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トピックス -企業家倶楽部

2018年06月14日

【第17回企業家賞】-2015-

企業家倶楽部2018年6月号  企業家賞特集


肩書きは受賞当時のものです。




企業家賞企業家大賞

日本のモノづくり技術革新賞  島精機製作所 島 正博 社長

企業家特別賞

仕組み経営革新賞    良品計画 松井忠三 前会長

大衆和食文化創造賞  ホットランド 佐瀬守男 代表

葬祭ビジネス革命賞    ティア 冨安徳久 社長

循環型社会創出賞 トレジャー・ファクトリー   野坂英吾 社長

C2C市場革新賞     エニグモ 須田将啓 代表



企業家大賞《日本のモノづくり技術革新賞》

限りなき前進

島精機製作所社長 島 正博 氏


 企業家大賞《日本のモノづくり技術革新賞》


 今年は戦後70年。終戦の年、私は8歳でした。焼け野原になった土地を開墾して野菜を育て、鶏を飼って卵を産ませ、川ではうなぎを、海ではウニやサザエを捕って食べました。その後は野菜やキスを天ぷらにして売るなど、商売も農業も漁業も何でもやったものです。

 腸チフスに罹ったのもそんな頃です。布団に寝ていると見えるものは天井のクモの巣だけ。クモは獲物がかかると飛びかかりますが、すぐ巣の中心に戻る。そうすれば360度の視野で獲物を至近距離で狙えるからです。これが「クモの巣の原理」。常に“原点”に戻れば新しい方向性が見えてくると気付きました。

 小学校でのあだ名は“喧嘩マサ”。喧嘩に使って算盤が折れても、新しいものは買ってもらえない。だから残った玉で計算する方法を考える。こうした逆転の発想もその後の発明やビジネスに繋がったのです。自転車の発電ランプや廊下を走っても叱られない“音のしない下駄”など、様々な発明をし、10年で100件以上の特許を取りました。

 そして1962年、24歳のとき島精機製作所を設立。課題であった全自動手袋編機は実現したものの、手袋だけではマーケットは小さい。そこで手袋の100倍の値段がするセーターに注目しました。襟編機、前身ごろ後ろ身ごろの横編機、縦編、横編などの機械を開発し、世界に発表。欧米にはニットのマイスターがいますが、最高品質の機械を導入すれば匠の技にも勝てるのです。

 さらにオイルショックの際にも逆転の発想で困難をバネにし、コンピュータ制御の編機も開発しました。これがまた新しい時代にマッチしたのです。

 さて、コンピュータ横編機「ホールガーメント」が生まれたのは95年。これは裁断も縫製もいらず、三次元のニットを編み上げるもので、世界中の業界から“東洋のマジック”と評価されました。生産性は3倍になりながら、値段は2/3に抑えられ、流通のロスもない。

 このホールガーメントは進化を続けており、4年に1度の繊維関連業界のオリンピック「ITMA(イトマ)」で最新鋭機を発表します。それを前にこの企業家大賞をいただき、嬉しい限り。心から感謝しております。



特別賞《仕組み経営革新賞》

負けた構造を勝つ構造へ転換

良品計画前会長 松井忠三 氏


 特別賞《仕組み経営革新賞》


 私は西友から良品計画に移って24年、計42年間のサラリーマン生活でした。社長になった時は38億円の赤字スタート。負けた構造を勝つ構造に変えるには企業文化を変えねばなりません。感性、経験、実行力の弱さなど根本原因を解決しなければならないのです。

 そこで仕組みづくりによって企業風土を刷新したわけです。再生を果たし、100年続く企業を作ることを自らの役目と考え、会社で必死に生き抜いてきたことが、結果的に今日ここに立っている理由なのでしょう。不思議な気持ちですが、改めて御礼申し上げます。



企業家賞《大衆和食文化創造賞》

日本の食文化と真心を世界に広めたい

ホットランド代表 佐瀬守男 氏


企業家賞《大衆和食文化創造賞》


 私は群馬県桐生市で生まれ、同級生はみんな農家や大工、鉄工所など、商売人のせがれでした。私の祖父も鉄工所を経営して一生懸命働いていました。

 そんな鉄工所の午後3時に、皆でおやつに食べた、おふくろの作った焼きそば。私は「どうしてもこの焼きそばで商売がしたい!」と思ったものです。そして、やる以上は世界を目指そうと考えました。これからも、皆が親しみを持っている大衆和食を通じて、世界に向けて日本の食文化と真心を広めていきます。



審査委員長講評

エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄 氏

 まず、大賞を受賞されたのは島精機製作所の島正博社長。素晴らしい技術系の会社です。日本の大部分の繊維機械メーカーが世界で負ける中、島精機はシェア6割。これは簡単なことではありません。創造力の賜物です。

 次に、特別賞に輝いた良品計画の松井忠三前会長。本来、企業家賞はベンチャー、オーナー経営者のための賞です。しかしオーナーではなくとも、素晴らしい経営力を示されたとのことで、17年の歴史の中で初めての授賞となりました。

 そして企業家賞は4人の経営者に贈られました。

 まずは「築地銀だこ」を全国に出店し、海外にも進出しているホットランドの佐瀬守男代表。たこ焼という日本の伝統的な食べ物で世界へ出る。実に素晴らしい活躍です。

 次にティアの冨安徳久社長。従来、料金やシステムが不明瞭だった葬祭業界を、ガラス張りの経営で分かりやすくしようと挑戦したことが評価されました。

 トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長。不用になったものを単に捨てるのではなく、リユースして有効的に使う。そんな循環型社会を構築するため、真摯に取り組んだ姿勢が素晴らしいと思います。

 そしてエニグモの須田将啓代表。今流行りのネットビジネスで急成長しました。世界の逸品を安心安全に買うことができるというユニークなビジネスモデルで、世界展開の可能性も大いにあります。

 以上すべての企業が上場を果たし、15億円前後の利益を出しています。全国展開、海外進出を視野に入れる企業、既にそれを果たした企業ばかりで、経営のやり方次第で世界を目指せます。次はぜひ大賞を目指してますます頑張って欲しいと思います。



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