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トピックス -企業家倶楽部

2018年06月05日

【第14回企業家賞】-2012年-

企業家倶楽部2018年6月号  企業家賞特集


肩書きは受賞当時のものです。




企業家大賞

食生活提案型スーパー創造賞  ヤオコー 川野幸夫 会長

企業家賞

継続的ブランド創造賞     パル 井上英隆 会長

思い出づくり生活提案創造賞 スタジオアリス 本村昌次 会長

医療業界革命賞       大研医器 山田 満 会長

チャレンジャー賞

環境志向型ブランド創造賞 クロスカンパニー 石川康晴 社長



企業家大賞《食生活提案型スーパー創造賞》

日本一元気に働ける企業へ

ヤオコー会長 川野幸夫氏


 企業家大賞《食生活提案型スーパー創造賞》


 豊かで楽しい食生活を提案するヤオコーは「日本一元気なスーパー」と言われています。まず概況ですが、今年3月期の売上げは2373億円、経常利益105億円。連結で20期連続増益、単体では23期増収益です。

 私は企業が元気な理由は2つあると思います。それは(1)会社の志や理念が経営のバックボーンとして受け継がれ、行動指針となっていること、(2)商いのコンセプト、つまりビジネスモデルが明確であることです。

 企業にとって哲学や理念は非常に大切です。生活者の日常の消費生活をより豊かにすることで地域文化の向上・発展に寄与し、世の役に立ち、地域の喜びとなること。それが、私が家業を継いだ時の目標、生きる目的でした。

 小売業は変化適応業。ニーズの変化に応じてサービスや商品を提供していかなくてはなりません。それでも決して変えてはいけないものがあります。それが理念や哲学です。志の高い優れた理念や哲学が企業経営のバックボーンとしてあるということは、長いスパンで着実に発展するための要素なのです。

 人間は一人では生きていけません。だから「おかげさまで」と言われる会社になり、「おかげさまで」と言われる働き方をしましょう。私はいつも社員にそう言い続けています。“パートナー”と呼ぶパートも含め、全社員が理念を理解して行動の指針にし、商売に全員参加しているからヤオコーは元気なのです。

 当社は食事という生活シーンでの課題解決の手助けを提案する“ミールソリューション”を充実させています。食文化が発達した日本ではみな舌が肥え、健康への関心も高まっています。ヤオコーが強みを発揮する生鮮やデリカは日持ちがしませんが、それはつまり、お客様が頻度高く買い物をするということであり、商圏が狭くなるということです。そこでヤオコーでは正面に「マーケットプレイス(=市場)」という看板を掲げています。これは、ある町の中央広場の市場でありたいということ。これがヤオコーの商いのあり方です。

 したことに対してお客からの反応があり、自らの意志で働く喜びを感じられるのが小売業の楽しさです。パートナーら社員の頑張りに応えるためにも、これから生産性ももっとアップして、経済的待遇も他の業界に負けないようにしたい。そして人が日本一働きたい、日本一元気に働ける企業にしていきます。



チャレンジャー賞《環境志向型ブランド創造賞》

クロスカンパニーの挑戦

クロスカンパニー社長 石川康晴 氏


チャレンジャー賞《環境志向型ブランド創造賞》


 私は社長であり、岡山大学経済学部在学中の大学生であり、内閣府男女共同参画会議議員。つまり変わった経営者です。売上げは12年度見込みで720億円、経常利益100億円を目指しています。製造から販売を一貫したシステムで行なうSPAで、国内外に470店舗を抱えています。子会社は台湾、中国、アメリカなど23カ国あり、これはユニクロより多い(笑)。

 私は子供の頃からバーゲンで小遣いを全部使うほど洋服が好きで、14歳のときに「洋服屋になりたい」と決意。23歳でクロスカンパニーを創業しました。これが第一の挑戦です。最初の店はわずか4坪。一人で立ち上げたから買い付けも経理もやりましたが、給料は1万円。1日の小遣いは300円なので、コンビニ弁当を昼と夜半分ずつ分けて食べました。

 初年度の売上げは4000万円。2期目に社員を採用しようと考え、色々なアパレル経営者に話を聞いたところ、全員が「人材は調整弁」と言います。でも、若かったこともあるのでしょう、私は「それじゃ人材欠乏状態になる」と考え、社員は最初から全員正社員を貫きました。これが第二の挑戦です。その後、1億から2億へ、4年目で4億円へと順調に成長し、「自分は天才かも」と勘違いした私は社員に宣言しました。「東京へ行く。服の単価は上げていく」。それを聞いて社員が大量に退職しました。 

 ある日、店のレジの下から、ある退職した社員が知人に宛てたらしい手紙を見つけました。「私は会社を辞める。なぜなら社長がバカだから。売れない商品を持って代官山へ出ていくなんて、間違いなく会社は潰れる」。その手紙を読んで落ち込みました。

 そこで逆さまから考え直して決めたのが「高価格でなく低価格」「ヨーロッパで買いつけるのではなくSPA」「モードからベーシックへ」。こうして生まれたのが「アースミュージック&エコロジー」です。

 この「アース」のCM戦略も大変な挑戦でした。当時、売上げ16億円のブランドに12億円の宣伝費をかけることには社内も反対でした。でもCMを打つことで社員がプライドを持ち、モチベーションが上がれば、それで良い。そう考えて決断しました。 

 宮﨑あおいさんを起用し、洋服そのものよりもブランドイメージを強調したCMには「何のCMか分からない」などクレームもたくさん寄せられました。でもクレームの多いCMは、良いCM。結果は前年比133%の成長となりました。

 私は今、月のうち1週間ずつ東京と岡山で仕事をし、残りの2週間は上海在住です。昨年8月に現地法人を設立し、アパレルには珍しく初年度から黒字を出せました。アパレルでは韓国、欧州勢に負けてしまう中国でのビジネスモデルを成功させるため、自ら住むことを決めたのです。もともと立てた戦略を、マーケットを見ながら微妙に変えていく創発戦略のためです。

 そんなクロスカンパニーの特長の一つが女性の活用。中間管理職のうち40%が女性です。女性人事委員会を設け、女性の目線を大切にし、集約して経営を行なっています。さらにCSRにも積極的に取り組んでいます。東日本大震災の後には被災者180名を雇用しました。また中国の砂漠での植林など環境活動にも力を入れています。私のこうした挑戦の源は「論理性」「創造性」「行動力」「胆力」。また経営者の大切な概念とは「人柄」「社会」「経済」。リーダーはこれらをバランスよく保ちながらマーケットへ向かい、努めていくべきだと思います。



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