• トピックス
  • 企業家倶楽部
  • バックナンバー
  • 企業家チャンネル
  • 私の注目ニュース
  • 新商品コーナー

トピックス -企業家倶楽部

2018年10月16日

イノベーションで勝ち抜く/APIコンサルタンツ代表取締役社長 松本 洋

企業家倶楽部2018年10月号 敏腕コンサルタントが斬る! vol.10


松本 洋(まつもと・ひろし)

AP I コンサルタンツ代表取締役社長。1951年生まれ。東京大学法学部卒。日本鋼管(現JFE スチール)入社後、米国コロンビア大学MBA及びLLM(法学修士)取得。倒産寸前の子会社、米ナショナル・スチールに上席副社長(COO)として赴任し、経営再建に成功。KVHテレコムを始め4社の起業に成功。ベネッセコーポレーションを含む数社の社外取締役を歴任。




 今回は、当社がコンサルをして成果を上げてきた事例でのイノベーションについて解説したい。

【1】イノベーション

 イノベーションは「技術革新」と訳されることが多いので、今までとは全く違う技術を使わなければいけないと考えがちである。しかし、既存の古い技術や知識でも、新しい組み合わせ方により、イノベーションは起こる。ゼロから何かを生み出すことは、「インベンション」であり、会社や社会を大きく変えることがイノベーションである。その際に、特別な才能、能力のある人達が集まる必要は無い。様々な考え方の人間が自由に素直に意見交換出来れば、凡人や素人でもイノベーションは起こせる。

【2】イノベーションの起こし方

 コンサルを終了した際に、プロジェクトに参加した社員全員に感想を書いて貰うが、その中から抜粋した意見を下記に示したい。

「追い込まれることにより、諦めずに徹底的に考え抜いたお陰でアイディアが沢山生まれた」「危機意識を皆んなが持つことにより創意工夫が生まれ、驚くような新製品が生まれた」「会社の中に眠っていた技術を組み合わせることにより新サービスが生まれた」

 革新的な技術を生まなければいけないと思い込まずに、自社内にある技術の棚卸しをして、新しい視点で捉えて、新市場での展開を考えるだけで、イノベーションに繋がることが多い。

 米国シリコンバレーでは、既存技術を使ってunicorn企業が沢山生まれてきている。シェアライドのUber、民泊のAirbnb、ネット販売のAmazon等々。

【3】 イノベーションが起こった実例

 某社では、売上の20%も研究開発費に投入していたにも拘らず、過去10年間、新製品が生まれていなかった。起業家精神が生まれてこない原因を徹底的に議論して貰った結果、以下の事が判明した。

①研究費の半分は、クレーム処理費に当てられており、研究員がクレーム対策に膨大な時間を費やしていて、新製品開発にエネルギーをかけられなかった。

②新製品開発について優先順位を立てられず、研究費や人員配置が中途半端になってしまっていた。

③新製品開発の道標が決められておらず、技術開発の実用化への具体的な道筋が示されていなかった。

 つまり、起業家精神が集う風土や場所を提供出来ていなかったことが根本的な問題であった。

 上記のような問題を解決していくことにより、続々と新製品が生まれるようになった。

【4】デジタルトランスフォーメーション

 イノベーションに必要なのは、ITの徹底的な活用である。産業のデジタル化により、人々の生活は、あらゆる面で良い方向に変化する。左記のような人類史上最大の産業革命が同時期に起きている。

 金融→FinTech、工場→スマート工場、自動車→全自動化&シェアドライブ、印刷→ペーパーレス

 既存の技術の組み合わせに加えて、デジタル化を進めて、新しいビジネスモデルを登場させ、これまでには想像出来なかった新商品、新サービスを生み出すことが出来る。



  • DEGITAL DATA SOLUTION
コメントをシェア

骨太対談
DEGITAL DATA SOLUTION
 
コンテンツメニュー
企業家賞
企業家倶楽部企業家大学
Page Top