニューは通常のマルゲリータの他、ベジマルゲリータ、サラダピザも用意している。




 スカイツリー近くの押上店では、大豆ミートのから揚げを使った「ベジカラ丼」が人気という。鶏のから揚げそっくりの味わいで、大豆とは思えないほどだ。野菜を煮込んだラタトゥイユや生野菜をセット。コーヒー、紅茶はオーガニックにこだわり、オリーブリーフティーは一見日本茶のようだが、クセがなく飲みやすい。

 いずれもオーガニック野菜やハラール認証を受けた食材を使用。押上店では、特にハラールが必要でない人にも、身体に良い食事を出す店として、近所の人々に利用されているようだ。




 4000万人のインバウンドを目標とする今、名所・旧跡はもとより、食べ物で世界の人々をもてなすことは必須であろう。寿司やてんぷらなどの和食は勿論、宗教的戒律のある人々への食事の対応も急務だ。せっかく来日した人々に日本を心から楽しんでもらうためにも、こうしたハラールフードやビーガンなどを理解し、もてなすことが求められている。

 浅草店ではビーフもアルコールも揃え、ムスリムやビーガンだけでなく、皆が同じテーブルを囲むことができるように工夫している。2020年のオリンピックに向け、ますますインバウンドが増加する中、皆が同じ食卓で食事ができるという環境づくりが求められている。



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