トピックス -企業家倶楽部

2019年09月27日

AI革命の先陣を切った企業家たち/ソフトバンクワールド2019 

企業家倶楽部2019年10月号 ベンチャー・リポート


 基調講演では、80社を超えるソフトバンク・ビジョン・ファンドのファミリーの中から、AI革命を先導する企業家4名が登壇した。彼らはAIを武器に業界を変革し、世界的企業に急成長した、まさに「AIの申し子」である。



創業6年で世界2位のホテル王へ


創業6年で世界2位のホテル王へ


 初めに登壇したのは、たった6年で世界の老舗ホテルと肩を並べ、「若きホテル王」の呼び声高い、OYOのリテシュ・アガルワルCEOだ。世界80カ国、110万室以上をOYOの客室として提供し、25歳という若さで世界2位のホテル会社を築き上げた。

 AI予測を駆使して契約スピードを上げることで、1日に3000室をオープン。また、AIによって稼働率増につながるインテリアデザインを分析し、アプリで客室清掃の管理を行ってオペレーションを改善した。



東南アジアでナンバーワンの配車サービス


東南アジアでナンバーワンの配車サービス


 次に登壇したのは、ウーバーに競り勝ち、東南アジアで圧倒的シェアを誇る配車・デリバリーサービスを提供するGrabのアンソニー・タンCEOだ。現在8カ国336都市でサービスを展開し、紙にして約2兆ページ分にもなるデータを保有している。

 AIが交通量や需要の高いスポットを予測し、価格を決定。さらに一番良い経路を提示し、渋滞を避けて目的地に到着できる。データを基にフィットネスやランチなどの提案もしてくれる。

 このサービスにより、東南アジアで深刻な問題となっている渋滞の克服、食料廃棄物の削減、Grabが付ける信用スコアに基づく貧困層の金融取引を可能にするなど、世界の課題解決にも挑戦している。



金融業界の常識を覆す


金融業界の常識を覆す


 電子決済サービスの中でも圧倒的なナンバーワンとなり、新しいペイメントのあり方を示したのがPaytmのビジャイ・シェカル・シャルマCEOである。この4年間で利用者は20 0 0 % 伸び、日本においては「Pay Pay」にも参入している。

 QRコードをスキャンするという一般的な決済だけでなく、AIの決済エンジンにより、リアルタイムでローン審査を行い、店舗でローンが提供される。また日単位で購入できる保険や、モバイル銀行といった事業にまで拡大しており、保険会社や銀行のあり方も変えるかもしれない。



圧倒的生産性で美味しい野菜を栽培


圧倒的生産性で美味しい野菜を栽培


 そして、AIの力でインドア農業に革命を起こしたのが、Plentyのマット・バーナードCEOである。最も画期的なのが、誰もが美味しいと感じる味の野菜や果物の栽培を可能としたことだ。

 世界最大のAIトレーニングセンターを作り、AIによって栄養価や水、明るさの組合せをプランニングすることで、何億通りもの味を作り出せる。さらに無農薬、高収穫、僅かな水で栽培可能という一石何鳥にもなる栽培技術である。

 すでにAIをここまでビジネスに活用し、人々の生活や世界を大きく変えてしまうユニコーン企業が世界に現れている。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が言うように「日本も早くAI革命に目覚め、世界に追いつき、追い越さなければならない」のだろう。



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