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トピックス -企業家倶楽部

2018年05月28日

【第10回企業家賞】-2008年-

企業家倶楽部2018年6月号  企業家賞特集


肩書きは受賞当時のものです。




企業家大賞

中国ネット市場開拓賞 アリババ・グループ ジャック・マー CEO

企業家賞

カジュアルファッション創造賞     ポイント 福田三千男 会長

モチベーション革命賞    リンクアンドモチベーション 小笹芳央 社長

高付加価値サービス創造賞         一休 森 正文 社長

安心化粧品開発賞          ドクターシーラボ 城野親徳 会長

日本発世界ブランド創造賞 サマンサタバサジャパンリミテッド 寺田和正 社長

EC市場開拓賞          スタートトゥデイ 前澤友作 社長



企業家大賞《中国ネット市場開拓賞》

アリババの世界戦略

アリババ・グループCEO ジャック・マー氏


企業家大賞《中国ネット市場開拓賞》


人の笑顔で会社は強くなる

 私は幼年期から自力で英語を習得してきましたが、コンピュータに関しては精通しているわけでも、技術に長けているわけでもありません。せいぜいメールを使うくらいです。ですから今のアリババ・グループで1万人を超える若く賢い人たちに囲まれて仕事をしていることに大変勇気を与えられます。

 そもそも技術は人のためのものであり、人が技術のために存在するのではありません。ですから私がよく技術チームのメンバーに言うのは「顧客に近い存在であれ」ということ。第一が顧客、第二が社員、第三が株主なのです。

 社員がハッピーでなければ革新的な意見は生まれません。そこでCEOである私はほとんどの時間を採用や育成、時には解雇、それに人材開発やトレーニングなど、社員のために費やしています。なぜなら、企業に大きな差別化をもたらすのは人の力だからです。

 私がアリババの日本オフィスを訪れて感じたことがあります。それは、日本人は勤勉ですが、怒った顔や真剣な表情ばかりで、笑顔が見られないことです。アリババ・グループのロゴにかたどられているのは大きな笑顔。私は、ビジネスは楽しくて、笑顔をもたらすものでなければならないと思っています。また、厳しい中国で長年ビジネスを行ううちに、自分を励まし、感謝し、幸福をもたらすのは自分自身にほかならないということも分かりました。ですから、全ての人に楽しく、笑顔で仕事をしてほしいと願っています。

失敗から学び、チャンスを自ら創ることが生き残りの道

 2003年、私はハーバード大学ビジネススクールに招聘されて講演をする機会がありました。テーマは「中国のバブル崩壊時になぜアリババが生き残れたか」。その理由は3つあります。「細かい技術は分からない」「資金が無かった」「準備をしていなかった」。

 まず、誰にでも分かりやすいアリババの技術だから、80%の人に受け入れてもらえた。またバブル崩壊時に姿を消した企業のように潤沢に資金が無かったため、お金を慎重に使った。そして、いずれの企業も変革の準備などできていなかったあの状況下では、変化より先に自分が変わり、自分ができることをするしかなかった。

 ビジネスの舵取りが難しいのは事実ですが、他者から教訓を学び取り、習得することはできます。成功には色々な要因がありますが、失敗の要因は数多くありません。ですから、他企業の失敗から学ぶことが大切。それを回避できれば、生き残るチャンスや道のりが見えてきます。

 政府の支援も無く、銀行などの取り決めや条約もまとめられていない中国で、なぜ電子商取引を行って成功できるのかと尋ねられることもあります。しかし、逆にそうした状況だからこそ機会の潜在性があります。難しい市場でも、やるべきことをきちんとやっていればいい。企業家精神において、チャンスは待つものではなく、創るものなのです。そのように粘り強く頑張ってきたのが、アリババが生き残った所以ではないでしょうか。

 また中国で電子商取引をこれほど大きくできた秘訣を問われることもあります。将来、中国がインターネット市場において一番大きな国になるのは確実。人口的に見てもアメリカは3億人、中国は13億人です。そうした将来をどこまで確信できるか、それを自分のものとして邁進できるかが大きな別れ道です。

102年継続して初めて成功と言える

 アリババには明確なゴールがあります。それは102年間継続するということ。創業の1999年は前世紀。現在の世紀で100年継続し、また次の世紀へと3つの世紀をまたいで生き残りたいのです。ですから私たちは今でも“成功”という言葉は一切使いません。102年を経てやっと成功と言えるからです。ネットが確実に世界を変え、世界で情報を共有できる今の時代を共に生きられるのは素晴らしいことです。そのネットの歴史に名を残す仕事をしていかなければなりません。

 最後に私の人生哲学、ビジネス哲学をお話しましょう。今の事業環境は厳しく、明日はもっと厳しい。それを乗り越えたら素晴らしい時代が来るが、残念ながら私たちの寿命はその厳しい時で尽きる。だからこそ、Keep working hard with Alibaba smile!



