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トピックス -企業家倶楽部

2019年01月31日

「決意」とは何か

企業家倶楽部2019年1/2月号 視点論点


 インタビューが終わり、1カ月が過ぎても頭から離れない言葉があります。「いきなり!ステーキ」の大躍進で注目を集める外食ベンチャーの雄、ペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長に倒産の危機について話を伺っている最中にその言葉は出てきました。私は直ぐにメモを取り、特集記事のタイトルで使わせていただきました。

 今日の成功までには何度もピンチがあったといいます。特に1997年には、「ペッパーランチ」の出店を急ぎすぎたせいで資金繰りが悪化し、倒産寸前まで追い込まれたといいます。段々と社員も元気がなくなっていきました。そこで一瀬社長は「創業28周年の社内決起大会」と銘打ち、社員と取引先約300名を集めてパーティーを開きました。あまりに堂々とした決起集会であったため、社員も取引先もまさか倒産寸前の会社だとは思わず、その日を境に社員の表情も明るくなっていきました。

 活気の戻った社員の顔を見て、「もう二度と倒産なんて思いはしたくない。そのためにはもっと真剣に自分を見つめ、会社を見つめる」と強く思ったそうです。そして、会場に来られなかった人たちにも、その想いを伝えるために発信しようと社内報「馬上行動」を書き始めました。創刊は97年5月号で、それから21年間一度も途切れたことはありません。

「社内報が出せなくなったときは、この会社はたちどころに神様に召し上げられる。つまり、倒産するときだ」という覚悟を持って発行を始めました。先日、錦糸町の新オフィスを訪ねると「馬上行動」256 号( 10月22日)が受付に置いてありました。現在も一瀬社長の約束は守られています。

 人は他人との約束は守ります。破ったら嘘つきになります。信用を得られません。しかし、自分との約束は誰にも迷惑をかけないと思い、簡単に反故にしてしまう。でも、実はそれが人生にとって一番ダメージが大きいと一瀬社長は言います。

「決意とは自分との約束である」

 私はこの言葉を聞いた瞬間、ハッとしました。何かを始めたけれど三日坊主で止めてしまったこと、誰にでも思い当たるふしがあることでしょう。それはジムでの運動やダイエットなどといった些細なことかもしれません。しかし、一度やると決めたことをやり遂げる人とそうでない人はどんどん差が開いていきます。

 1カ月前からあることを始めていました。大きな決意といえるほどのものではありませんが、一瀬社長の「決意とは自分との約束である」、その言葉が胸に刺さりました。

 以前、生ビール「スーパードライ」の生みの親である元アサヒビール副社長の中條高徳さんが、「例えば誰も見ていない便所の中でも身を慎み、道を外さないことがリーダーの条件である」と話してくれたことを思い出しました。「慎独」というそうです。

 誰かが見ているとか、他の人がどう思うかが問題ではありません。自分自身がどう思い、どう行動するかが重要なのです。皆さんは自分との約束をどうしていますか? (KT)



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