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トピックス -企業家倶楽部

2018年11月01日

SDGsを踏まえた成長が求められる

企業家倶楽部2018年12月号 BUSINESS TREND





 ここのところ、SDGs(エス・ディー・ジーズ)という言葉をよく聞くようになった。これは「Sus t a i n a b l e D e ve l o p m e n t G o a l s(持続可能な開発目標)」の略称。国連加盟国193カ国が2016~30年の15年間で達成すべく、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された目標で、15年9月の国連サミットで採択された。

 
 貧困の撲滅、質の高い教育、健康と福祉、クリーンなエネルギーといった17の分野別の目標と、それらを達成するための具体的な169項目のターゲットで構成されており、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている。発展途上国のみならず、先進国も含めた普遍的な目標で、数値目標に対しての進捗を定期的にモニタリングしていく枠組みとして、国連ハイレベル政策フォーラムがある。

 
 日本でも16年5月20日より「SDGs推進本部会合」を開催。安倍総理が本部長、全ての国務大臣がメンバーとなった。日本はSDGs関連に9億ドルの支援、30億ドルの取り組みなど、日本円にして合計約4000億円の投資を行うと宣言している。




 こうした流れに、賛同する企業も増えてきている。八芳園は8月28日、SDGsをテーマとしたビジネスイベントを開催。レセプションパーティーで登壇した長谷晴義社長は、「未来に向け、私たちが生きていく地球の持続的発展を踏まえて、どのような形で携わっていくべきか、また、その中で八芳園がどのような取り組みを行っていけるかをテーマに据えた」と語った。

 
 本イベントでは、八芳園の各フロアで様々な展示を楽しめた。

 
 ユニバーサルフードのコーナーでは、化学肥料などを使用しないオーガニックの野菜を使ったサラダが振る舞われるなど、ベジタリアンやビーガンといった人々も含めた誰もが安心して食べられる食の取り組みを紹介。ただ「食べる」のではなく、地球と共生しながらいかにして体に良いものを取り入れていくかという視点から、農業に力を入れる地方自治体とコラボした企画も見られた。

「病気になる前にどのように健康的な身体を作るか」をテーマとした企画は、特に少子高齢化が進んでいく日本にとって重要な意味を持つだろう。

 
 また、持続可能な社会の構築という観点では、500年近い歴史を誇る家具の名産地として有名な福岡・大川市とコラボ。職人が制作した多くの品々を手に取って見ることができるほか、実際の職人から教わって、簡単な組子細工などの伝統工芸品を作る体験型のコーナーも開かれていた。

 
 現在は、残念ながら環境政策において世界から遅れを取っている観の強い日本だが、古来より地震や台風などの災害が多く、自然と共生してきた国であることは間違いない。SDGsへの取り組みを通して、日本文化を見直し、海外に対する存在感を発揮していこうという動きも見られる。

 
 今回のイベントでも、レセプションパーティーには田端浩観光庁長官を始め、多くの観光行政関係者が参加した。

 
 秋元司国土交通副大臣は「日本政府は、20年の東京オリンピック・パラリンピックまでに年間の訪日外国人観光客4000万人を目指し、その10年後の30年には6000万人を目指していく」と語り、30年時点でインバウンドがもたらす経済効果を15兆円とする構えをみせた。

 
 現状で、訪日外国人観光客が日本で支出する金額は、一人あたり平均約15万円という。政府は今後、日本の食、エンターテインメントといった観光資源を強化し、その魅力を世界に発信することで、この数字を伸ばし、更なる観光収入に繋げたい考えだ。

 
 ただSDGsという言葉だけが踊っていても、何も進展しない。これからの国家や企業は、経済面だけでなく、地球環境を踏まえた上でも、持続可能な成長を求められていくこととなるだろう。



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