企業家賞《モチベーション革命賞》

人を生かすコンサルのモデルケースに

リンクアンドモチベーション社長 小笹芳央 氏


企業家賞《モチベーション革命賞》


 B2Bのコンサルティングとして世の変革や成長のサポートを行ってきました。コンサルは戦略系やIT系、資金提供などの金融関係と、分野ごとに様々なプレーヤーがいますが、我々は最終的に人間を生かすコンサル。特にモチベーションに気を付けることで経営資源を生かすことを力説し、企業に共感を持ってもらっています。

 我々自身、高いモチベーションを持ち、生き生きと仕事を楽しみ、世のモデルケースとなる企業として成長してきました。モチベーションが単なるブームに終わらず、しっかり現実に根を張ってモデルケースになれるよう、頑張っていこうと思います。



企業家賞《日本発世界ブランド創造賞》

日本ブランドとして誇りを持ちたい

サマンサタバサジャパンリミテッド社長 寺田和正 氏


企業家賞《日本発世界ブランド創造賞》


 永守審査委員長をはじめ審査員の方々、栄えある賞に私のような者を選んでいただき、どうもありがとうございます。サマンサタバサは女性がメインの企業で、現在社員1400人中97%が女性です。「日本発世界ブランド創造賞」とは大袈裟なほどに光栄ですが、私たちの理念はシンプルです。「やりがいのある仕事をしよう」「プライドを持って仕事をしよう」「働いた分だけ給料をもらおう」「日本人の信頼を構築しよう」。そして「よりよい宣伝、場所、商品、人」。まだ小さいサマンサタバサが本当に日本のブランドとして誇りを持てるように、これからも頑張っていきます。



企業家賞《EC市場開拓賞》

世界中をカッコよく、世界中に笑顔を

スタートトゥデイ社長 前澤友作 氏


企業家賞《EC市場開拓賞》


 ありがとうございます。我々の理念は「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を」。それをやるために僕はいるし、会社もあります。

 僕は高校時代からバンドを始め、ずっと反体制で来ました。世界で起きている戦争についても考えながらやってきたことが、少しずつ形になりつつあるのかな、と思います。会社は社会そのものです。だから僕はきちんと真正面から向き合って会社を続けていきたい。うわずみで利益のみ抽出するのではなく、不器用にゆっくり仕事をする人とも向き合い、そういう人たちが活躍できる会社にしていきたい。社会の負とも正々堂々と向き合って、是正していきたいと思います。



審査委員長講評

日本電産社長 永守重信 氏

 今回「中国ネット市場開拓賞」としてアジアでの企業家大賞受賞者第1号に選ばれたのがアリババ・グループのジャック・マーさんです。

 今日初めてお目にかかったところ、孫悟空みたいだが(笑)、知る人ぞ知るアリババ・グループを引っ張るCEOです。香港証券取引所にも上場し、今や日の出の勢いです。30歳で「中国黄頁(イエローページ)」のサイトを立ち上げ、香港上場の時の時価総額は2兆円。日本でも孫正義さんのソフトバンクと提携して、まだまだ大きくなることでしょう。まさに企業家大賞に輝くアジアマン第1号にふさわしい人です。

 リンクアンドモチベーション社長、小笹芳央さんが手がけているビジネスも大変ユニークで、まさにオンリーワンでファーストワン。人間のやる気をビジネスモデルにしています。創業8年にして売上げ81億円、経常利益13億円。IQでは2~3倍の差しかなくても、やる気次第では100倍の差が出る。働く人たちの意欲を楽しく持ち上げた世界初の企業です。

 一休社長の森正文さんは本当に一休さんに似ています(笑)。一休はハイアットやホテルオークラ、リッツ・カールトン、帝国ホテルなど高級ホテルの予約サイトです。売上げ25億円、経常利益14~15億円、利益率は40%と高い。

 ドクターシーラボ会長の城野親徳さんは元医師です。以前は化粧品を塗っているうちに肌が荒れる、くすむということが問題になっていました。ところがドクターシーラボの化粧品は安心。それで業績を伸ばしています。

 サマンサタバサジャパンリミテッド社長の寺田和正さん。同社を知らないのは年寄りだけで、うちの女性社員は皆知っていた(笑)。売上げは272億円で前年比57・5%と凄い成長ぶりです。日本から世界へブランドを発信しています。

 ユニークな格好で授賞式の壇上に上がっているのは「EC市場開拓賞」を受賞したスタートトゥデイ社長の前澤友作さんです。前澤さんはまだ32歳。バンド活動を始めてアメリカへ留学したあと会社を設立。アパレルネット通販に進出して、ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN」をオープンし、クリエイティブなことを非常に楽しくやっています。前澤くん、60歳、70歳になっても、今の格好のままでいてね。決して背広にネクタイなんて格好はしないで。したら成長が終わっているということだから(笑)。

 本日は、今まで日本に無かったユニークなビジネスを行なっている企業を選ぶことができました。



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