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トピックス -企業家倶楽部

2018年05月07日

複合施設「hotel koe tokyo」で新価値を提案/ストライプインターナショナル代表取締役社長 石川康晴氏 Yasuharu Ishikawa

企業家倶楽部2018年6月号  わが社の自慢


 若者や外国人で溢れかえる東京・渋谷にこの2月、新しいスポットが誕生した。「hotel koe tokyo」(ホテルコエトウキョウ)である。ホテルとあるが、1階はオシャレで居心地の良いフードスペース、2階はファッションや雑貨の販売、そして3階がホテルという複合施設となっている。




 これを提案するのは、アースミュージック&エコロジーでお馴染みの、ストライプインターナショナル石川康晴社長である。ここは同社のライフスタイルブランド「koe(コエ)」の新しい価値を提案するグローバル旗艦店である。ここでは物販だけでなく、ステイ、ファッション、ミュージック&フードという3つのキーワードを軸に、新しい文化を発信する情報発信基地としての機能を持つ。







「若い女性向けファッションが得意な同社がなぜこんな複合施設を?」と驚く向きも多いことだろう。「今後ファッションだけの拡大路線は難しいが、衣食住+文化を束ねたライフスタイルメガストアには可能性がある。その新しい概念をこのkoeで創っていきたい」と石川社長は熱く語る。


 2月8日夜、オープンを翌日に控えたkoe渋谷店はレセプションパーティに参加した人々で賑わっていた。このkoe渋谷店に関わったアーティスト、ファッション関係、建築関係、ストライプのお客様等、千人以上は集まったろうか。その人々の渦の中で、晴れやかな笑顔でゲストを出迎える石川社長の姿があった。集まった面々はこのkoe渋谷店の新たな展開に期待を寄せつつ、これを創り上げた石川社長のチャレンジ精神に拍手を贈った。



ニッポンのソウルフードが集合 

 ではどんな店なのか紹介しよう。渋谷駅前の喧騒から少し離れた元パルコ2の跡地に出現したのが、「hotel koetokyo」だ。1階の「koe lobby 」に足を踏み入れると高い天井、広々とした空間、劇場のような大階段の設えに驚く。入口すぐの平台にはさまざまなパンが並び、一見カフェベーカリーのようだ。ここではパン職人が常駐、奥の厨房で20種類ほどのパンを焼いているという。その看板メニューは「フレンチトースト」。昨今人気だが、koeが創りだすフレンチトーストはひと味違う。手軽に食べられるようワンハンドサイズに仕上げている。その他、懐かしい焼きそばロールやナポリタンロール、メロンパンやクリームパンもある。いずれも味わいはkoe流だ。

 遅いランチを楽しんでいる人をみると、なんとラーメンを食べているではないか。ずっしりした陶器に入ったラーメンは、上品な鶏の出しとライムの香りが絶妙な味わいだ。ビーツで赤く染めたというトピッングの卵が食欲をそそる。


ニッポンのソウルフードが集合 


「ここのフード類のコンセプトは『ニッポンのソウルフード』」と語る石川社長。パン屋とカフェ、居酒屋、洋食屋、ラーメン屋という日本のソウルフード5つの要素を網羅する異色のフードスペースだ。1カ所でいろいろ食べられるとあって外国人には人気という。まさに渋谷ならではのインバウンド対応といえそうだ。




 このフード類全般をプロデュースしたのが代官山の人気店「Ata」の掛川哲司オーナーシェフである。掛川氏はミシュランの星付きレストランとして名高い青山の「ナリサワ」で修行したシェフ。その新進気鋭のシェフに焼きそばロールやお茶漬けやメンチカツ、ラーメンなどのB級グルメをつくってもらったというのだ。

 縁があってこのkoeロビーのフード類を監修することになったという掛川シェフ、「石川社長は夢が大きくてどんどん先に進むので付いていくのが大変だった。しかし大変面白いチャレンジをさせてもらった」と笑顔を向ける。だからこそ、koeが発信するフーがド類として、ファン増えている。



