トピックス -企業家倶楽部

2019年09月30日

病院での待ち時間が「0分」になる!

企業家倶楽部2019年10月号 BUSINESS TREND


 もう病院で長い時間待たされる日は無くなるかもしれない。そんな夢のようなサービスが始まっている。




 2019年7月1日、東京都港区にある東京都済生会中央病院院長の高木誠と、病院向けアプリを開発・運営するプラスメディ社長の永田幹広は、患者の満足度向上を目的とした待ち時間「0分」を実現する画期的なシステム導入について記者発表を行った。

 現在、スマートフォンの普及率は8割を超えている。ユーザーはアプリ「MyHospital(マイホスピタル)」をダウンロードし、住所・氏名・生年月日・保険証データ・クレジットカードデータ・診察カードデータを入力すればサービスを受けられる。病院で診察後、ファイルを会計に提出するだけで、患者は会計を待たずに帰っていい。事前にクレジットカードを登録しているので、後払い会計が可能なのだ。

 では、なぜ患者は病院で待たされるのだろうか。実は病院側では診察後に保険適用の点数を計算して明細書を作るのだが、この計算の量が膨大であり、平日の日中に集中するため、患者は病院で待たされるのだ。

 体調が悪い上に長時間待たされたら誰でもイライラする。患者の満足度向上は病院側の課題でもあった。この社会問題に真正面から取り組んだのが、16年創業とまだ若いITベンチャーのプラスメディである。




 アプリ内で受信した処方箋を薬局に送信すれば、薬の受け取りもスムーズにできる。自分と家族の診察内容や検査結果、薬の記録も閲覧出来るので、検査の重複を避けたり、薬の飲み合わせの確認が容易に可能だ。 健康状態を可視化することのメリットは他にもある。例えば糖尿病患者は、検査結果を継続的に比べることで、数値が下がればモチベーションアップにつながるなど健康管理に役立つ。

 病院側も会計ピーク時の軽減により業務効率化が図られ、費用削減効果が見込める。何より、電子化でペーパーレス化が進み、コストはさらに減少する。患者が検査結果を持つことで、違う部門との情報共有も円滑になるという副次的な効果があるというから一石二鳥だ。




 患者へのサービス向上に真剣に取り組んだ病院が支持され、生き残っていく時代になる。いよいよ医療業界にもデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せてきた。



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