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トピックス -企業家倶楽部

2018年04月26日

不可能を可能にするのが企業家/トレジャー・ファクトリー 代表取締役社長 野坂英吾 Eigo Nosaka

企業家倶楽部2018年4月号  2015年企業家賞受賞




バンコクに2店舗を構える

問 弊誌では御社を「2010年4月号」で特集させていただきました。当時の売上げは約50億円でしたが、今やその3倍の規模となり、順調に成長されています。16年7月には海外1号店をタイ・バンコクに出店、17年には同じくバンコクに2号店を作られました。海外事業の感触はいかがですか。

野坂 日本で培ってきたノウハウを現地に適用し、調整を重ねているところです。顧客のニーズは地域によって全く異なりますからね。日本人のコミュニティが近くにあれば、転勤時期などに応じて集中してモノが動きます。今後はより現地に溶け込み、地域に即した店舗に仕上げることが目標です。店舗のマネジメントも、現時点では日本人に任せていますが、いずれタイ人のスタッフにも関わってもらいたいと考えています。

問 海外進出で想定外だった出来事はありましたか。

野坂 たくさんあります。例えば、バンコクでは思いのほか洋服が売れませんでした。現地に良質で安い新品があるので、中古品を買おうという意識が無いのでしょう。ただ、場所を変えればよく売れることもあります。まだ分析するのに十分なデータが揃っていませんので、試行錯誤を繰り返している最中です。



規模拡大で出来ることが増えた

問 御社はこれまで堅実に業績を伸ばしてきましたが、昨今は店舗数が一気に伸びるなど勢いが増しているように見えます。

野坂 16年にブランド古着を取り扱うカインドオル社をグループに迎えたことで規模が拡大し、できることが増えました。売上げ、店舗数、業態が増え、Eコマースも手掛けるようになりましたので、多様な人材が入社してくれるようになったという印象です。企業規模の拡大と共に働き方や仕事の内容も多様化して、個々の社員にそれぞれの能力を最大限発揮できる場を提供可能になったと実感しています。

問 インターネットが普及したとはいえ、リユース品は自分の目で見て確認したい方も多いように思いますが、Eコマースの割合はどのくらいですか。

野坂 現在商品を増やしている段階なので、まだまだです。買取はオンラインで申し込んでいただき、あとは段ボールに詰めて送るだけなので、難しくありません。特に引っ越しの時期など、出張買取の件数が増えています。反対に購入の場合、サイトで商品を見た上、実際の店舗に足を運んで確認して買われるお客様もおります。今後はオンラインで取引が完結できる割合も増やしていくつもりです。

問 実店舗でも、大都市圏と地方では顧客層やニーズが異なるかと思います。

野坂 郊外の大型店舗では大型家電や家具の品揃えを拡充しています。関西で集めた商品を関東で売ったり、日本で買い取ったものを海外に運んだり、地域や国をまたいでの流通を行えるようになってきました。これも、国内に100以上の店舗があるからこそできることです。これまでは商品構成など店舗単位でマネジメントをしてきましたが、今後はより大規模に全国単位、ひいてはグローバル単位で、余っている商品を足りない地域に移して最適化を行うような事例が増えるでしょう。知名度も徐々に上ってきて、最近ではタイから旅行で来た方が、日本にある弊社店舗で買い物をされることもあります。

問 未来展望をお聞かせください。

野坂 幅広いリユースに関わっていきたいと思います。今まで扱いきれなかった商品も並べられるように、多様化させていくつもりです。国内にもまだ出店の余地がありますので、利便性を上げ、より多くの方々に弊社サービスを使っていただけるよう事業を拡大していきます。



構想は大きく着実に積み上げる

問 2015年度の第17回企業家賞を受賞されましたが、野坂社長にとって企業家精神とはどのようなものでしょうか。

野坂 「不可能を可能にしていくこと」ですね。このテーマは身近なところにたくさん転がっています。大革新ばかりが目立ちますが、身の回りの些細な事柄でも構いません。大切なのは、実際に挑戦することです。

 高度経済成長時代の延長上にあった大量消費社会では、使い捨てが当たり前。まだ使えるものがゴミになって溢れていて、「捨てるのではなく資源を有効活用した方が良い」と叫ぶ私たちの声もなかなか届かなかった。しかし、その中でも少しずつ啓蒙し、リユース品を売るための仕組みを作り上げてきました。今ではリユース、リサイクルは当然の時代になっています。このように、社会の問題や課題を一つずつ解決していくことで、便利な住みやすい世の中づくりの一翼を担うことができる。企業家冥利に尽きます。

問 確かに、現代日本ではリユース、リサイクルを行うことに何の違和感も無くなりました。以前の日本が大量消費社会であったように、これから高度経済成長を迎える国や地域に、環境への配慮や精神性を啓蒙することも必要ですね。

野坂 昔の日本は「経済成長のためには環境破壊も仕方ない」と受け入れざるを得なかった部分がありましたが、今は多くの問題が技術力で解決可能です。仕方ないでは許されない世界にもなっています。リユースビジネスは日本が先頭を走っているので、世界各国、地域に合わせた形で展開していきたいですね。

問 後輩経営者の方へメッセージはありますか。

野坂 かつては無理でも、現在は技術革新で可能になったことが多くあります。自分なりの視点で世の中に必要とされる変化を生み出してほしい。トレジャー・ファクトリーの創業時の売上げは1200万円で、1億円なんて想像もつきませんでした。それが3憶、5億と増えていくにつれ10億が見え、20億、30億と積み上げていくと100億円が見えてきた。こうして1000億円、1兆円へと繋がっていくと信じています。階段を一歩ずつ登っていくと、その先のまだ見ぬステージがおぼろげながら見えてくる。大きく構想しつつ、足元のチャレンジを一歩一歩着実にやり遂げ、それを積み重ねて欲しいと思います。

問 堅実な成長を遂げてきた野坂社長らしいですね。最後に企業家賞へのコメントをいただけますか。

野坂 20周年おめでとうございます。企業家にスポットライトを当て、企業の新たな取り組みを側面から応援してきた御社は、世の中に新しいサービスや企業が生まれる多くのきっかけを作られているように思います。これからも末永く続けていってください。

■会社概要

事業内容 リユースショップの運営など

売上高 164億2000万円(2018年2月期見込)

経常利益 8億8100万円(2018年2月期見込)

上場市場名 東証1部



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