音楽イベントも開催

 この店のユニークな点は1階に音楽イベントやPOP UP SHOPなどを開催するイベントスペース「koe space(コエスペース)」を設置していることだ。通常でも朝食タイム、ランチ、ティータイム、ディナーとシーンに合わせた音楽を流しているが、その音が耳に心地良い。勿論この音のプロデュースにもプロを揃えている。

 しかも毎週末の夜には新進気鋭のDJやバンドらが出演、音楽イベントが開催されている。それだけでも話題となりそうだが、このエグゼクティブプロデューサーにはパリの「メゾンキツネ」の黒木理也氏を起用している。

 3月中旬の土曜日、koe渋谷をのぞいてみると、音楽好きの若者が集い軽快な音に身をゆだねていた。食事をし、アルコールを楽しみながら、好きな音楽を楽しめるとは至福のひと時であろう。夜が更けるほど、著名なアーティストが出演するというから、遅くまで若者で賑わう。この音楽が目的で来店する客も多いという。まさに渋谷の新しいスポットになっているようだ。


音楽イベントも開催

koe ショップ

 2階はアパレルと雑貨のショップ「koe渋谷店」だ。大階段を上がった先にまず目に飛び込んでくるのは世界的なデザイナーTHOM BROWNEとのコラボアイテムだ。スタイリッシュなストライプ柄の商品は、見ているだけでワクワクする。思わずここは日本だろうかと思ってしまう。勿論koeブランドの商品も揃う。3月とあってピンクやブルーステルカラーの商品がズラリと並び、ファンを呼び寄せる。

 雑貨としてはkoeオリジナルのグッズもあるが、日本らしい土産品も揃う。これもインバウンド対応といえるが、可愛い日本のグッズ類にお客もクギ付けだ。


koe ショップ




茶室のようなホテル

 そしていよいよ3階が初チャレンジとなるホテルである。「茶室」をコンセプトにしたという客室は、装飾や加工を極力そぎ落とした、シンプルで上質なデザイン。これを手掛けたのが、建築設計事務所サポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE)の谷尻誠氏と吉田愛氏という。洋服のサイズよろしく、S、M、L、XL と名付けた4タイプ・10室は、一つひとつが細部にまでこだわり、koe流のおもてなしを提案している。時々このホテルに宿泊しているという石川社長、自ら現場を体験し、そのチェックを怠らない。



体験型ストア

 この「hotel koe tokyo」はファッションだけでなく、宿泊や音楽、飲食など様々なコンテンツを揃え、お客様との関係構築をさらに強固にするための「体験型ストア」という。ここでブランド力を高め、国内での基盤を固めることでグローバル展開への足掛かりにしたい考えだ。

 各界で活躍する多彩なクリエイターを結集して創り上げたこの「koe渋谷店」。こんな業態が他にあったろうか。まさにチャレンジングな石川社長ならではの作品である。

「これからはリアル店舗とECサイトの両方を持つことが不可欠」という石川社長。2月中旬には、ECプラットフォームとなる「ストデパ」もスタートした。リアル店舗はお客様との関係性を深めるには最大の武器となる。新たな文化発信基地として、このkoe渋谷店を礎に、さらなる飛躍を目指す石川社長、そのチャレンジ精神は止まらない。


 体験型ストア


P r o f i l e

石川康晴(いしかわ・やすはる)

1970年岡山市生まれ。岡山大学経済学部卒。94年クロスカンパニーを創業。99 年に「アースミュージック&エコロジー」を立ち上げた。宮﨑あおいを起用したテレビCMで注目を集め、2010年中国に進出。一方、女性支援制度を中心とした社内制度の充実、環境活動や地域貢献活動へも積極的に取り組む。14年、グローバルブランド「KOE」を立ち上げ世界を目指す。18 年、ライフスタイルブランド「ホテルコエトウキョウ」を渋谷に展開。16 年「第18 回企業家大賞」受賞。



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