トピックス -企業家倶楽部

2018年07月01日

「パット・イズ・マネー」パッティングは目印となるゴミを見付けよう!

企業家倶楽部2018年8月号 伊藤涼太プロのNo Golf, No Life ~ゴルフは人生そのもの~ vol.3


伊藤涼太 (いとう・りょうた)

1990年7月3日三重県生まれ。プロゴルファー。7歳からゴルフを始め、10歳、世界ジュニア選手権で優勝。男子ツアー「東海クラシック」に12歳99日での史上最年少出場を果たす。14 歳2カ月、サントリーオープン予選通過。15歳、6週連続予選通過を果たし、KBCオーガスタで6位入賞し、数々の史上最年少記録を樹立。現在27歳。



最も使用頻度が高いクラブは?

 連載コラム3回目になる今回は、パッティングの話をしたいと思います。アマチュアゴルファーの方は1ラウンドで何回くらいパターを打っているかご存知でしょうか。うまくツーパットで18ホールを回っても36回ですから、一般的には40回前後でしょうか。


 プロは勝負どころでバーディーを取らなければ予選を通過して本戦に出場することが叶いません。アプローチを寄せてワンパットでいくつパーを取れるか、平均パット数は30以内が目標です。ここぞという場面でパットを沈めるゴルファーが試合に勝ちます。文字通り、「パット・イズ・マネー」です。


 アマチュアゴルファーの方はグリーンのスピードやラインを読むのが難しく、何度もスリーパットして調子を崩してしまうことも多いでしょう。パターは最も使用頻度が高い、そして重要なクラブですので、今回取り上げてみたいと思います。 


 第1回目のコラムでスコアが100前後のゴルファーは、グリーン周りでアプローチとパッティングで50打以上打っているので、ピンまで30ヤードまで来たら、易しいクラブを握り、小さいスイングで出来る限り転がしましょう。スコア100切りの近道は、ずばり「グリーン周りで転がすこと」だと書きました。


最も使用頻度が高いクラブは?




観察力で差が出る

「ナイスオン!」


 さあ、ボールがグリーンに乗りました。花道を通り、あなたは何を考えながらグリーンに上がりますか。


 まず、1つ目ですが、視野を広げてグリーン全体を見て下さい。コブはどこにあるのか、傾斜はどうなっているか。カップに近づいていくまでに「上り」か「下り」か、「スライス」か「フック」かなど、少なくともこの4つの情報は確認し、自分なりの仮説を立てます。


 これが「ラインを読む」ということです。もちろん、キャディーさんがいたらアドバイスを求めることをお勧めします。


 2つ目は自分のボールの地点から30センチ以内にカップまでのラインの目印となるゴミを見付けます。芝生の色が変色していたり、ディポットでも構いません。これはプロも必ずやっていることです。アマチュアゴルファーは、直接カップを見ている人が多く、自分が転がしたいラインを見ていません。傾向としては、少しクローズ気味にアドレスする人が多いようです。


 実は自分が狙った所に打てていないのが原因で、パッティングが入らないのです。距離感やライン読みなど初心者にはハードルが高いのですが、観察すれば誰でも出来ることがあるのですから、取り組む価値はあります。


 3つ目は、先に打つ同伴競技者の球筋を最後まで見ることです。ボールのスピードから転がり具合を確認します。そして、カップ周りでボールはスライスしたのかフックしたのか見届けましょう。タイガー・ウッズ選手をはじめ多くのプロが先に打った人のボールのラインを覗き込むくらいです。


 以上が「パッティング時の心得3点セット」です。


 パッティングの極意は30センチ以内に目印となるゴミを見付けることだと言えます。思い通りのラインが打て、長いパッティングが入ったら気分は最高ですね。


 是非、次回のラウンドで実際に試してみて下さい。合計パット数が減って、スコア100切りが現実のものとなってくるでしょう。


観察力で差が出る

手首は使わない

 最近は各メーカーが開発競争をして実に多くの形状のパターが売り出されています。ざっくり言うと、昔ながらのピンタイプとマレットタイプの2つに分けられます。初心者はまっすぐ振り子の原理で振り、比較的簡単だと言われるマレットタイプをお勧めします。


 一方、器用で感覚的に打つのが得意な方はピンタイプが向いているでしょう。パットで悩むゴルファーは多く、10本の形状の違うパターを用意し、試合ごとに変えるプロもいるくらいです。


 握り方もバリエーションが豊かです。しかし、原理はシンプルです。パッティングでは手首を使わないように各自工夫を凝らしているのですが、どんな名選手でも勝負どころでは50センチの短いパットを打つのにも手が震えます。


 私は本来右打ちですが、今年からパッティングだけ左打ちを試しています。右打ちでは左肩が上がってしまい身体が浮く悪い癖がなかなか修正出来なかったので、逆転の発想を試してみました。パッティングはドライバーやアイアンと違い、筋力を使うクラブではないので、左打ちでも問題ありません。数カ月経ちましたが、身体が浮く症状は出ず感覚的にも馴染んできました。パットが全然入らないという方は、左打ちも試してみたらどうでしょうか。



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