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トピックス -企業家倶楽部

2018年01月30日

高杉晋作という「異端児」に学ぶ気概!/臥龍

企業家倶楽部2018年1/2月合併号 伸びる企業家は歴史や偉人に学ぶ vol.8


臥龍(がりゅう:wolong ウォロン)こと角田識之(すみだのりゆき Sumida Noriyuki)

APRA(エープラ)議長&一般社団法人「志授業」推進協議会・理事長「坂の上の雲」の故郷、愛媛県・松山市生まれ。23歳のときに「竜馬がゆく」を読み、「世界の海援隊」を創ることを志す。人の幸福を主軸とする「人本主義思想」の素晴らしさを経営の場で実証推進する和僑(日本)と華僑(台湾・上海)合同の勉強会「APRA(エープラ)」を設立し、日本全国そしてアジア太平洋各国を東奔西走中。最近では、一般社団法人「志授業」推進協議会の理事長として、小中学生の大志確立を支援する「志授業」の普及、民族肯定観を上げるための「歴史・偉人」の講話にも注力中。詳細は「志授業」でご検索ください。



●「異端児」が必要とされる時代

 臥龍は、2年前に下関の功山寺を訪ね、階段を登り、山門に着いて振り返り、背筋に電流が走りました。153年前、ここに高杉晋作がただ一人立ち、同志を待った風景を想像したからです。あなたは、1対2000人の戦いに挑みますか?普通は、“そんなこと無理”と止まる場面です。しかし、晋作は挑んだのです。既得権益の大きな壁があっても挑む「企業家精神」に通じるものがあります。

 晋作は、今から178年前に長州(今の山口県)の萩で生を受けます。時代は幕末、日本を植民地にしようと欧米列強が迫ってくる前夜のことです。もしも晋作という「異端児」が誕生していなければ、日本は植民地になっていたかもしれません。オリンピック特需が終わる2020年8月9日を境に、一気に経済乱世に突入します。その前夜の今、異端児を許容し、育てる企業文化を持っている企業の方が、成長生存率は高まります。



●「異端児」を育てる

 上級武士家庭に生まれながら、晋作の素行は今でいう不良でした。その晋作が目覚めたのが、18歳で入塾した「松下村塾」でした。入塾当初、学業にいま一つ不熱心だった晋作を、吉田松陰先生は叱らず、まず長所に目を付けます。それが「負けず嫌い」でした。久坂玄瑞(くさかげんずい)と競わせたのです。それにより、晋作はメキメキと頭角を現し、久坂と共に松下村塾の双璧と呼ばれるまでになります。異端児を育てる秘訣は、「長所伸展」です。

 晋作が日本国の将来を憂い、志を固めたきっかけは23歳のときの上海滞在でした。あの大国中国が、半植民地の状態になっている現実を肌で感じ、欧米列強は一度隙を見せると、そこから強引にこじ開けてくることを脳裏に叩き込んでの帰国でした。異端児を育てる秘訣は、「大局観」を持たせるための海外留学、異業種留学です。


●「異端児」を育てる

●「異端児」に固定概念はない

 危機において、晋作の異端児振りはその真骨頂を見せます。幕府に歯向かう長州を滅ぼすために長州征伐が行われます。そのとき晋作が編成したのが、武士以外による軍隊「奇兵隊」でした。募集条件は「志のみ持参のこと」とした志願兵、そこに海外式の装備と訓練を施します。この「奇兵隊」のゲリラ作戦に、多勢の幕府軍は翻弄されます。「戦うのは武士」という固定概念が、晋作にはなかったのです。

 一度は長州藩の中で要職に着きますが、優柔不断な上層部に激怒し、勝手に隠居してしまいます。その晋作を、またまた危機に瀕した藩が呼び出します。長州は、無謀にも下関で外国船を砲撃し、手痛い反撃を受け、四カ国連合艦隊から300万ドル(蒸気船100隻分)という巨額賠償金を請求されます。間違いなく長州藩倒産の危機です。通常なら、“都合のいいときだけ頼りやがって”と言いたくなる場面ですが、24歳の晋作はさっそうと敵艦に乗り込みます。まず神主のようなきらびやかな衣装で相手を驚かせ、「我々は、幕府の夷敵追討令に従ったまでだ。日本国の代表は江戸幕府である。海外との交渉窓口は幕府、賠償金請求も幕府にされよ」と矛先を変えさせます。相手は、その旨は了解する代わりに「下関の彦島の租借(期限付き領土)」を切り出します。晋作の脳裏に上海が浮かびます。晋作はいきなり朗々と語り始めます。「天地(アメツチ)が初めて現れ動き始めた時に高天原(タカマノハラ)に成った神の名は、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、次に高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、次に神産巣日神(カミムスヒノカミ)……」、困ったのは通訳の伊藤俊輔(後の伊藤博文)です。通訳しようがない古事記を論じ続ける晋作にあきれ果て、この交渉は打ち切りとなってしまいます。


●「異端児」に固定概念はない

●1対2000で勝つ気概!

 第二次長州征伐に当たり、幕府に恭順すべしという保守派2000人が大勢を占め、晋作は萩を追われます。晋作は、同志募集の檄文高札を立て、一人功山寺で待ちます。そのとき、はせ参じた同志はたった80人。しかし晋作は「これで勝った!80人で十分!大義はこちらにある!今こそ長州男児の心意気を見せよう!」と萩に向けて進軍します。道中ふくれあがった晋作の軍は、保守派を駆逐し、長州を討幕派にまとめあげます。これがなければ薩長同盟なく、薩長同盟がなければ、日本は植民地になっていた可能性があります。一人の異端児が国を救ったと言っても過言ではありません。事業を起こすにも、一人の異端児がいれば十分なのです。



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