編集部こぼれ話

2020年03月16日

年の功が国際競争力となる

企業家倶楽部2020年4月号 視点論点

 

 2020年の干支は「子年(ねずみ)」で、1972年生まれ(満48歳)の私は年男です。71年から74年までに生まれた世代は、「団塊ジュニア」と呼ばれ、毎年200万人以上生まれました。

「第一次ベビーブーム」と言われる47年から49年生まれ(満71歳〜73歳)に次いで世代人口が多く、日本国民の平均年齢はちょうどこの48・9歳で、世界の中で見ても最も高齢です。2位はイタリアの47・8歳、3位はドイツで47・4歳というデータがあります。

   ちなみにアメリカと中国の平均年齢が38・7歳と日本と比べて10歳若く、インドは28・1歳と20歳の差があります。未来は流動的で予測するのは難しいのですが、人口動態はもっとも信頼できる数字と言われていますから、日本の置かれている状況がすでに超高齢社会だということがこのデータからも分かります。
   
   普段の生活なのでこれが当たり前だと思っていますが、世界から見たら高齢者が多い特殊な環境なのです。

   しかし、ここにビジネスチャンスがあるのかもしれません。日本は医療が発達し、生活インフラも整備されています。長生きできる環境が整っているのですから、今から新しいことに挑戦しても遅いということはありません。

   事実、200年前に精巧な日本地図を作った伊能忠敬は50歳を過ぎてから測量を始めました。「人生100年時代」です。そろそろ人生の折り返し地点に来ました。後半の人生50年をどう過ごしたいか考えてみました。

 人生という長い航海には羅針盤が必要です。どちらの方向に進むのか、方向性を決めるのはその人の「世界観」です。私の世界観形成に影響を与えた人たちは皆、お師匠です。

   まず、私は「人生の師」と仰ぐ人たちとの出会いに感謝したいと思いました。師匠とは、生き方を教えてくれる存在です。最初の師は父です。

 「金を失ったらまた稼げばいい。信用を失ったら辛いことだ。しかし、勇気を失ったら全てを失う」だから、「他の全てを失ったとしても、何かに挑戦する『勇気』だけは失ってはいけない」と、短い言葉で教えてくれました。

   失敗や挫折をしたとき、心が折れそうになるとこの父が教えてくれた言葉が頭に浮かんできます。そして、「よし。やってやろう!」とまた闘志が湧いてくるのです。本当に不思議な言葉です。

   そして記者になり、多くの企業家から話を聞く機会に恵まれました。企業家が体験した波乱万丈な物語、そこから得た信条や教訓はとても重みがあります。間接的な体験ですが、私の世界観にも大きな影響を与え続けています。

 もっとも影響を受けている価値観は、「ピンチはチャンス」というものです。言葉は違えども、多くの企業家が「失敗から学ぶ」「逆境が人を育てる」「ピンチの時こそ、本質が問われる」と具体的なエピソードとともに話してくれました。

 そこでたどり着いた「成功の法則」があります。それは、途中で止めないこと。出来ない理由を考えるのではなく、どうしたら出来るのか、ただそれだけを考え行動するのみだと多くの成功した企業家が教えてくれました。
   

   20年近く記者をしてきましたが、この「前向きな思考」が事業を成功に導く最善の策です。先ほど、日本は超高齢社会だと書きました。そのことをネガティブにとらえるのか、前向きに考えるのかで行動は変わってきます。
   

   人口は減っていきますが、日本には蓄積された「経験」があります。この豊富な経験から得た知恵が財産です。日本はどの国よりも知恵が人々の中に埋蔵されている「経験立国」であり、今風に言えば、豊富で大量なビッグデータを保有する「AI大国」であると言えるでしょう。(T)



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