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トピックス -企業家倶楽部

2018年06月07日

【第15回企業家賞】-2013年-

企業家倶楽部2018年6月号  企業家賞特集


肩書きは受賞当時のものです。




企業家賞

メガネ市場イノベーション賞 ジェイアイエヌ  田中 仁 社長

大衆外食革新賞  トリドール 粟田貴也 社長

アルバイト採用革命賞 リブセンス   村上太一 社長

チャレンジャー賞

ビジネスホテル革新賞 スーパーホテル   山本梁介 会長

がん治療貢献賞    テラ 矢﨑雄一郎 社長

ベンチャー賞

コスメ流通革新賞 アイスタイル 吉松徹郎 社長

バイオテクノロジー発展貢献賞  ユーグレナ 出雲 充 社長



企業家賞《メガネ市場イノベーション賞》

メガネの歴史を変える

ジェイアイエヌ社長 田中 仁 氏


 企業家賞《メガネ市場イノベーション賞》


 このたびは誠にありがとうございます。この授賞式には一人の参加者として来ていましたが、自分には縁のない賞かと思っていました。でもいざ企業家賞を取ると、「次は大賞を取りたい」と思います。すぐに現状に満足できなくなる性格なので、もう少し頑張って、ぜひ大賞を取りたいと思います。

 ジェイアイエヌの業績は今期8月期で売上げ358億円、経常利益は67億円で、順調に推移しています。数年内に国内で売上げ1000億円、経常利益200億円、海外を含めて数千億円規模を達成したいと思います。

 当社は87年、服飾雑貨製造卸業として創業、01年にメガネ事業を開始しました。当時はユニクロのフリースが大ヒットしていた時代、メガネもSPAで製造から小売まで行えば安くできると考え、フレーム、レンズを自社で調達しました福岡の天神に第1号店をオープンし、5000円でメガネ販売したところ、大ヒットしました。06年には現在のJASDAQに上場。しかし、ここで一息ついたのがよくなかった。09年12月には株価が39円に落ち込み、時価総額は10億円を切りました。

 そんな時、ユニクロの柳井さんに会うチャンスをいただきました。「田中さん、御社の事業価値は?」と聞かれ、答えられずにいると、柳井さんは「御社の株価は将来がないと言っている。上場したら事業価値が明確でないといけない。ビジョンなき経営はだめです」とピシャリ。言外に「あなたには経営能力がない。やる価値がない」と言われたと感じ、ガーンとショックを受け、その日は寝込んでしまいました。

 その後我々の志は何かと考え続け、「新しい当たり前」だと決めました。ただ安く大量販売するのではなく、新しい価値を創造することを我々の志と決めたのです。やるべきことが明確になり、それがお客に伝わったことで、今回の賞をいただけたと思います。実際には3つのイノベーションを行いました。一つ目は「レンズ追加料金0円」。二つ目は「Air flame」、軽量フレームです。三つ目が「JINS PC」。これはPCから出るブルーライトから眼を守るための機能性商品です。

 今考えているのはまさに「眼を守る」こと。それを習慣化し、社会に浸透させたい。今後のビジョンは「世界ナンバーワンのアイウエア・カンパニー」です。我々はメガネの歴史を変え、歴史に名を刻むために努力している最中です。



企業家賞《大衆外食革新賞》

大志を胸に海外市場を目指す

トリドール社長 粟田貴也 氏


 企業家賞《大衆外食革新賞》


 本日は栄えある賞をいただき、非常に光栄です。私は何もわからぬ焼き鳥屋としてスタートしました。今はうどん屋をやっており、全国47都道府県に出店致しました。このような場を与えていただき、もう一度、ベンチャー・スピリットが湧き上がりました。新たな海外市場を目指し、大きな志を胸に大海を渡って行きたいと思います。



