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2019年09月12日

受賞者の喜びの声 この国の豊かさを次世代へ繋ぐ/サインポスト社長 蒲原 寧  

企業家倶楽部2019年10月号 第21回企業家賞





 私のような未熟者の経営者に立派な賞をいただき、まことにありがとうございます。大変光栄に存じております。サインポストは、私が2007年に創業しました。理由は、周りの先輩からいただいた豊かな国を次の世代に引き継ぎたいと思ったからです。そのために、私の残り少ない人生を使うことに決めました。世の中を良くする方法は様々です。その中でも私は、新しい付加価値をこの国にもたらすことで、経済面から立派な国を繋いでいく一翼を担おうと思い、起業に至りました。



お客様と共に解決策を実行

 起業した当初はお金が無く、コンサルティング事業から始めました。ただ、一般的なコンサルティングとは違います。お客様に解決策を提案するだけではなく、実際にそれを実行します。金融機関が主なお客様ですが、そこに出向いて一緒に問題を解決するので、厳密にはコンサルティング事業ではありません。ただ、他に名前が無いのでそう呼んでいます。会社設立の折には、お金が無い中で、ベンチャー・キャピタルや様々な法人が「出資をさせてくれ」と言ってきましたが、外部から資金を入れると、経営の目的が「金儲け」になる危険性があります。そのため、外部からはいただきませんでした。今年5月には東証一部に上場しましたので、弊社のIR情報を見ていただければ分かりますが、上位の株主は皆個人です。多くの個人の方が「蒲原が起業するならお金を出すよ」と言ってくださり、100万円や500万円という単位でいただきました。



無人AIレジを世界に発信

 金融関係のコンサルティングをこつこつと行って稼いだお金が貯まったので、7年前から無人AIレジシステム「スーパーワンダーレジ」の開発をスタートさせました。起業する際に様々なビジネスモデルが思い浮かんだのですが、その中の一つが、今回頂戴した賞の名前にもなっている、この無人AIレジです。「今や電車はタッチアンドゴーで乗れるし、高速道路もETCでスイスイ行けるのに、なぜコンビニやスーパーマーケットだけこんなにも並ばなければならないのか」という問題意識がありました。誰も何もしないので、「それなら私がやろう」と思って始めた次第です。私たちの「スーパーワンダーレジ」は、ストレスフリーで買い物をしていただける技術・システムです。最近JR東日本と合弁会社を作り、いよいよ無人レジのシステムを本格的に世界中に発信していく準備が整いました。



日本発のグローバルスタンダードを作りたい

 私は無邪気でして、本当に「する」と決めたことは信じて疑いません。信じて疑わなくても可能性が低いものを、少しでも疑ってしまったら、絶対にできなくなってしまうと思いませんか。ですから、私自身は無邪気であることを自慢にしています。現在注力している無人AIレジの普及を必ずや成し遂げて、日本発のグローバルスタンダードを作りたい。IT業界で日本発のグローバルスタンダードはあまりありません。海外のサーバを買ってきて、海外のブラウザを立ち上げ、海外のソフトウェアを使って組み合わせているだけです。自動車にしても何にしても、この国は先輩方が頑張っていただいたので、大抵の業界には日本発のグローバルスタンダードがあります。しかしIT業界には無いので、私が取り組もうと考えました。これもまた、私の無邪気な発想の賜物ですけどね。



レジ待ち時間や人手不足を解消

このように、全く新しいものを発明することが私の趣味でして、昨年11~12月にかけて、JR東日本の赤羽駅で「スーパーワンダーレジ」の実証実験をさせていただきました。世界中の色々な企業が技術協定を交わしているので、そのうち出てくると思いますが、今日現在の地球上でここまで完成度が高いシステムは弊社とアマゾンだけでしょう。だからこそ早く世界に展開して、世界中の買い物をされているお客様のレジ待ちを無くしたい。また、人手不足が問題となる中、人に頼らず生産性を高めることで、豊かな国を作っていきたいと思います。非常に微力ですが、無邪気であることを武器として頑張ってまいりますので、本日お集まりの諸先輩経営者の方々からご指導を承りたいと思っております。このたびはこのような立派な賞をいただき、まことにありがとうございました。

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