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トピックス -企業家倶楽部

2018年04月13日

志追求型経営を貫く/ティア代表取締役社長 冨安徳久 Norihisa Tomiyasu

企業家倶楽部2018年4月号  2015年企業家賞受賞




共に迎える20周年

問 御社は2015年に企業家賞を受賞されました。今回の企業家賞20周年へのコメントをお願いします。

冨安 実は、私たちもこのほど同じく20周年を迎えました。1997年7月7日に会社を設立しましたので、創業から数えると昨年で20年なのですが、葬儀会館の1号館ができた1998年1月15日から数えると今年が20周年にあたり、この2年間を「20周年期間」として大々的にイベントなど仕掛けております。

 
 20年奮闘してきた中でも、初めて大きく取り上げていただいたのが『企業家倶楽部』。これが、弊社が飛躍するきっかけとなりました。今後も30周年、40周年とよろしくお願いします。

問 そう言っていただけて光栄です。今後に向けて、どのような戦略を描いておられますか。

冨安 今年は全国展開という次のステップに進む節目の年にしたいと考えています。社員を適材適所に配置して、経営のスピードを早める。この20年間で95店舗をオープンして来ましたが、これまでよりも出店ペースを上げて、中長期目標である200店舗体制の実現を目指したいです。

問 御社は元より全国を視野に入れていらっしゃいますね。

冨安 私の目標は、ティアを日本一の葬儀屋にすることです。施行させていただく葬儀が年間1万3000件を超えて、これでようやく全体のシェア1%になりました。これからも積極的に展開を行い、他社が考えつかない取り組みもしていくつもりです。常識の中で考えていては、世の中が変わった時に付いていけません。私たちが生き残るためには、変化に適応していかなければなりません。



目指すはブランド化

問 冨安社長はご講演も多くされており、全国を飛び回っていると伺います。御社が露出する機会が増えているにも関わらず、他社が真似できないのはなぜでしょうか。

冨安 それは、弊社が徹底的にこだわり抜いた葬儀を執り行っているからです。私たちは首尾一貫して、志を持って仕事をしています。真心を込めた葬儀を、適正な料金で執り行い、リピーターを作る。そのためには、しっかり社員を教育し、彼らが1件1件の葬儀を大事にすることが必要です。

 私たちは元々、価格をブラックボックス化してお客様に法外な値段を提示するといった葬儀業界の悪しき慣習を変革することに挑戦してきました。ただそれは、20年前だからこそ挑戦になり得た。葬儀業界が多様化した現在では、同じことを差別化要因にしようとしても上手くはいきません。「Time is money.」ではなく「Timigis money.」なのです。

問 それでは、今このタイミングで御社がすべきことは何でしょうか。

冨安 ティアのブランド化だと思います。全国展開と同時に、弊社が「ブランド」となれば、葬儀業界に影響を及ぼす存在となるでしょう。



一番大切なのは志

問 人生において大切なものは何でしょうか。

冨安 企業家になるか否かに関わらず、一番大切なのは志です。志の定義は、「より多くの人を喜ばす夢」のこと。単なる夢は、個人的なものであり自己満足です。人生は他の人の役に立つことが大切。志を抱いた方が、人の役に立てる機会が増え、結果的に自身も幸せを感じることができます。

問 志の大切さについて、冨安社長は昔から言い続けていますね。

冨安 私の根幹は全く変わりません。ブレないのが強みです。あちらこちらへとブレていると、その分の時間を無駄にしてしまいます。迷わないからこそ、決断も行動も早いのです。

問 では、軸がブレないためにはどうすれば良いのでしょうか。

冨安 ある物事に対して、「こうあるべき」という定義付けをしています。それを判断軸とすれば迷いませんし、悩みません。そして、自分の決めたことですから、責任感を持てます。

 高杉晋作は「おもしろき こともなき世を おもしろく」という辞世を残しました。もともと人生に面白いことなど無いのです。それをどう面白くするか。考え方次第でいかようにもなります。時間はコストです。いつまでも考えていないで、早く断しなければいけません。

問 なぜそのようなお考えになったのでしょうか。

冨安 「今」という時間を大切にしなければいけないと、この仕事が教えてくれました。朝まで元気に過ごしていても、突然亡くなられる方もいます。人は、いつ死ぬか分かりません。「今今と 今と言う間に 今ぞなく 今と言う間に 今ぞ過ぎ行く」という句があるように、「今」と言った瞬間に「今」は過ぎ去ってしまいます。

 同様に、1日は1年の365分の1ではありません。あくまで1分の1なのです。それが365回積み重なって、1年となる。したがって、いちいち落ち込んでなどいないで、今ある時間を大切にすべきです。私は、考え方次第で人生が面白くなると思ってから、一切マイナスのことを言わなくなりました。今では、何があっても学びだと思っています。



「これで良い」は無い

問 冨安社長のお考えを社内で共有するために行っていることはありますか。

冨安 社員に伝え続けることです。葬儀業界では特に、人財が最大の差別化だと思います。社員の強さが企業の強さに繋がる。「一致団結」とは、一致するものがあるから団結出来ます。弊社は「人生を誰かの役に立つものとする」ことを最大の目的としています。そのための葬儀ビジネスであり、会社はその志を実現するための場所なのです。私たちの強さは、これを繰り返し伝え、徹底しているところから生まれています。

問 志を意識している社員の方は、自然と創意工夫をするようになりそうですね。

冨安 それは、会社が成長し続けるために不可欠なことだと思います。「“これで良い”は無い」が弊社のモットーです。満足した時点でそれは退化。飛躍し続けるためには、毎年同じことをやっていてはいけません。

問 御社のモットーは、これから未来へ羽ばたこうとする次世代の企業家にも通じる部分があるかと思います。最後に、若い方へ向けたメッセージをお願いします。

冨安 経営者を目指すなら、「事業を何としてもやらねばならぬ」という切なる理由を持って行ってください。そうした理由を見つけることで、それが理念になって来ます。志追求型経営です。

 切なる理由を見つけられないならば、それは単に探していないだけです。最初から見つかる人なんていません。人を喜ばすため、あなたには何が出来ますか。人を喜ばせたいと思っている日常がありますか。誰かを喜ばせたいという気持ちは、人としての本能です。それを忘れてはいけません。

 経営者は、必ずしも立派な数字を叩き出せる人がなる必要はありません。そういう人が部下にいれば良いのですから。トップはどれだけ志を語れるか、ブレない想いを持っているかの方が大切です。

■会社概要

事業内容 葬儀施行全般や各種法要の請負、葬儀会館の運営など

売上高 113億5200万円(2017年9月期)

経常利益 11億8500万円(2017年9月期)

上場市場名 東証1部、名証1部



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