チャレンジャー賞《ビジネスホテル革新賞》

スーパーホテル会長 山本梁介 氏 

日本のおもてなしを伝えたい


チャレンジャー賞《ビジネスホテル革新賞》


「チャレンジャー賞」をいただき光栄です。スーパーホテルの始まりは、「21世紀のホテルはこうあるべきを実現しよう」ということでした。宿泊に特化し、健康を大切にした新しいコンセプトのホテルです。今後もコンセプトを深堀りし、海外でも、日本の素晴らしいおもてなしと高い生産性、サービスを伝えていきたいと思います。



チャレンジャー賞《がん治療貢献賞》

多くのがん患者を救いたい

テラ社長 矢﨑雄一郎 氏


チャレンジャー賞《がん治療貢献賞》


 このような栄えある賞をいただき、心からお礼申し上げます。がんの治療は抗がん剤や放射線治療だけでは難しいのが実状です。そこで自分の免疫細胞を活性化して体内に戻す治療を始めました。願いはがん患者を助けること。これからもがん治療へのチャレンジを続けていきたいと思います。



ベンチャー賞《コスメ流通革新賞》

コスメ業界でできることはまだまだある

アイスタイル社長 吉松徹郎 氏


ベンチャー賞《コスメ流通革新賞》


 このたびは「ベンチャー賞」をいただきありがとうございます。弊社は15年前にインターネットでの口コミサイトを始めました。化粧品メーカーからは、「ネットをやる女性がメイクをするの?」と聞かれたものです。化粧品でやれることはまだまだ沢山あり、私たちのチャレンジは続きます。



《シンポジウム》日本の未来は企業家がつくる

コーディネーターは一橋大学の米倉誠一郎教授/司会は宮舘聖子


《シンポジウム》日本の未来は企業家がつくる


ビジネスモデルの発案

米倉 今年もバラエティに富んだ勢いのある企業家たちが続々と世に出てきたことを嬉しく思います。まずはビジネスモデルについて伺いましょう。リブセンスの村上社長から。

村上 私は高校時代から起業しようと決めていたので、ビジネスモデルを日夜考えておりました。問題解決がビジネスの基本ですから、日常で不便に感じることを列挙。そんな中、アルバイト募集広告の情報がインターネット上にはないのに気付きました。それは掲載料が高いため広告掲載を諦めていたのです。それを解決しようと考えたのが現在のジョブセンス。掲載費用を無料にすれば、喜んで載せるでしょう。

米倉 不便を解決することがビジネスモデルの原点ということですね。吉松社長のビジネスモデルはどうですか。

吉松 私はアットコスメという化粧品の口コミサイトを運営してきました。自社以外の顧客データベースをどう作るか考えた時、「口コミ」だと直感しました。当時は第三者から直接意見を募る仕組みはありませんでしたが、インターネットを使えばデータベースが組み上がると思い始めました。

宮舘 トリドールの粟田社長は「丸亀製麺」を全国に700店舗展開、もともと焼鳥屋ということですが、丸亀製麺の業態に転換したきっかけは何ですか。

粟田 外食のマーケットが縮小する中、消費者の心を鷲掴みにするような集客をしなければ負けてしまう。当時、讃岐うどんで名もない製麺所を視察すると行列ができていました。それまでは価格や産地など、人の理性に訴えかけてきたのですが、田舎の製麺所には打ちたての湯気が店内にたちこめ、そうした素朴なシーンに人は本能的に反応すると気付いたのです。

米倉 丸亀製麺の店舗拡大はかなりスピーディーですが、どんな秘訣があるのですか。

粟田 店長だけでなく、技術を伝承できるトレーナーを全国にたくさん作っていきました。お客様に1杯のうどんをどう美味しく食べて頂けるかを考え、全てのコンセプトを作っています。白の割烹着でお母さんという雰囲気を作り、製麺を打つ人はご年配のお父さん。そんな方々をパートナーとしてトレーニングを実施、店長にしていく。

米倉 テラの矢﨑社長はもともと医師だと伺いました。

矢﨑 もともと消化器外科医です。がんの治療に4年間携わり、自分で新しいがんの治療を作りたいと創業しました。当時は細胞を使った医療が薬なのか医療機器なのかも定められておらず、製薬会社から見向きもされませんでした。今ようやくiPS細胞などが誕生し、認知度が上がってきました。

