トピックス -企業家倶楽部

2019年01月22日

日本医療学会が中国の政府関連機関と医療交流事業を開始

企業家倶楽部2019年1/2月合併号 特別レポート





 2018年10月9日、一般社団法人日本医療学会(以下日本医療学会)と中国の全国衛生産業企業管理協会薬品与医療器械医学転化分会(以下、薬品与医療器械医学転化分会)は、日中医療交流事業部会を創設、両国間の医療交流を促進することに合意、契約書に調印した。

 この日中医療交流事業部会創設の目的は、日本の優れた医学・医療の知見や医薬品、医療・介護機器等のハード、関連ソフトの中国市場への導入を円滑に進め、日中双方に恩恵をもたらすというもの。

 記念講演会に先立ち、日本医療学会の会長を務める元オンキヨー創業者の大朏直人氏の呼びかけで記者発表会が開催された。

 初めに今回の事業部会創設に尽力した日本医療学会理事長で東京女子医科大学名誉教授の高﨑健氏が、これまでの経緯を次のように説明した。

「中国は医療・医学の研究や産業などを適切な市場ルール、世界標準のルールで進める方針を示しており、薬品与医療器械医学転化分会の会長から、協力関係を築きたいと申し出があった。その要請を受け入れ、8月30日に覚書を交わし、本日その契約締結に至りました」

 続いて、中国側で今回の事業を主管する薬品与医療器械医学転化分会の会長、李天琪氏が「目標は日中両国の人々の健康を促進し、医療の科学的な水準を向上させていくこと。日本の優れた医療人の方々が、私たちの事業に積極的に協力・参加されることを願っています」と挨拶した。

 今回の契約締結により、ワーキンググループが組織され、日本企業はこの組織を活用することで、医薬品、医療・介護機器の中国市場での上市がスムーズになるという。

 記念講演会に先立ち、大朏直人氏が挨拶。「中国政府はこれまでの医薬、医療機械関連の種々のルールを見直し、世界標準に合致した健全な市場監督システムの整備を進めている。この交流事業部会は、中国の新たな承認基準や流通規制等に関する情報を得るための拠点となり、中国市場に日本の優れた医薬品や医療機器を紹介する窓口でもある。この事業部会の実現に多大なる尽力をされた、高﨑健氏と李天琪氏に心から敬意を表したい」と語った。

 その後講演会が開催された。最初に高﨑建氏が「これまでの中国における“精益塾”活動」と題して、長年同氏が続けてきた中国での活動や中国の医療事情について語った。 次に、胡松梅氏が「全国衛生産業企業管理協会と全国衛生産業企業管理協会薬品与医療器械医学転化分会に関する状況紹介」と題して講演。最後に中国の医薬品開発受託機関(CRO)の北京精誠通医薬科技有限公司の社長、武海波氏が「薬品、医療器械の中国における登録と臨床試験相関法規と政策紹介」と題して語った。

 今回の記者会見、そして熱心な講演会からは双方の関係者の熱い想いが伝わってきた。今回創設された日中医療交流事業部会がその機能を発揮し、日中双方の架け橋となることを期待したい。



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