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トピックス -企業家倶楽部

2018年12月13日

ゴルフは「想像力」がすべて

企業家倶楽部2018年12月号 伊藤涼太プロのNo Golf, No Life ~ゴルフは人生そのもの~ vol.5


伊藤涼太 (いとう・りょうた)

1990年7月3日三重県生まれ。プロゴルファー。7歳からゴルフを始め、10歳、世界ジュニア選手権で優勝。男子ツアー「東海クラシック」に12歳99日での史上最年少出場を果たす。14 歳2カ月、サントリーオープン予選通過。15歳、6週連続予選通過を果たし、KBCオーガスタで6位入賞し、数々の史上最年少記録を樹立。現在27歳。



スコアアップのポイント

 これまで4回に渡って平均スコア100前後のアマチュアのゴルフ愛好家が、確実にスコアアップするために必要だと考えるポイントについて連載してきました。ここでおさらいをしてみましょう。

 1回目は、「アプローチ編」です。グリーン周りで50打もたたいているという衝撃的な事実を認識してもらいました。対処法としては、トップやダフリを防ぐためにも、グリーン周りに来たら、とにかくグリップを短く握り「転がすこと」だと書きました。

 2回目は、「スイング編」です。身長や手足の長さや関節の硬さなど人それぞれタイプが違いますが、基本的なスイングについて解説しました。どんなスイングであっても再現性の高いスイングの人はスコアが安定します。多くの方が悩まれているボールが右方向へ切れていく、「スライス」は理由が分かれば止められるという話を書きました。

 3回目は「パッティング編」です。多くのプロゴルファーも最も神経を使い、その日の試合を決めてしまうといっても過言ではない難しいパッティング。しかし、目から入ってくる情報を見落とさずに周りを観察する洞察力の大切さについてお話しました。ポイントは、ボールから30センチ以内に目印となるゴミを見つけることでしたね。

 そして、4回目は「ドライバー編」です。「遠くに飛ばそう!」と意識すると身体に力みが生じます。この力みが原因でスイングのテンポが乱れ、早く振り下ろしてしまいます。無意識に身体が伸び上がってしまいヘッドアップや身体の開きといった悪い現象が現れます。下半身から大きく体重移動をしたいのですが、「手打ち」になりがちで、クラブヘッドが遅くなればスライスになり、無理やりフェイスを戻そうとすると引掛けの原因になります。気をつけるポイントは、スイングのリズムを一定にすることで、遠くに飛ばそうとするのは忘れ、ボールの10センチ手前を意識して振ることだと書きました。



コースマネジメントとは「想像力」

 さて、今回はプロゴルファーの視点で見ていきましょう。私たちがラウンドする際に頭の中で考えているポイントについてお話します。

 毎回違うゴルフ場でその日の天候によってもコースの状態は変わります。18ホールの距離も形状も違うので、同じ状況でプレーすることはないと言えます。だからこそ、自分のプレースタイルに合ったプランを徹底すれば高スコアにつながります。

 アマチュアゴルファーの方は距離に合ったクラブ選択には意識を持っている人が多いと思います。キャディーさんによくグリーンまでの残りの距離を確認し、クラブの番手を決めていますね。しかし、プロは違う視点で考えています。

 例えば「フェード系」と「フック系」のゴルファーによってもコースの攻め方は変わってきます。いずれの場合にもABCと3つのプランを立て、複数の選択肢の中から安全なエリアを選び、もしミスをしても大叩きしない攻め方を選択しているのです。

 もう少し具体的に説明していきます。ティーグランドに立ち、右側がOBゾーンだとします。狙うはフェアウェイど真ん中ですが、これを「A」プランとします。次に自分の持ち玉であるフェードを考慮すると、フェアウェイの左端のエリアを「B」プランとします。これを「保険をかける」といい、打ち損じてもOBにならず、無駄なリスクは避けるようにします。

 最後は絶対に打ってはいけないエリアを「C」とします。OBエリアや池などのウォーターハザードです。左右に曲がるドッグレッグホールでは、大木やバンカーなども絶対に避けたい「C」エリアとなるでしょう。

 プロでも常に真っ直ぐなストレートボールを打てるとは限りませんので、自分のプレースタイルに合わせて、ABCのプランを立てます。まずはBプランでOK、無理せず狙えるところではAプランを選択など、頭の中で打つ前にシミュレーションをしています。

 このように縦の距離感だけでなく、コース全体を俯瞰で見て、選択肢を考える習慣を付けましょう。ティーショットもフェード系であれば右端にアドレスし、フェアウェイの左端のエリアを狙えば、コースを広く使えます。


 コースマネジメントとは「想像力」

リスクを避け安全なゴルフを心掛ける

 思い出してみて下さい。距離感だけに偏ったり、ベストポジションだけ狙っても、ほとんどのショットは思った通りにはなりません。その度に修正することの方が重要ですし、選択肢は多く有った方がいいに決まっています。スコアがまとまる人は左右のどちらか絶対に打ち込んではいけないNGゾーンを決められる人です。右サイドも左サイドもプレッシャーを受けながらショットするのは相当なストレスになります。どちらか一つでも意識を消すことが出来たら、楽にスイングが出来るはずです。

 練習場と本番のゴルフ場で違う点はアンジュレーション(傾斜)があることです。身体とボールの距離が違ってくるので打ちにくいと感じる人は多いことでしょう。それぞれのケースでの対処法を伝授します。

 まず「つま先上がり」ですが、クラブは短く持ち、水平に振る(横振り)イメージです。ボールを左に引っ掛ける傾向があるので、少し右に打ち出すといいでしょう。逆に「つま先下がり」はクラブを長く持ちます。下半身が動きづらく、身体が伸びやすくなり、ボールをヒットするのが難しいからです。膝の位置を保ち、手打ちで構いません。ボールは右に出やすいので、少し左を狙うといいでしょう。

 先日、ブランクから復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ選手も得意のドライバーを握らないホールがあります。これは飛距離よりもコースマネジメントを優先した結果です。ミスを犯した場合でも、一発逆転を狙ったリスクの高いショットを選択するのではなく、自らパーを諦めてボギーで良しとする選択もあります。ゴルフはメンタルがプレーに影響を及ぼします。リスクテイクしてさらに傷を大きくして落胆するよりも、リスクを回避してダメージを小さくすることもゴルフと言えます。「我慢のゴルフ」が出来るようになったら上級者です。



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