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トピックス -企業家倶楽部

2018年07月12日

成熟した余暇産業を切り拓く上州人/腰髙博の人的ネットワーク

企業家倶楽部2018年8月号 コシダカHD特集第5部


腰髙と同郷の群馬県で起業し、上場企業に育て上げた企業家らは腰髙を「正に上州人」と評する。剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)として義理人情に厚く、時には伸るか反るかの勝負も辞さない上州人気質。腰髙は常に新たなアイデアと挑戦で成熟産業を切り拓く。(文中敬称略)



気遣いのできる経営者

ジンズ代表取締役社長 

田中 仁 Hitoshi Tanaka


気遣いのできる経営者


「田中さんがやるなら協力するよ」

 まだ実績もなく何をするのかもよく分からないプロジェクトであったが、腰髙は快く二つ返事で返した。メガネ業界国内大手ジンズ社長の田中仁は、「300万円という高額な協賛金なので、断られるかもしれない」と心配していたが、腰髙の男気有る決断に今でも感謝している。

 腰髙と初めて顔を合わせたのは、お互いの会社が株式上場を果たしてから呼ばれた食事会の席であった。同郷の企業家であり、いろいろ話が出来る関係になった頃、田中から二人の地元である群馬の地から次代を担う起業家や企業家精神を持った人材を発掘し、県内国内のイノベーション機運を高めるプロジェクトへの協力を打診した。

 今から5年前、田中が「群馬イノベーションアワード」を始めるに当たり、結構な事業費が掛かった。「主となる仲間が欲しい」と考え腰髙に相談に行ったのがきっかけで、今では実行委員と審査委員として定期的に会う間柄である。

 アワードの審査対象は3部門あり、これから起業を目指すビジネスプラン部門、創業から5年未満が対象のスタートアップ部門、それに創業5年以上で2代目でも3代目でも応募できるイノベーション部門である。1次の書類選考、2次のプレゼンテーションを経て、今年は12月にファイナルステージで優勝者が決まる。

 昨年の実績はエントリー数185件、来場者は3500人を数え、協賛企業も71社に増え、年々盛り上がりを見せている。優勝者には米国シリコンバレー研修の特典が与えられ、フェイスブックやグーグル、アップルといった世界企業を視察して回る。

 一回目のアワードが無事に終わり、再び田中は腰髙の男気溢れる振る舞いに驚かされた。収支報告書を見た腰髙が田中個人と会社を合わせて4000万円近く支出しているのを知ると「田中さんだけ負担額が多いのは違う」と言って自ら協賛金を500万円に増額することを申し出たのだ。

「腰髙さんはビジネスをしっかりと組み立て考えて経営しているのが伝わってきます。世の中で流行っているものを分析し、ポイントを抽出したら、それをどうやって自社の業態と組み合わせてサービスを作っていくか考えているという話を聞き、私も勉強になりました」と田中は腰髙の商売人としての資質・センスの良さに感心している。

「まず、大事なことですが格好つけていません。究極の顧客目線だと思います。世の中のトレンドを咀嚼して、上手に自社のサービスに取り入れているから発展しているのでしょう」と田中は言う。

 在京の群馬県出身経営者の食事会の場では、腰髙は仕事柄なのかサービス精神旺盛でいつもニコニコ笑顔で場を和まし、楽しい空間を作ってくれる気遣いのできる人物という。陽気な上州人気質かもしれない。

 ビジネスの面では、北関東出身でマーケットが肥沃でない、痩せている土地でリスクテイクして商売を始めた境遇や、成熟産業の中で全国展開している企業形態が両社ともによく似ている。

「これからも郷土の良き先輩としてお付き合いください。また、上州出身の企業家として、一緒に地域を盛り上げていきましょう」と田中はメッセージを送った。



国定忠治のような親分肌の勝負師

ホットランド代表取締役 

佐瀬守男 Morio Sase


国定忠治のような親分肌の勝負師


 コシダカHDの腰髙博とホットランドの佐瀬守男、そしてジンズの田中仁。群馬出身の成功企業家として知られる3人が初めて出会ったのは10年ほど前、3人で会食をした時のことだ。その後、3人が出演する講演会を実施した。その時腰髙が、今後のアクティブシニア層の台頭と、そこに向けての事業について語っているのを聞き、その先見性に「スゴイ!」と思ったと佐瀬。その後あっという間に、カーブスや温浴事業を展開、その実行力に驚いたという。

 その後2人が密に連絡を取り合うことになったのは、2011年の東日本大震災の時だ。現地石巻にホット横丁を作る計画を伝え、「まねきねこ」の出店を依頼したところ、腰髙は二つ返事で快諾、「まねきねこ」を5部屋作ってくれた。

 このホット横丁の展開から親しくなり、一緒に勉強や飲み会をしているという2人。お酒が入ると話が弾み、佐瀬は自分のプランを語り、相談相手になってもらっているという。

 その一つが2017年の冷凍たこ焼事業である。売り先として、真っ先に腰髙に話をしたところ、気持ち良く「よしやろう!」と答え、12月から「まねきねこ」で「築地銀だこ」の冷凍たこ焼を導入してくれた。レンジアップしても、パリッと感を損なわないよう工夫したたこ焼は、たちまち人気商品に躍り出た。今や「まねきねこ」全店に導入され、人気ナンバーワンを獲得するまでに育っている。

「築地銀だこのブランド力と美味しさが人気の秘訣」と語る腰髙だが、佐瀬は「腰髙社長に積極的に宣伝していただいたお陰です。冷凍銀だこという新しい分野を開拓するきっかけにしていただいた」と感謝する。

「こうした良い関係を築かせていただいているのは腰髙社長の人柄にありますね」と佐瀬。普段はとても謙虚だが、仕事になると大胆で勝負師的な面があると評す。これは群馬の県民性で、「国定忠治のような親分肌のところがあって、世のため人のために自分の出来ることなら何でもやるという気質がある」と佐瀬は語る。

「先見の明があり、勝負するところはきちんと勝負を仕掛け、足元では何を持って戦うかを常に考えておられる。そして、やる以上は日本一という想いで実行されている。その勝負師的感覚が鋭い」

 腰髙と田中と佐瀬、群馬3人衆が集まると、腰髙は一番年上だが、一番謙虚で穏やかという。シャイなところもあるが、一旦決断すると行動は熱い。「『まねきねこ』での築地銀だこ販売の時も、我が社に出向いてくれた。我々の新業態がオープンすると1週間以内に来店してくれる。本当に尊敬する大先輩です」。

「腰髙社長は凄いアイデアマン」と語る佐瀬。「今後のアクティブシニア層の時代に向けて、どんどん発想し、実行しておられる。カーブスしかり、『まねきねこ』もしかり。温泉もそうですし、ずっと考えておられる。現場をよく見ておられるからこそ、大胆な決断ができるのでしょう」。

 今、冷凍のお好み焼きや焼きそばを研究しているという佐瀬。「商品化されたら、『まねきねこ』でも導入していただきたいですね」。

「群馬県の経営者は皆、腰髙社長を目標にしていると思います。スゴイ大先輩ですが、今後も様々なコラボをさせていただき、良い関係でいさせていただければ幸いです」



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