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トピックス -企業家倶楽部

2018年03月30日

目の前にある悩みを解決して躍進/ランクアップ 代表取締役 岩崎裕美子 Yumiko Iwasaki

企業家倶楽部2018年4月号   2016年チャレンジャー賞受賞




人を幸せにする製品開発こそ本分

問 ついに売上げが100億円を突破されましたね。

岩崎 特に100億円を目指してきたわけではなく、お客様のため、社員が生き生きと働ける社風づくりを進めてきた結果、期せずして到達したという感じです。社員たちがとても喜んでくれました。

問 以前取材させていただいた時も、社員満足度の向上に注力されている旨を伺いました。岩崎 その想いは変わりません。私が会社を強くけん引するあまり、社員たちが萎縮し、社内が暗くなってしまった失敗を繰り返したくない。社員が挑戦できる風土を作り、どんどん権限委譲していきました。

問 権限委譲して変わったことはありましたか。

岩崎 会社が明るくなっただけでなく、私が全てを管理しなくなったタイミングで新製品が次々と生まれました。乾燥を防ぎつつ、不要な角質は除去する「洗わない洗顔料」モイストウォッシュゲルは12億円を売り上げ、累計売上げ本数800万本以上を誇る主力製品ホットクレンジングゲルに次ぐ製品に育っています。私たちは無添加で作っているので、矢継ぎ早に新製品を繰り出すことはできません。他社製品との差別化が出来ないものに関しては、私たちがわざわざ出す必要はありませんので、作らないという選択肢を取っています。

問 製品開発はお客様の声をもとにされているのでしょうか。

岩崎 お客様のご意見ももちろんですが、それよりもまず自分たちが必要としているかどうかが重要です。先日、新製品のハンドクリーム8000個を発売したところ、すぐに売り切れました。これは、製品開発をした社員の家族が獣医師で、手洗いを繰り返したために手荒れがひどかったことから、「洗っても落ちないグローブのようなハンドクリームを作り、荒れた手を治したい」という一念で作った製品です。誰かの悩みを解決したいという想いが製品化に繋がる。多くの方に意見を聞いて最大公約数で製品を作るのではなく、目の前にいる誰かを救おうという明確な目的があります。

問 同業他社もお客様のニーズを汲む施策は打っているはずなので、同じことをしていては他社製品と差別化が難しくなってしまうということでしょうか。

岩崎 そもそも、自分が欲しくないものは作りたくないのです。明確に誰かの悩みを解決して、その人を幸せにする製品の開発こそ弊社の本分ですから、悩みが具体的でなければ作れません。毎年売上げ目標は設定しますが、実はその数字の中に新製品は入っていない。数字や目標を達成するために新製品を開発することはしたくありませんからね。私たちは期限にとらわれず、想いが体現できるまでとことん追求して製品を生み出します。



模倣ではリーダーになれない

問 主力製品のホットクレンジングゲルが売れていますが、後追いの製品も多く出てきましたね。

岩崎 ホットクレンジングゲルを開発した時は、私自身のために作りました。成分にこだわって、自分の肌が潤うように。できあがって販売すると、共感してくれる方が150万人以上いたのです。私たちの生み出した同製品は、今や「ホットクレンジング市場」と呼ばれるほど拡大し、一つのマーケットとなりました。まだまだ成長していく分野ですから、他社製品が売れているのと同様に、私たちの売上げもしっかり伸びています。今はそれで良い。私たちは製品開発のストーリーを語れますし、リニューアルも行っており、製品の差別化もできていると自負しています。

問 一緒に伸びているとはいえ、競合他社の製品は気になりませんか。

岩崎 調査することはありますが、使用感が全く違います。模倣していてはリーダー的存在の製品は作れません。私たちは誰かに勝ちたくて製品を作っているわけではなく、自分たちの悩みを解決できる製品を作りたいのです。それで数字的に負けることがあれば、それは仕方ありません。どの業界であっても、売れたり注目されたりしている製品があれば必ず真似をされます。ただ、私たちはあくまで誠実に、創業からの想いを大切にしていきたいのです。



事業会社を目指す

問 未来展望を教えてください。

岩崎 いずれは事業会社にして、様々な新規事業を生み出していきたいです。化粧品に止まらず、誰かを悩みから救う事業が主眼となります。製品開発を繰り返してここまで来ましたので、きっと事業もできると思い、毎年新規事業提案会を開催しています。毎回たくさんの提案が出てきますが、一番大切にしているのは「なぜその事業をやりたいのか」です。

問 ランクアップは面白い人材が揃っていますよね。

岩崎 そうですね。将来自分で事業を起こしたい人材を積極的に採用しています。紋切型の条件で採用するのではなく、その人物を見ている。出産したばかりの女性が、面接に赤ちゃんを連れて来るという事例もあります。

問 子連れで面接に行ってはいけないのではないかという社会常識的な固定観念がありますよね。御社は実際にそれを取り払うことで意識改革に繋がっています。

岩崎 自分が独立した時、出産したばかりの人を採用できるかと自問しました。「そんな綺麗事は通用しない」と言われますが、弊社は残業ゼロですし、その綺麗事を通しています。その結果、今では様々な方が増え、お互いにフォローし合って仕事をしています。

問 最後に、企業家賞20周年へのコメントをいただけますか。

岩崎 20周年おめでとうございます。20年も継続していること自体が素晴らしい。活躍している企業家を選び続ける事業はなかなかありません。私たちも企業家賞を受賞できたということは、何らかの新しさ、先見の明を持って選んでくださったはずですので、とても嬉しく思います。今後、後進の方々が憧れる栄誉ある企業家賞が続いていき、日本で起業したい人が増えることを期待しています。起業のハードルを高く感じて欲しくない。普通の人でも、誰かのために事業を作ることができると思える企業家倶楽部、企業家賞であってほしいと願っています。

■会社概要

事業内容 オリジナルブランド「マナラ化粧品」の開発および販売

売上高 103億5000万円(2017年9月期)

経常利益 非公開

上場市場名 未上場



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