米倉 具体的な事業内容は何ですか。

矢﨑 樹状細胞を使い、がんの治療を行っています。がん細胞が体にとって敵だと認識した樹状細胞を大量に作れば、がんに対する免疫反応が起きるのではないかと考え、試したところ効果が出ました。今iPS細胞から樹状細胞をつくる技術も開発が進んできています。現在、日本では自費診療ですが、保険適用されるにはあと5年ほどかかるでしょう。

参入障壁の構築

米倉 アイスタイルは参入障壁の低さに苦労されたのではないですか。

吉松 色々と工夫をしました。IT系の企業は「勝つ」戦略を考えますが、私は「負けない」戦略こそ長く続く秘訣だと思っています。アットコスメの鍵となるのは口コミによる商品データベース。未来の競合他社に弊社の商品データベースを口コミ含め全て提供。結果、敵が立ちあがらない仕組みを作ったのです。

米倉 自社のデータベースを全て公開してしまうとは、何とも斬新な戦略ですね。

吉松 儲かるビジネスモデルが生まれると、必ず皆参入してくるものです。そうすると価格競争になって、マーケット全体の価値が崩れてしまう。巨大なデータベースやルールを作るには、ベンチャー企業は時間をかけるしかないので、最初に徹底して行いました。

米倉 トリドールはかなり安価で提供しています。コスト面での問題はございませんか。

粟田 店内で小麦粉から加工、原材料費は比較的廉価に抑え、製造コストを管理することで利益が出るモデルを創っています。トッピングは原価をかけて、うどんで利益を出しています。手作りのできたてが目玉ですから、ここだけは譲れないポイントですね。

米倉 海外展開はどうですか。

粟田 9カ国に出店していますが、どこも大繁盛で、大きな釜の湯気や麺を打つ料理人の姿に釘付けです。人の本能に関しては世界共通です。お客様の心に響くような店舗作りをこれからも追求していきます。

米倉 矢﨑社長のテラはどうですか。

矢﨑 既に約30箇所の病院と提携、6000症例以上の治療実績もあります。副作用もございません。ようやく認知度も上がり、国からも注目されるようになって、様々な承認を得られる機会が増えてきました。

米倉 今年の企業家賞は新しい企業がたくさん出てきて、様々な分野で日本の未来を感じることができました。



審査委員長講評

エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄氏
審査委員長講評


 今年の企業家賞も、素晴らしい会社を沢山選ぶことができました。田中仁さんは以前「この賞を取りたい」と言った通り、企業家賞を受賞し、今後は大賞を狙っています。メガネと言うと老眼か近眼と思いがちですが、当社も大勢が「JINS PC」を使っています。

 トリドールの粟田貴也さん。僕も「丸亀製麺」は食べましたが、素晴らしく美味しいうどんで、急展開している成長力ある企業です。うどんで利益65億円はすごい。ビジネスはやり方次第で成長や利益が望め、世界的企業にもなれます。

 リブセンスの村上太一さんは史上最年少で東証一部上場しました。将来がさらに期待されているので、途中で転ばないように(笑)。

 スーパーホテルの山本梁介さん。最も年上ですが、ビジネスホテルとしては革新的です。「泊まれれば良い、安ければ良い」ではない素晴らしいサービスを展開しています。僕もホテル事業をしていますので、ぜひご指導ください(笑)。

 テラの矢﨑雄一郎さんもすごいですね。「痛い、きつい、辛い」とされるがんを、新しい切り口で治療しようというビジネスです。ぜひ世のためになる大きなビジネスにしてください。

「ベンチャー賞」のアイスタイル吉松徹郎さん。ネットで口コミを集め、その評判を活用するという、新しいビジネスで急成長しています。将来は、より大きな利益を取ってください。

 過去10年間に企業家大賞を受賞した人は皆、世界的企業へと成長しています。みなさんも世界的な企業となって、社会に貢献してほしいと願っています。



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