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トピックス -企業家倶楽部

2020年01月26日

第4部 2019年度 介護研究大会

企業家倶楽部2020年1/2月合併号 ニチイ学館特集第4部 サービス現場の取り組み





   ニチイ学館の介護事業に賭ける情熱は熱い。医療事務からスタートしたニチイだが、今や介護事業が収益全体の6割を占め、ニチイの稼ぎ頭となっているからだ。従って2019年11月28日に開催された「介護研究大会」には社長の森信介はじめ、幹部が揃った。さらにこの日の事例を横展開できるよう全国84の支店・拠点から関係者が集まった。この日発表するのは全国124のエントリーの中から選ばれた6研究、施設介護のニチイケアパレスの72エントリーの中から選ばれた1研究である。

    まずは介護事業監査室の小田喜志子の介護研究大会についての説明から始まった。「ニチイにおける介護研究とは、社会動向や制度改正等、時代のニーズに即した広義の研究と位置づけています。介護研究の研究成果を共有・標準化し、全社的に取り組むことで、人材の定着率の向上、業務の効率化やリスクの軽減をはかり、介護事業の収益拡大につなげること。職員一人ひとりが、専門的知識を身につけ、専門性、サービスの質の向上を図り、顧客満足度の極大化を目指す。そして、社会動向や制度改正等の変化を踏まえ、介護業界における様々な課題を研究・公表することで、介護業界の活性化に繋げていきます。介護業界のリーディングカンパニーとして、圧倒的な信頼をもとに、地域においてナンバーワンの事業所となること。そのために必要なことは地域ごとのニーズや課題の多様性に即応できる現場力です」




次に社長の森信介が登壇。

「介護のプロは6者でないといけない、1つは実践者です。科学的に正しい介護が提供できなければならない。2つ目は教育者。3点目は共感者。利用者とともに痛み、喜びを共有しなければならないという意味での共感者。4番目は伴走者。介護は長期戦になるわけですから、介護を伴走して支えていく。5番目は役者。ややもすると落ち込むこともある利用者の気持ちを明るくしなければならない。6番目は観察者。利用者の変化を見て、その兆しを正確にとらえる。この6つの責務、役割があります。介護研究の取り組みが一層利用者家族の日常生活に利するものになることを願って皆さんの発表を大いに期待しています」



徹底してお客様に寄り添う

 では実際の研究事例の一部を紹介しよう。
   最初に登壇したのはいわき支店のニチイケアセンターいわき内郷の佐藤信之だ。テーマは「お客様ファースト~より良いケアサービス提供に向けて」である。

   お客様の尊厳を守るケアとして排泄ケアに着目。スタッフ全員がおむつを疑似体験、その心地悪さを共有。お客様の排泄サインを察知しトイレ誘導を実施した。これによりお客様のおむつが外れるなど自立支援に繋がった。スタッフ自身が日々の行動に疑問を持ち、全員でケアを改善することでお客様の生活全体を支えることに繋がった。

   次は長崎支店ニチイケアセンター東長崎の橋本直子である。テーマは「在宅介護における家族の関わり方」について。

 高齢化が進む長崎市にあって、県外への転出者が西日本最多という現実。そこで同居、別居に関わらず、ご家族の介護保険制度や介護に関する知識・理解を深めたいと、ミニ介護講座を実施した。「訪問介護サービスでできること」「認知症かなと思ったときに家族が取るべき行動」など3回シリーズで実施、家族から「参考になった」と喜ばれたという。

「ご家族は思った以上に介護に関する知識や情報が不足していることがわかった」と橋本。さらなる情報提供の必要を感じたと語る。これによりスタッフのモチベーションが上がり、定着率のアップに繋がった。

   自分の家族に介護の必要性が出るまでは、介護に関心がないのが実態であろう。気軽に参加できるミニ講座はありがたい企画で、継続が望まれることだろう。

   その他、ニチイケアセンター宇治春日の森からは「転倒防止に向けたリスクファクターの分析」と題して、お客様の転倒事故撲滅のための徹底した実態調査と対策が語られた。

 


徹底してお客様に寄り添う

介護は魅力的な仕事

   すべての発表の後、基幹事業統括本部取締役、黒木悦子より総評が語られた。「7事例については、各支店、拠点に持ち帰って考えて欲しい。介護と医療のデータベースをクロスすると、地域包括ケアの推進という場面で、科学的介護というワードが出てきます。いかに、介護を標準化して、数値で表して、標準的な介護に繋げるか。

   今後55万人の介護人材の不足をどう補っていくのか。人材を確保するために、いかに介護を魅力的なサービスであり、職業であるかをアピールしていくことが大切です」 最後に社長の森から7つの発表全てに対して、感想と励ましの言葉が語られた。そして今日は大変奥深い発表を聞かせて頂いたと感謝の言葉で締めくくった。

   発表された7つの事例はどれもが、お客様にしっかりと寄り添い、「よくぞここまで・・・」と思うほどの深い内容で、その徹底ぶりに驚かされた。この発表を聴いたら誰もが「自分の介護はニチイにお任せしたい」と思える介護研究大会であった。



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